研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
共同研究への関与が研究者の離職に及ぼす影響とそのメカニズムの解明
◆研究概要
企業はイノベーション成果を高めるために、社外組織との共同研究に積極的に取り組んでいる。しかしながら、こうしたオープンな連携活動は、企業の意図に反して研究者の組織間移動を促し、結果として企業の知識流出や成果低下を引き起こすリスクがある。この点については、既存研究では十分に解明されていない。そこで本研究は、社外組織との共同研究への参加が研究者の離職に及ぼす影響とそのメカニズムを解明することを目的とする。
この目的を達成するために、日本の上場企業による特許出願データ(IIPパテントデータベース)を用い、共同研究への関与と研究者の離職との関係を定量的に分析する。データセットの構築および分析にあたっては、特に「共同研究先の異質性(どのような社外組織と連携しているか)」と「研究者の離職先の異質性(研究者がどのような組織に移動したか)」に着目する。これにより、共同研究活動が研究者の離職に与える影響と、その影響を媒介する要因を、定量的に分析する。
本研究により、これまで成果向上の観点から主に論じられてきた企業間連携活動に対し、人的資源流出という負の側面から新たな理論的視座を提供することが可能となる。さらに、共同研究が研究者のキャリアパスや組織間知識移転にどのように関与するかについても理解が深まる。
また、得られる知見は、企業が共同研究を推進する際に人材流出リスクを認識し、戦略的なマネジメント手法を講じるための実務的インプリケーションを提供することが期待される。これにより、企業はオープンイノベーションを活用しつつも、自社の知的資源を適切に保護し、持続的な競争優位を確保するための方策を検討できるようになる。 |
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業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 所属学会
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■ researchmap研究者コード
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その他 |
■ 現在の専門分野
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■ 担当経験のある科目
1. |
ベーシック・セミナー(京都産業大学) |
2. |
演習1(京都産業大学) |
3. |
経営戦略論(全社戦略)(京都産業大学) |
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