研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
日本における教育と格差に関する研究
◆研究概要
時間の経過とともに、小さな教育機会の差が所得の格差につながり、また、多くの場合、将来のキャリア形成が最初の仕事によって大きく左右される。さらに、コロナパンデミックのような予測不可能な出来事、就職のようなライフイベントや、親世代から子世代への影響については、未だ多くの不明な点がある。 本研究は、現代日本における学校教育や労働市場に関する重要な課題に対し、さまざまなデータと応用経済学の多様な研究手法を用いて、格差の背景や決定要因を理解することは目的である。
これまでの研究では、日本の行政データを使用して、コロナパンデミック初期における子供の教育へのアクセスの差と、親による学校教育のオンライン化に対する要望を分析した。また、公立小中学校のICT設備と教員のITスキルがオンライン授業の実施と教員の時間外労働に与えた影響についても明らかにした。さらに、企業が求人票に年齢制限を設ける背景を理論モデルで説明し、独自に収集した求人広告データを使用して応募者に対する年齢制限を設定する企業の特徴を解明した。これらの研究は国際学術誌に掲載され、公共政策の妥当性に関する国際的な議論にも貢献している。教育関連の研究については、内閣府や文部科学省の職員を相手に報告し、政策決定者に届いている研究成果でもある。
現在は、全国行政データやオンライン実験を使った、教育と格差に関する研究や、長期にわたるデータを用いて夫の定年退職前後の家庭内の家事分担の変化を分析する研究などを進めている。私の研究の長期的な目標は、人生の各ステージがどのように連動し、公共政策によってどのような影響を受けているのかを明らかにすることである。人の人生に影響を与えるさまざまな要因を分析し、包括的に理解することは、公共政策や人々の意識変化を通じて、SDGsが掲げる持続可能な未来社会の実現に貢献するものと考えている。 |
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業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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その他 |
■ 社会における活動
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■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 講師・講演
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■ 受賞学術賞
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■ 科研費研究者番号
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■ 担当経験のある科目
1. |
データ分析セミナー(京都産業大学) |
2. |
上級英語プログラム I(京都産業大学) |
3. |
上級英語プログラム III(京都産業大学) |
4. |
労働経済学A(京都産業大学) |
5. |
経済現象を読み解く(大阪大学) |
6. |
経済現象を読み解く(大阪大学) |
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