研究キーワード:予防医学
    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  
  東 あかね
   所属   京都産業大学  共通教育推進機構 全学共通教育センター
   職種   客員教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
大学の食環境向上をめざした研究(2か年計画)

◆研究概要
背景
・国際社会の背景:2015年に国際連合は地球規模の課題解決のために、「誰一人取り残さない」理念のもと、2030年までの達成目標として、「Sustainable development goals; SDGs、持続可能な開発目標」17項目169目標を設定した。これには感染症対策は盛り込まれていなかったところ、2019年末より新型コロナウイス感染症COVID-19の世界流行が発生し約3年が経過した。さらに人口増加、気候変動やロシアのウクライナ侵攻により、食糧生産の低下や流通不全が生じ、食品価格の高騰を来している。2019年にWHO/FAOは、「健康増進と環境負荷の低減をめざした持続可能な食事」を推進している。
・我が国の背景:新型コロナウイルス感染症は感染症予防法の5類相当になる予定であるが、感染第9波が予想されており、国民が健康な食と生活により感染防御力をつけることが必要である。2023年4月厚生労働科学研究班により、健康で持続可能な食事推進と活用支援ガイドが開発された。
・学術的背景:2017年、東あかねは京都府内の大学の学生食堂を対象に、栄養成分表示や提供献立などの食事と食情報などの食環境の実態を明らかにした。しかし、環境負荷低減の観点はなかった。
・京都産業大学:学内に11食堂がある。2023年度より開始したヘルシーキャンパス事業により総合的に健康増進に取組んでいる。
目的
・学内の「食」の提供、利用、廃棄・食品ロスの実態を明らかにする。
・食堂において提供する料理の栄養成分表示
・食堂における食事・栄養教育媒体による啓発
対象
・学生部、食堂事業者、廃棄物処理員等(聞き取り調査)
・学内の食堂、コンビニエンスストア、自動販売機、移動販売車(観察、聞き取り調査)
・京都産業大学 学生約450人(健康危機管理論入門受講生)(自己入力式WEB調査)
方法
・聞き取り調査:食堂の食品ロス(残食・残菜)の重量や種類を明らかにする。
・観察調査:学内の食堂、コンビニエンスストア、自動販売機、移動販売車等における食品販売の実態を明らかにする。
・自己入力式質問調査:学生や教職員による食、健康、環境に関する(Google FormによるWEB調査)20項目
共同研究者 現代社会学部 健康スポーツ学科 吉岡美子教授  
学生・社会への発信と応用
・学内:調査研究の成果を学生や教職員に周知し、食と健康と環境への意識を向上させる。
・学外:京都ヘルシーキャンパスネットワークや全国大学保健管理研究集会等において発表する。
業績
■ 学会発表
1. 2022/12/08 The association between dietary habits and the estimated 24-hour urinary salt excretion and the sodium-to-potassium ratio in 3-year-old children(22nd International Congress of Nutrition in Tokyo)
2. 2022/10 京都産業大学における新型コロナウイルスPCR検査センターの実績報告と今後の課題(全国大学保健管理研究集会)
■ 著書・論文歴
1. 2021/05 論文  Urinary sodium/potassium ratio as a screening tool for
hyperaldosteronism in men with hypertension Hypertension Research  (共著) 
2. 2021/08 論文  Short Nutritional Assessment Questionnaire as a predictor of undernutrition
in cancer patients receiving outpatient chemotherapy: A retrospective study European Journal of Oncology Nursing 54 (共著) 
Link
3. 2021/10 論文  京都府内の大学の学生食堂における食事と食情報の提供実態 栄養学雑誌 79(5) (共著) 
4. 2022/04 論文  乳児前期健診受診児の父母の尿中推定食塩排泄量および尿中Na/K比と食習慣の関連 栄養学雑誌 80(2),105-115頁 (共著) 
5. 2021/10 論文  Estimated 24-hour Urinary Sodium Excretion and Sodium-to-potassium Ratio among Japanese Elementary school teachers and School lunch cooks Hypertension Journal of clinical and experimental medicine  (共著) 
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経歴
■ 学歴
1. 1975/04~1981/03 京都府立医科大学 医学部 卒業 博士(医学)
■ 教育上の能力
●教育方法の実践例
1. 2021/04~ オンデマンド教育における双方向教育の実践
●実務の経験を有する者についての特記事項
1. 2021/04~ 保健所長の実務経験を生かした授業
■ 主要学科目
健康危機管理論入門
■ 所属学会
1. 2012/07~ 日本健康教育学会
2. 1999/04~ 日本栄養・食糧学会
3. 1999/04~ 日本栄養改善学会
4. 1998/10~ 日本産業衛生学会
5. 1994/09~ 日本心身医学学会
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■ 授業科目
1. 健康危機管理論入門
その他
■ 社会における活動
1. 2008/07~ 京都府食の安心・安全推進審議会
2. 2011/07~2022/06 長岡京市食育推進委員会
3. 2012/04~2023/03 精華町健康づくり推進協議会
4. 2021/09~2022/03 久御山町男女共同参画推進懇話会
5. 2022/03 KBS京都 ラジオ放送 歩いて天国に行こう
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■ 講師・講演
1. 2022/11/19 感染症に強い生活習慣(京都府京丹波町)
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 受賞学術賞
1. 2024/09 京都府医師会 京都医学会雑誌学術賞
2. 2019/06 京都府公立大学法人 京都府公立大学法人表彰
3. 2018/10 日本公衆衛生協会 厚生労働大臣表彰
4. 2016/11 一般社団法人全国栄養士養成施設協会 栄養士養成施設協会表彰
5. 2003/10 日本公衆衛生学会 日本公衆衛生学会奨励賞 (地域住民を対象とした高血圧予防に関する研究)
■ 現在の専門分野
キーワード:予防医学