研究キーワード:ツーリズム、対話的交流、地域アイデンティティ、対話原理、都市進化、コミュニケーション、交通政策
    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  ナカノ ヒロユキ   NAKANO HIROYUKI
  中野 宏幸
   所属   京都産業大学  文化学部 京都文化学科
   職種   教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
インバウンド観光における対話的交流モデルの構築と国際的体系化 — 対話原理に基づく意味共有と価値創造の体系化 —

◆研究概要

本研究は、科研費の基盤研究(C) (2021-2024)(課題ID:21378690)による日本並びに欧米アジア及びオセアニアの都市での参与観察と研究分析を踏まえ、バフチンの対話原理並びに対人関係・ガバナンスの理論を発展的に解釈し、「インバウンド観光における対話的交流モデル」を構築するとともに、国際的体系化を目指すものである。
海外の研究ネットワークを活用し、「意味の共有」「価値の創造」「遊び心」とあわせて、ヒトの対話を核として組織・地域レベルの対話的交流の構造を分析し、「現場の取組みとあいまった地域基盤の充実」に寄与していくことを目的としている。

世界的に観光需要がさらに拡大・多様化し、またCovid-19の経験を経て、ヒトのつながりの大切さが再認識されるなど、観光は変化の過渡期にある。こうした中、「異国の凝縮された時空間における、異質な他者との響鳴」という対話の特質をとらえ、ことば・心理などのソフト面を含めたコミュニケーションをベースとした都市・地域を巡る関係主体間の対話のあり方を国際比較分析していく。
これにより、訪問客との現場での対話、地域協働によるサービス向上の基盤構築のモデルをまとめ、交流・観光を核とした持続的な地域共生に向け、大学・政府・自治体等関係者への積極的な発信をしていくものである。
業績
■ 学会発表
1. 2024/08 Urban Tourism Evolving from Heterogeneous Tourist Gaze(2024 8th International Conference on Sustainable Tourism Management)
2. 2023/12 カーニバルの視点からとらえたガストロノミーツーリズムの対話的交流と地域文化発信の分析(第38回日本観光研究学会全国大会)
3. 2023/09 Constructing an interactive platform for the local practice of gastronomy tourism(The 15th International Conference of the Eastern Asia Society for Transportation Studies)
4. 2022/12 クロノトポスの概念の活用による都市形成と対話的交流の分析 ―ベルリン、ドレスデン、ライプチヒにおける戦災経験を踏まえた都市再生の取組に着目して―(第37回日本観光研究学会全国大会)
5. 2021/12 外国人旅行者へのガイドツアーや応接におけるユーモアのある対話の分析 ―ホストとゲストの遊び心に着目して―(第36回日本観光研究学会全国大会)
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■ 著書・論文歴
1. 2024/04 論文  Constructing an interactive platform for the local practice of gastronomy tourism Proceedings of the Eastern Asia Society for Transportation Studies  (共著) 
2. 2023/12 論文  カーニバルの視点からとらえたガストロノミーツーリズムの対話的交流と地域文化発信の分析 第38回日本観光研究学会全国大会学術論文集 243-248頁 (共著) 
3. 2022/12 論文  クロノトポスの概念の活用による都市形成と対話的交流の分析
―ベルリン、ドレスデン、ライプチヒにおける戦災経験を踏まえた都市再生の取組に着目して― 第37回日本観光研究学会学術論文集 271-276頁 (共著) 
4. 2022/03 論文  Dialogic Formation of Tourism Strategies in Urban Renaissance Cities: Implications from Cases in Berlin, Budapest, and Santa Barbara Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies 14(0),pp.1253-1269 (共著) Link
5. 2021/12 論文  外国人旅行者へのガイドツアーや応接におけるユーモアのある対話の分析
―ホストとゲストの遊び心に着目して― 第36回日本観光研究学会全国大会学術論文集 121-125頁 (共著) 
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経歴
■ 学歴
1. 2009/12 東京大学大学院工学系研究科 工学系研究科 博士(工学)
2. 1998/08~1999/04 オックスフォード大学Transport Studies Unit Visiting Scholar
3. 1997/07~1998/07 ケンブリッジ大学土地経済学部大学院 修士課程修了 Mphil
4. 1983/04~1985/03 東京大学大学院工学系研究科 工学系研究科 土木工学科 修士課程修了 工学修士
5. 1979/04~1983/03 東京大学工学部 工学研究科 土木工学科 卒業 工学士
■ 所属学会
1. 土木学会
2. 日本交通学会
3. 日本都市計画学会
4. 日本観光研究学会
5. 日本国際観光学会
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■ researchmap研究者コード
R000025305
■ 資格・免許
1. 2019/10/01 専門社会調査士
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2021/04~2025/03  ポストコロナ時代の観光における対話的交流モデルの国際的体系化 国内共同研究 Link
2. 2018/04~2023/03  訪日外国人旅行者との対話モデルの構築:対話原理に基づく意味共有と価値創造の体系化 国内共同研究 
■ 講師・講演
1. 2024/01 「旅」への思いを広げていこう   ~地域を巡る体験価値の創造~
2. 2023/01 国内外都市における観光の取組 ~対話を通じた都市の魅力の創出~
3. 2019/12 インバウンド旅行者との対話・コミュニケーション:共感、そして、楽しみの創出
■ 受賞学術賞
1. 2016/04 国際交通安全学会 第37回国際交通安全学会賞(著作部門) (「交通インフラ経営のグローバル競争戦略―国際競争力強化に向けた国家戦略の視座   ―」、(日本評論社)(単著))
■ 現在の専門分野
観光人類学、観光政策, 都市・交通学 (キーワード:ツーリズム、対話的交流、地域アイデンティティ、対話原理、都市進化、コミュニケーション、交通政策) 
■ 科研費研究者番号
70907873
■ 外部研究者ID
orcID 0000000246743593