研究概要 |
■ 研究概要
現在、体育やスポーツは私たちにとって身近な営みとなっている。しかしそのあり方は時代や社会において異なっている。本研究はとくに「思想史」という観点から、それら体育・スポーツの多様な形姿を明らかにしていこうとするものである。
そもそも体育であれスポーツであれ、それが今このようなかたちで行われていることの背景には、さまざまな人々の考えや、場合によっては理想といったものが駆動している(いた)はずである。なぜ私たちの学校には体育という教科が存在するようになったのか。どのようにしてスポーツは世界で広く行われることになったのか。本研究が目指すのは、そうした駆動力を探し当てることにあり、過去の文献資料の中にその痕跡を求めている。
目下とくに注目しているのは、体育に関する通史的な叙述の空白域となっている18世紀後半から19世紀前半の英仏語圏で著された史料である。当代は「体育」という用語が成立し、広く社会的な実践が試みられつつあった時期であり、体育の「成立期」ないし「揺籃期」と見ることができる。本研究は文献史料の読解を通してこの時期の体育の実相に迫ろうとするものである。
体育やスポーツは、人類社会とともにある営みである以上、そのあり方の如何は常に問われることになる。実際に社会を騒がせる問題が生じることもしばしばである。しかし過去を知らないままに未来を考えることはできない。過去に眼差しを向けることは未来を構想するために必須の作業である。 |
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業績 |
■ 著書・論文歴
1. |
2024/09 |
著書 |
体育哲学e事典 (共著) |
2. |
2024/06 |
著書 |
体育の哲学 (共著) |
3. |
2023/11 |
論文 |
R.カイヨワ『遊びと人間』に見るスポーツの意味と意義 日本体育・スポーツ哲学会 45(2),83-96頁 (単著) |
4. |
2023/07 |
論文 |
Reception of Roger Caillois in Japan The 28th Annual Congress of the the EUROPEAN COLLEGE OF SPORT SCIENCE (単著) |
5. |
2023/03 |
論文 |
カイヨワ『遊びと人間』再読 体育学研究 68,291-306頁 (単著) |
6. |
2021/05 |
論文 |
生涯スポーツ理念の再検討 体育・スポーツ哲学研究 43(1),1-14頁 (共著) |
7. |
2019/08 |
論文 |
Meaning of the Term “Tai-iku” in the Principles of Physical Education by Heizaburo Takashima International Journal of Sports and Health Science 17,pp.A1-A8 (単著) |
8. |
2019/03 |
論文 |
体育思想史点描-身体と教育の接点のあり方を巡って- 人体科学会会報「MIND-BODY SCIENCE」 29,10-13頁 (単著) |
9. |
2018 |
論文 |
ゴールキーパーの位置取りに関する言説について : あるいは鉛直軸という観点の意義 ハンドボールリサーチ 7,1-11頁 (共著) |
10. |
2018 |
論文 |
学校体育で育てる身体を考える(1年目):―学校教育の原則と体育の役割― 体育・スポーツ哲学研究 40(1),83-95頁 (共著) |
11. |
2017/04 |
論文 |
体育・スポーツをかく語りき : 哲学と歴史からの未来の思想への提言(4)スポーツによるJ. J. ルソー 体育の科学 67(4),271-275頁 (単著) |
12. |
2017 |
論文 |
高島平三郎における体育の基盤的論理の探求 体育・スポーツ哲学研究 39(1),19-29頁 (単著) |
13. |
2016 |
論文 |
高島平三郎『体育原理』における用語「体育」の意味分析 体育学研究 61(2),621-628頁 (単著) |
14. |
2015 |
論文 |
体育原理論批評 体育・スポーツ哲学研究 37(1),1-13頁 (単著) |
15. |
2015 |
論文 |
日本体育・スポーツ哲学会第36回大会「シンポジウム」報告(2014.8.20/筑波大学春日キャンパス) 体育哲学を再考する(3年目) : 新たな議論の可能性の探究 体育・スポーツ哲学研究 37(1),69-78頁 (共著) |
16. |
2014 |
論文 |
友添秀則著 『体育の人間形成論』 の批判的検討:−佐藤臣彦著 『身体教育を哲学する』 を方法論とすることの問題性− 体育・スポーツ哲学研究 36(2),109-121頁 (単著) |
17. |
2014 |
論文 |
日本体育・スポーツ哲学会第35回大会「シンポジウム」報告(2013.8.18/明治大学駿河台キャンパス) 体育哲学を再考する(2年目) : 「体育原理論」の応用可能性 体育・スポーツ哲学研究 36(1),45-54頁 (共著) |
18. |
2014 |
論文 |
日本体育学会第65回大会体育哲学専門領域シンポジウムA報告 スポーツ実践の思想(2年目)実践思想のパフォーマンス 体育哲学研究 (45),35-46頁 (共著) |
19. |
2014 |
論文 |
趣旨(「スポーツ実践の思想」(2年目)-実践思想のパフォーマンス-,シンポジウムA,00 体育哲学,専門領域企画) 日本体育学会大会予稿集 65(0),25-25頁 (共著) |
20. |
2013 |
論文 |
「体育原理論」の批判的検討:-佐藤臣彦『身体教育を哲学する』に着目して- 体育・スポーツ哲学研究 35(1),21-29頁 (共著) |
21. |
2013 |
論文 |
クロード・フルーリ著 『学問の選択と方法について』 第20章 体育・スポーツ哲学研究 35(2),121-128頁 (単著) |
22. |
2013 |
論文 |
体育哲学を再考する(1年目):-「体育原理論」のこれまでとこれから- 体育・スポーツ哲学研究 35(1),51-59頁 (共著) |
23. |
2013 |
論文 |
日本体育学会第64回大会体育哲学専門領域シンポジウム報告 スポーツ実践の思想(1年目) : スポーツ実践の現在 体育哲学研究 (44),45-64頁 (共著) |
24. |
2013 |
論文 |
趣旨(スポーツ実践の思想(一年目) 平成25年度テーマ:スポーツ実践の現在,シンポジウム,00 体育哲学,専門領域企画) 日本体育学会大会予稿集 64(0),37-37頁 (共著) |
25. |
2012 |
論文 |
「physique」と教育:ルソー著『エミール』に着目して 体育学研究 57(2),399-414頁 (単著) |
26. |
2010 |
論文 |
ルソーの視界--学校体育への思想的前提として (日本体育学会第61回大会専門分科会シンポジウムA報告 体育哲学における学校体育論議の検討と視界(2)学校体育論議の起点としての哲学的源泉--体育はこどもたちをどうしたいのか?) 体育哲学研究 (41),32-35頁 (共著) |
27. |
2010 |
論文 |
日本体育学会第61回大会専門分科会シンポジウムA報告 体育哲学における学校体育論議の検討と視界(2)学校体育論議の起点としての哲学的源泉--体育はこどもたちをどうしたいのか? 体育哲学研究 (41),29-47頁 (共著) |
28. |
2010 |
その他 |
ルソーの視界 : 学校体育への思想的前提として(体育哲学における学校体育論議の検討と視界(2) 学校体育論議の起点としての哲学的源泉-体育はこどもたちをどうしたいのか?-,シンポジウムA,00.体育哲学,専門分科会企画) 日本体育学会大会予稿集 61(0) (共著) |
29. |
2009/09 |
論文 |
身体における自然性と社会性 : ルソー「自然状態」論に注目して 身体運動文化研究 14(1),15-29頁 (単著) |
30. |
2009 |
論文 |
J. J. ルソーにおける身体と教育:公教育論に注目して 体育学研究 54(2),279-291頁 (単著) |
31. |
2008 |
論文 |
Jacques Ballexserd著『子どもの身体教育についての論文--誕生から思春期まで』 体育哲学研究 (39),49-54頁 (共著) |
32. |
2006 |
論文 |
00-20-S406-05 ルソー思想における身体と政治的共同体(00 体育哲学,一般研究発表抄録) 日本体育学会大会予稿集 57(0) (単著) |
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経歴 |
■ 学歴
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その他 |
■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 受賞学術賞
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■ 現在の専門分野
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