研究キーワード:日本近世文学、和歌文学、歌壇史、和歌史、伝記研究(光格天皇、賀茂季鷹、富小路貞直、三島景雄等)、国学、和文、堂上女性文学研究(中宮欣子内親王、後桜町天皇、近世中後期女房等)
    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  
  盛田 帝子
   所属   京都産業大学  外国語学部 アジア言語学科
   職種   教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
➀天皇歌壇を中心とする文芸ネットワークの研究
➁宮廷女性歌人における文芸生成と人的ネットワークの研究
③18-19世紀の日本における古典復興に関する国際的研究
④賀茂季鷹を中心とする18-19世紀情報ネットワークの研究 

◆研究概要
➀光格天皇歌壇以後の幕末維新期における堂上歌壇の実態を解明しつつ、その文学史的意義を明らかにすることを目的とする。東山御文庫・宮内庁書陵部(旧禁裏・宮家・堂上公家所蔵本)・陽明文庫(近衞家襲蔵本)等の堂上歌壇資料を調査するとともに、当代の和歌をめぐる様々な言説にも留意し、多角的な視点から、近世~近現代の新たな堂上歌壇史の構築を目指す。
➁宮廷女性歌人が情報・文化の伝達という点で、宮廷とその外の社会とをつなぐ結節点ともなりえていた事に留意しつつ、近年公開が進んでいる東山御文庫・宮内庁書陵部(旧禁裏・宮家・堂上諸家所蔵本)・陽明文庫(近衞家襲蔵本)・宮内公文書館等の所蔵する堂上歌壇資料を中心に調査研究を行い、近世中後期の宮廷における女性歌人が、社会的・文化的に果たした役割を、さまざまな観点から明らかにして、その存在の文学史的・文化史的な意義を明らかにする。
③18~19世紀の日本における古典復興に関する国際的共同研究を加速推進し、多様な視点から日本古典の特質や、受容と再生の歴史、世界への拡がり、そして未来に向けての可能性について思考し、討議し、成果を発信することによって国内外の日本文化研究および教育に貢献することを目指す。2023年度は、2023年2月に開催した国際シンポジウム「古典の再生」の成果物の刊行、ホノルル美術館所蔵『十番虫合絵巻』の刊行を強力に推進し2024年3月に刊行したが、2024年度は、国内外の文学・歴史・美術・教育・建築・デジタル・ヒューマニティーズの研究者と協働しながら、日本の古典の可能性について議論し、国際的な発信を行う。
➃京都上賀茂に居を構えながら三都(京・江戸・大坂)・地方の公家・武家・町人等、身分の枠組みを超えて幅広い人脈を持ち、それらの人々を繋ぐハブ・情報の発信者として活躍した賀茂季鷹の研究を行うことで、18-19世紀日本の情報流通・文化交流と文化生成の関係性を究明する。
業績
■ 学会発表
1. 2024/10/19 賀茂季鷹と近衛菫子(第三回 賀茂社家古典籍セミナー)
2. 2024/08/29 Emperor Kōkaku and the Inner Palace: On the Revival of the Chūgū Hairei Ceremony(Poetry as Political Ritual: The Role of Poetry and Poetic Institutions in the Restoration of Imperial Power)
3. 2024/03/03 光格天皇の眼差し—京都御所という作品生成の場をめぐって—(ワークショップ 「18-19世紀京都文芸生成の現場—みやこに吹く新しい風」)
4. 2023/08/19 隅田川―京の雅を呼び起こす江戸の名所(ヨーロッパ日本研究協会 2023年 国際会議)
5. 2023/07/26 18世紀後半における古典知の集積と再創造ー『十番虫合絵巻』をめぐって(2023年度第3回ことばの科学研究会)
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■ 著書・論文歴
1. 2024/10 論文  コラム 賀茂季鷹の魅力 『賀茂季鷹と古典の「知」 京都市歴史資料館寄託山本家資料展』 44-44頁 (単著) 
2. 2024/10 論文  万葉和歌集 生涯にわたる『万葉集』研究 『賀茂季鷹と古典の「知」 京都市歴史資料館寄託山本家資料展』 34-34頁 (単著) 
3. 2024/10 論文  万葉集類句 『万葉集類句』の稿本  35-35頁 (単著) 
4. 2024/10 論文  万葉集類句 江戸遊学中の研究成果、ついに刊行 『賀茂季鷹と古典の「知」 京都市歴史資料館寄託山本家資料展』 35-35頁 (単著) 
5. 2024/10 論文  久世通根画鶴 光格天皇歌壇の人々と季鷹 『賀茂季鷹と古典の「知」 京都市歴史資料館寄託山本家資料展』 51-51頁 (単著) 
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経歴
■ 学歴
1. 1995/04~1998/03 九州大学大学院 文学研究科 国語学・国文学 博士課程修了 博士(文学)
2. 1993/04~1995/03 九州大学大学院 文学研究科 修士課程 修士課程修了 文学修士
■ 職歴
1. 2021/04~ 京都産業大学 外国語学部 アジア言語学科 教授
2. 2021/04~ 京都産業大学 外国語学部 アジア言語学科 教授
3. 2013/04~2021/03 大手前大学 総合文化学部 准教授
■ 主要学科目
日本文学・日本文化
■ 所属学会
1. 九州大学国語国文学会(語文研究刊行会)
2. 和歌文学会
3. 2005/01~2006/12 ∟ 編集委員会委員
4. 2014/11~ ∟ 和歌文学会委員
5. 2017/11~2019/10 ∟ 関西例会委員
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■ researchmap研究者コード
R000006275
■ 資格・免許
1. 1992/03 図書館に関する科目を取得(23単位)(九州大学文学部 第537号)
2. 1992/03 高等学校教諭一種免許状(国語)取得
その他
■ 社会における活動
1. 2023/03 多面鏡「古典再生、時代の空気取り込み」
2. 2023/01~2023/01 上賀茂の地で、三都の結節点 人や物、情報の磁場となった賀茂季鷹
3. 2019/11 『天皇・親王の歌』
4. 2019/10~2019/10 江戸時代の朝廷文化ー天皇・公家の文学的・文化的営みを知る
5. 2019/09 『天皇・親王の歌』
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■ 海外活動
●海外研究活動の為の渡航回数(前年度実績)
 在留期間2週間以上のもの   計 0  回
 在留期間2週間未満のもの   計 2  回
●海外での国際会議、学会への出席回数及び発表回数(前年度実績)
 諸費用の主たる負担者   出席回数   発表回数
 主催者  0  回  0  回
 外国機関  2  回  0  回
 文部科学省・日本学術振興会  0  回  2  回
 文部科学省・日本学術振興会以外の政府関係機関  0  回  0  回
 所属機関  0  回  0  回
 財団等(寄付金・委任経理金含みます)  0  回  0  回
 自費  0  回  0  回
 計  2  回  2  回
●国際的な学会で使用する外国語
 口頭発表に主に用いる言語   その他(2)  
 論文の執筆に主に用いる言語   その他(2)  
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2024/01~  Poetry as political ritual: The role of poetry and poetic institutions in the restoration of imperial power (from 1780 to 1900) 国際共同研究 
2. 2022/04~  京都市歴史資料館寄託山本家所蔵資料など賀茂両社および社家伝来の古典籍資料に関する研究 国内共同研究 
3. 2022/04~2023/03  共同研究プロジェクト・IS2201・盛田 帝子・国際シンポジウム等開催支援(国際シンポジウムタイプ) 機関内共同研究 
4. 2021/04~  近世中後期宮廷女性歌人における文芸生成と人的ネットワークの研究 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 
5. 2020/10~2024/03  18-19世紀の日本における古典復興に関する国際的研究 科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 
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■ 講師・講演
1. 2024/02/17 光格天皇と本居宣長ー寛政度復古内裏をめぐって-(伊勢松阪)
2. 2023/12/02 王朝文化再興の江戸と京都ー18世紀後半を中心に
3. 2023/09/15 ホノルル美術館所蔵『十番虫合絵巻』の魅力(ハワイ州ホノルル)
4. 2022/11/12 賀茂季鷹と王朝文化復興
5. 2017/03/20 「光格天皇時代の京都歌壇と宗吽院良廣律師―芝山持豊・賀茂季鷹等との交流を通して―
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■ 委員会・協会等
1. 2019/07/01~2020/06/30 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員等審査会専門委員、卓越研究員候補者選考委員会書面審査員及び国際事業委員会書面審査員・書面評価員
2. 2018/07/01~2019/06/30 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員等審査会専門委員、卓越研究員候補者選考委員会書面審査委員及び国際事業委員会書面審査員・書面評価員
3. 2018/06~ 日本近世文学会 常任委員
4. 2017/06~ 日本近世文学会 日本語の歴史的典籍プロジェクト連携委員
5. 2017/05~2020/03 国文学研究資料館情報事業センター学術資料事業部 地域資料専門部会委員
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■ ホームページ
   盛田帝子公式サイト
■ 受賞学術賞
1. 2010/10 雄松堂書店 第6回ゲスナー賞 目録・索引部門 銀賞 (共編著『蘆庵文庫目録と資料』)
2. 2003/06 財団法人日本古典文学会 第29回財団法人日本古典文学会賞 (「光格天皇と宮廷歌会-寛政期を例に」など一連の研究)
■ 現在の専門分野
日本文学 (キーワード:日本近世文学、和歌文学、歌壇史、和歌史、伝記研究(光格天皇、賀茂季鷹、富小路貞直、三島景雄等)、国学、和文、堂上女性文学研究(中宮欣子内親王、後桜町天皇、近世中後期女房等)) 
■ 科研費研究者番号
40531702