研究キーワード:観光社会学、京都サブカルチャー観光論
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    (最終更新日:2023-10-29 17:40:26)
  オクノ ケイタロウ   OKUNO Keitaro
  奥野 圭太朗
   所属   京都産業大学  文化学部 京都文化学科
   職種   講師
業績
■ 学会発表
1. 2013/12 The Japanese OTAKUs’ one month activity just after the 3.11 Earthquake(SITIS(Signal-Image Technology and Internet-Based Systems)国際会議)
■ 著書・論文歴
1. 2022/07 論文  コロナ時代の観光から未来を見つめる 比較文明 37,7-8頁 (単著) 
2. 2019/12 論文  地方創生のための観光客の趣味趣向に沿うAI観光リコメンドシステムの提唱   (単著) 
3. 2018/03 論文  テキストマイニングによる「未来社会」解読の試行 関西学院大学先端社会研究所紀要第15号 (15),91-105頁 (共著) 
4. 2017/12 論文  人工知能と自動運転によるモビリティの変容と課題…AI時代の「移動の社会学」に向かって(再録) YAMAHA MOTOR TECHNICAL REVIEW(ヤマハ発動機技報)No.53 2017 (53),84-94頁 (共著) 
5. 2017/11 論文  人工知能と自動運転技術を用いた新しい地方創生とものがたり観光 ものがたり観光行動学会誌第7号 (7),32-37頁 (単著) 
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経歴
■ 学歴
1. 2013/04~2016/03 甲南大学 人文科学研究科 応用社会学専攻 博士課程単位取得満期退学
2. 2010/04~2013/03 関西大学 社会学研究科 社会学専攻 修士課程修了 社会学修士
3. 2007/04~2010/03 東京大学 農学生命科学研究科 国際農学専攻 修士課程中退
4. 2003/04~2007/03 名古屋大学 農学部 資源生物環境学科 卒業 農学士
■ 職歴
1. 2020/04~ 京都産業大学 文化学部 京都文化学科 講師
2. 2015/10~2020/03 熊本学園大学 商学部ホスピタリティ・マネジメント学科 特任講師
■ 主要学科目
ツーリズムと現代文化、観光と地域社会、エコツーリズム論、京の食文化論、京都文化演習Ⅰ、京都文化演習Ⅱ、京都文化フィールド演習、観光文化基礎演習、京都文化基礎演習
■ 所属学会
1. 2021~ 比較文明学会
2. 2015~ 社会情報学会
3. 2014~ IEEE(米国電気電子情報学会)
4. 2014~ ISA(世界社会学会議)
5. 2014~ 日本観光研究学会
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■ 職務上の実績
●実務の経験を有する者についての特記事項
1. 2013/04~2013/11 「若冲と京の生き物」『若冲の鶏』フィギュア制作共同プロデュース
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2017/04~2018/03  観光地駐車場における自動運転を活用した効率化の質的調査研究 企業からの受託研究 
2. 2016/04~2018/03  ヤマハ発動機株式会社近未来予測産学連携共同研究プロジェクト 企業からの受託研究 
3. 2014/04~2016/03  日産自動車株式会社総合研究所委任産学連携共同研究プロジェクト 企業からの受託研究 
4. 2011/04~2014/03  炭素社会における移動文化の新展開: 〈観光×趣味〉の視点から 国内共同研究 
■ 委員会・協会等
1. 2023/10/27~ BITE(Business, Information, Toursism, and Economics)国際会議 国際委員会委員Link
■ ホームページ
   https://www.linkedin.com/in/okunokeitaro/
■ メールアドレス
  kyoin_mail
  kyoin_mail
■ 受賞学術賞
1. 2020/11 IEEE TOKYO 第12回 IEEE Career Development Essay Contest 優秀賞(Young Professional部門) (ピンチとチャンスは手のひらの裏表-アフターコロナの時を見据えて)Link
2. 2016/07 LIS (Library Information Science) International Conference Organizing Committee LIS International Conference Contribution Award
3. 2005/03 名古屋大学 名古屋大学総長顕彰
4. 2004/09 毎日新聞社北海道支社 北海道提言賞優秀賞 (遠紋の住民融和型観光の活性化に関する一考察)
5. 2004/01 ヤンマー農機株式会社 第14回ヤンマー学生懸賞論文優秀賞 (「農と工の融合」で全ての人類を幸福に~二十二世紀に向けた農業と農学のありかたについての一考察~)
■ 現在の専門分野
観光学, 社会学, 地域研究 (キーワード:観光社会学、京都サブカルチャー観光論) 
科研
■ 科研費研究者番号
90772955
■ 研究概要
◆研究課題
現代の価値観変容に伴う観光行動の島宇宙化と観光文化・移動文化・観光地への影響

◆研究概要
 今日、個人の趣味や興味関心、好奇心の向く先は「島宇宙化」したため、観光客が観光地に求めるものは十人十色となった。そのため、観光地、あるいは観光で地域活性化を図ろうとする自治体は、さまざまな方法での観光客へのアピール、アプローチに加えて、多様な観光プログラムの提供が必須となった。そのような中でも、とりわけ伝統文化とサブカルチャーなどの新しい文化の融合に由来するような目新しい観光対象は多く存在している。
いっぽうで、過度な観光への依存は地域の社会や歴史文化を圧迫、場合によっては破壊しかねないのもまた事実である。観光客と地元住民との軋轢は観光地ではどこでも日常茶飯事であり、また、観光客から注目されたいあまりに地元地域の市民生活に悪影響の出かねない決断をしてしまう自治体や企業も、実際には全国各地に多く存在する。観光地、あるいはこれから観光地となりたい地域社会において大切なのは、観光客の望むことに答えていく姿勢と、地域社会や伝統文化を守るという二者のバランス感覚と適切な融合の仕方であると考えている。だが、観光客の興味関心が島宇宙化した状態では、今まで以上に、どこにバランスを置けばよいのか、どのような融合の仕方が望ましいのかを判断するのが非常に難しくなってきているのもまた事実である。
このような問題意識の下にフィールド調査を行い、実際の様々な具体例を集めるとともに、地元住民の声をインタビューなどから収集することで、よりよい観光の在り方を模索し続けている。この、観光客と地域社会の望ましい関係性を今後も探り続けていくことが、私の研究におけるメインテーマである。
このような研究テーマのもと、観光での地域活性化を目指す地域の自治体や企業、あるいは団体などに、その地域社会にとって受け入れられ、地域の文化に貢献できるような、より望ましい観光の在り方を提案していくような形で、これまでと同様に今後も実社会に研究をフィードバックしていきたく考えている。