研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
現代の価値観変容に伴う観光行動の島宇宙化と観光文化・移動文化・観光地への影響
◆研究概要
今日、個人の趣味や興味関心、好奇心の向く先は「島宇宙化」したため、観光客が観光地に求めるものは十人十色となった。そのため、観光地、あるいは観光で地域活性化を図ろうとする自治体は、さまざまな方法での観光客へのアピール、アプローチに加えて、多様な観光プログラムの提供が必須となった。そのような中でも、とりわけ伝統文化とサブカルチャーなどの新しい文化の融合に由来するような目新しい観光対象は多く存在している。
いっぽうで、過度な観光への依存は地域の社会や歴史文化を圧迫、場合によっては破壊しかねないのもまた事実である。観光客と地元住民との軋轢は観光地ではどこでも日常茶飯事であり、また、観光客から注目されたいあまりに地元地域の市民生活に悪影響の出かねない決断をしてしまう自治体や企業も、実際には全国各地に多く存在する。観光地、あるいはこれから観光地となりたい地域社会において大切なのは、観光客の望むことに答えていく姿勢と、地域社会や伝統文化を守るという二者のバランス感覚と適切な融合の仕方であると考えている。だが、観光客の興味関心が島宇宙化した状態では、今まで以上に、どこにバランスを置けばよいのか、どのような融合の仕方が望ましいのかを判断するのが非常に難しくなってきているのもまた事実である。
このような問題意識の下にフィールド調査を行い、実際の様々な具体例を集めるとともに、地元住民の声をインタビューなどから収集することで、よりよい観光の在り方を模索し続けている。この、観光客と地域社会の望ましい関係性を今後も探り続けていくことが、私の研究におけるメインテーマである。
このような研究テーマのもと、観光での地域活性化を目指す地域の自治体や企業、あるいは団体などに、その地域社会にとって受け入れられ、地域の文化に貢献できるような、より望ましい観光の在り方を提案していくような形で、これまでと同様に今後も実社会に研究をフィードバックしていきたく考えている。 |
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業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 主要学科目
ツーリズムと現代文化、観光と地域社会、エコツーリズム論、京の食文化論、京都文化演習Ⅰ、京都文化演習Ⅱ、京都文化フィールド演習、観光文化基礎演習、京都文化基礎演習 |
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■ 所属学会
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■ 職務上の実績
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その他 |
■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 委員会・協会等
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■ ホームページ
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■ メールアドレス
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■ 受賞学術賞
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■ 現在の専門分野
観光学, 社会学, 地域研究 (キーワード:観光社会学、京都サブカルチャー観光論)
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■ 科研費研究者番号
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