(最終更新日:2023-05-15 18:56:22)
  イカザキ ヤスエ   IKAZAKI YASUE
  伊ヶ崎 泰枝
   所属   京都産業大学  外国語学部 ヨーロッパ言語学科
   職種   准教授
業績
■ 学会発表
1. 2014/10/25 ボーヴォワールにおけるシモーヌ・ジョリヴェを語る意味(日本フランス語フランス文学会2014年度秋季大会)
2. 2013/11/23 『別れの儀式』における日常の記述についての考察(日本フランス語フランス文学会中国・四国支部大会)
3. 2011/11/26 シモーヌ・ジョリヴェをめぐる, サルトル, ボーヴォワール, 2つのエクリチュール(日本フランス語フランス文学会中国・四国支部大会)
4. 2004/05/29 シモーヌ・ド・ボーヴォワール『娘時代』の登場人物について ― ピエール・クレローとリリ・マビユを中心として ―(日本フランス語フランス文学会2004年度春季大会)
5. 2000/12/02 シモーヌ・ド・ボーヴォワールの作品におけるアメリカと中国(日本フランス語フランス文学会中国・四国支部大会)
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■ 著書・論文歴
1. 2022/03 論文  サルトルとボーヴォワール、二つのエクリチュールにおけるコサキエヴィッチ姉妹の果たした役割について 京都産業大学論集 (55),119-132頁 (単著) 
2. 2019/12 論文  二人の独学者レオン・ド・ロニーと村上英俊 ― 日本語教育とフランス語教育の源流 ― 『広島大学フランス文学研究』38 (38),26-41頁 (単著) 
3. 2017/12 論文  ボーヴォワールの作品における「日記」 『広島大学フランス文学研究』 (36),10-21頁 (単著) 
4. 2016/12 論文  ボーヴォワールの回想録における語りの変遷について 『広島大学フランス文学研究』 (35),27-38頁 (単著) 
5. 2015/12 論文  シモーヌ・ジョリヴェを語るボーヴォワール、問いを巡る人物創造 『広島大学フランス文学研究』 (34),50-64頁 (単著) 
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経歴
■ 所属学会
1. 1996/04~ 日本フランス語フランス文学会会員
科研
■ 研究概要
◆研究課題
ボーヴォワール作品と演劇
フランスにおける日本語教育、日本におけるフランス語教育の比較

◆研究概要
フランス20世紀を代表する作家、フェミニストであるシモーヌ・ド・ボーヴォワールは、しばしば周囲の演劇関係者を小説作品の作中人物のモデルとして描いている。とりわけ、シャルル・デュランの主宰するアトリエ座の劇団員からインスピレーションを得て、小説『招かれた女』、『人はすべて死す』、『レ・マンダラン』の中の何人もの作中人物を創造している。また、回想録では、シャルル・デュランの伴侶である演劇人のシモーヌ・ジョリヴェをカミーユという名前で描き出した。この演劇の世界は、エッセイ『第二の性』にも影響を与えており、演劇に関わる女性の自由、ナルシシズム、芸術活動、老いの問題を独自の視点で論じている。このように、ボーヴォワールが、演劇の世界、とりわけ舞台に立つ女性達に特別な関心を抱いていたことは明らかである。本研究課題では、ボーヴォワールの小説作品や回想録、エッセイに、演劇の世界が縦横に織り込まれていることの意味を、芸術的観点、フェミニズムの観点、モラルの観点から多角的に問う。
本年度は、サルトルの書簡やカルネ、同時代の人々の著作や証言(シャルル・デュラン、レーモン・クノー、ボリス・ヴィアン、コレット・オードリー、ジャック=ローラン・ボスト、マルセル・ムルジなど)から、作家達と女優達との関わりや、演劇人達の人物像を調べ出す。

 また、フランスにおける日本語教育、日本におけるフランス語教育の比較研究を継続している。フランスにおける日本語教育の歴史と日本におけるフランス語教育の源流について、レオン・ド・ロニーと村上英俊の業績を中心に調べている。