photo
    (最終更新日:2024-03-05 16:51:15)
     MARES Emmanuel
  マレス エマニュエル
   所属   京都産業大学  文化学部 京都文化学科
   職種   准教授
業績
■ 学会発表
1. 2023/11/19 大原・来迎院 旧善逝院庭園遺構の調査(日本庭園学会 関西大会)
2. 2020/01/24 縁側の近代化―夏目漱石の作品を通して―(京都民族学会)
3. 2015/11/08 妙蓮寺玉蓮院庭園と唐招提寺東室庭園−昭和期における庭園遺構の移転−(日本庭園学会関西大会)
4. 2013/06/08 小堀遠州 二つの伝記、一つの伝説(日本庭園学会全国大会)
5. 2004/06/21 『門』にあらわれる縁側の空間について(日本建築学会近畿支部)
■ 著書・論文歴
1. 2024/01 論文  忘却から庭を発掘するー大原・来迎院に残る旧善逝院庭園跡の再生 庭NIWA (254号),58-63頁 (単著) 
2. 2023/03 著書  建造物の移築に伴う周辺整備と庭園の移転 - 昭和期に活躍した森蘊の業績を通して - 『遺跡整備・活用研究集会報告書令和3年度:移築された遺跡由来の遺構および石造物の現状と課題』 64-74頁 (単著) 
3. 2022/11 著書  『庭ひとすじ』の人 : 森蘊先生の思い出   (共著) Link
4. 2022/03 著書  奈良市の庭園総合調査報告書   (共著) Link
5. 2021/06 著書  森蘊の世界ー奈良・平安の庭を求めて   (共著) Link
全件表示(26件)
経歴
■ 学歴
1. 2003/04~2006/03 京都工芸繊維大学 工芸学研究科 博士課程修了 工学博士
2. 1999/09~2001/06 INALCOフランス国立東洋言語文化学院 修士課程修了 修士
■ 職歴
1. 2019/04~ 京都産業大学 文化学部 京都文化学科 准教授
■ 主要学科目
京都文化学科
■ 所属学会
1. 2013/04~ 日本庭園学会Link
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2022/04~2024/03  動態としての日本庭園の総合的デジタルアーカイヴとその持続的構築システムの研究開発 基盤研究(B)(一般) (キーワード:日本庭園、3Dデータ、ウェブ、生態系、メディア・アート)
2. 2017/04~2019/03  森蘊の業績と日本庭園史の作成―歴史的庭園のデータべース作成 個人研究 
■ 講師・講演
1. 2023/12/03 庭園学のすすめ
2. 2022/06/18 Les archives incompletes des jardins japonaisLink
3. 2022/04/23 Les jardins japonais en FranceLink
4. 2022/03/15 建造物の移築と庭園の移転 ー森蘊の業績を通してー
5. 2022/01/30 作庭家・古川三盛氏と矢田寺大門坊露地Link
全件表示(23件)
■ 展覧会・演奏会・競技会等
1. 2021/06/01~2021/07/17 京都の庭を守ったひとたちー森蘊と法金剛院—(京都産業大学ギャラリー)Link
2. 2021/08/07~2021/09/12 奈良を測る -森蘊の庭園研究と作庭-(平城宮跡資料館)Link
■ ホームページ
   昭和の作庭記ー森蘊の足跡を辿るー
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 受賞学術賞
1. 2015 日本庭園学会 日本庭園学会 奨励賞
科研
■ 研究概要
◆研究課題
・日本庭園史
・日仏の庭園文化交流

◆研究概要
・日本庭園史
1300年の長い歴史を有する「日本庭園」と呼ばれているものは非常に複雑で定義しにくいもの。その本質を理解するために、20世紀に活躍した歴史家たちの庭園観と歴史観について研究している。こうして、20世紀に日本庭園像がどのように形成され、21世紀に生きる我々の庭園の見方にどのような影響を与えているのかを理解しようとしている。とりわけ、森蘊(もり・おさむ、1905-1988)と重森三玲(しげもり・みれい、1896-1975)という昭和を代表する二人の歴史家・作庭家が残した資料の整理を通して、庭園のアーカイヴのあり方について考察を深めている。
資料の調査を出発点に、森蘊と重森三玲が関わった歴史的な庭園の現地調査も行なっている。特に、京都府の浄瑠璃寺庭園、奈良県の法華寺庭園、和歌山城紅葉溪庭園、平泉の毛越寺庭園などの文化財庭園は最近再整備の対象になっているので、40~50年ほど前の発掘調査の成果や整備の方針を正しく理解することは保存活用計画の作成などのために極めて重要である。また、森蘊と重森三玲の作庭活動にも焦点を当てて研究をしている。こうして再評価された庭は新たな文化財指定の対象になり、また地域にとっては新たな観光資源になったりしている。

・日仏の庭園文化交流
西洋庭園は整形式であり、日本庭園は自然風景式であるとよく対比される。一見、わかりやすい説明ではあるが、現実はもっと複雑であるので、それぞれの実態を単純化せずに、相互理解を深めていけるように研究を進めている。
2015年にフランスを代表する庭師ジル・クレマンの来日に携わってから、そのテーマについてドキュメンタリー映画を製作したり、またジル・クレマン連続講演会の記録を邦訳して本にまとめたりした。さらに「日本の建築、都市及び景観に関するフランス語系研究者の学術ネットワーク」との共同研究で、海外の日本庭園に関する研究会に参加するなど、日仏の文化交流に尽力している。現在は日本庭園に関する日本の専門書をフランス語に翻訳する企画を進めている。