(最終更新日:2023-06-07 17:39:51)
  
  中田 美絵
   所属   京都産業大学  文化学部 国際文化学科
   職種   准教授
業績
■ 学会発表
1. 2022/11/12 唐代政治史上的粟特佛教僧侣(第七屆漢化、胡化、洋化:文化衝撃下的衝突與交融國際學術研討會)
2. 2019/03/15 Sogdian Buddhist Monks in Tang Political History(Dynaics, Stability and Tradition: The Role of the Religions of Iranian Speakers in Central and Eastern Asia)
3. 2018/11/18 从天竺来到中国的粟特人(中国唐史学会第十三屇年会暨“唐代中国与世界” 国际学术研讨会)
4. 2018/10/06 唐における仏教儀礼と政治権力(鷹陵史学会 第27回年次研究大会)
5. 2016/06 Sogdians’ Conversion to Buddhism in Tang China(The 2016 AAS-in-ASIA Conference)
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■ 著書・論文歴
1. 2022/01 その他  仏教の東伝と定着 仏教を隆盛に導いたのは誰か 論点・東洋史学 アジア・アフリカへの問い158 吉澤誠一郎監修 ミネルヴァ書房 70-71頁  
2. 2022/01 その他  唐代の仏教と訳経事業 岩波講座世界歴史6 中華世界の再編とユーラシア東部 113-114頁  
3. 2019/02 その他  日本における唐代ソグド人研究の動向 歴史学研究 980,17-24頁  
4. 2018/08 その他  唐代政治史上の会昌の廃仏―ジェンダー秩序・宗教・外来人の視点から― 唐代史研究 21  
5. 2017/11 その他  唐玄宗開元期における仏教政策と「胡」への対応 『古代の文化圏とネットワーク』竹林舎 299-327頁  
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経歴
■ 学歴
1.
(学位取得)
大阪大学 博士
■ 職歴
1. 京都産業大学 文化学部
2. 2019/04~ 京都産業大学 文化学部 国際文化学科 准教授
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1.   -  
2. 2015/04~2019/03  中国における仏教の展開とソグド商人  
3. 2012/04~2016/03  ユーラシア史的視点に基づく唐代仏教史の再構築  
■ 現在の専門分野
アジア史、アフリカ史, アジア史、アフリカ史 
科研
■ 研究概要
◆研究課題
仏教を紐帯とする政治勢力と唐朝

◆研究概要
唐の長安で実施された仏教活動には,皇帝の権威付けや護国のためなど政治的色彩を帯びたものがある。その活動の多くは,内廷の后妃公主といった女性や宦官,仏僧,そしてソグド人ら外来人によって実施された。儒教社会においては,女性や宦官は,儒教的なジェンダー秩序から逸脱した存在であり,仏寺・仏僧は「出世間」の立場にあり,外来人は「華」に対して「夷」であるなど,いずれも中国の正統な社会秩序の外にいる「周縁」の人々である。研究を進めていく中で,これらは個別にあるのではなく,仏教を紐帯とし緩やかに結びついた勢力となって唐の中央政治に大きな影響力をもっていたことが浮かび上がってきた。   
そこで今年度は、唐が断行した仏教弾圧の会昌の廃仏に焦点を当てたい。従来のように、単なる宗教弾圧としてとらえるのではなく、実は以上のような周縁勢力に対する危機感を持った「正統」な唐が起こした事件であった可能性を見据えて研究作業を進める。
また、儒教世界では「周縁」におかれた宦官のような人々が、仏教を使って儒教的に正統な立場を勝ち取ろうとする動きがあったことを、仏教側が作成した史料を用いて明らかにしたいと考えている。