研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
渋沢栄一の企業者活動および社会・地域貢献活動の研究
◆研究概要
渋沢栄一(1840~1931)は、「日本資本主義の父」と称されるように、明治以降の日本の近代化・工業化に多大なる貢献をした実業家ないし経済人である。
一般的には、渋沢については、国立銀行条例の制定(1872年)や第一国立銀行の設立(1873年)がよく知られているように、銀行家ないし銀行経営者の側面が強調されている。実際は、銀行のみならず、近代産業やインフラストラクチャー関連企業にも多数関与しており、その数は500社におよぶ。
一方で、渋沢は、社会・地域貢献活動(フィランソロピー)に精力的かつ継続的に取り組んだ、社会事業家ないし社会企業家との側面も重要である。その活動は教育・国際交流・社会福祉・学術および文化・宗教など広範にわたり、関わった団体・組織数は600とされる。
渋沢の多種多様な活動に関しては、ジャンル毎に研究の濃淡があり、企業家としての活動の実態は必ずしも明らかになっていない。直接、間接も含めてコミットした各産業の生成や諸企業の設立や経営の動向、人材育成・人材登用のあり方、ビジネスパートナーたる企業家等との関係、資金調達と配分および運用、国内各地との関わりなど、重要な論点や今日的ポイントが多数存在している。全58巻・別巻10巻におよぶ『渋沢栄一伝記資料』の分析と新史料の発掘を中心に検討を加えたい。
本年度は、渋沢から信頼を受けてビジネスパートナーとして幅広く活躍し、「渋沢の股肱」と評された梅浦精一(1852~1912)の足跡と活動について、倉庫会社・均融会社等での企業家としての事績と渋沢および大倉喜八郎(1837~1928)らとのかかわりを考究していくこととしたい。 |
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業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
1. |
2023/07 |
著書 |
渋沢栄一がめざした「地域」の持続的成長―人的ネットワークの確立と連携の推進― (共著) |
2. |
2023/03 |
論文 |
歴史にみる地域活性化-明治時代の新潟県のケース- 京都マネジメント・レビュー (42),153-171頁 (単著) |
3. |
2022/03 |
論文 |
梅浦精一の足跡と活動(Ⅲ)-連合生糸荷預所および倉庫会社と渋沢栄一との関わり- 京都マネジメント・レビュー (40),173-187頁 (単著) |
4. |
2021/09 |
論文 |
梅浦精一の足跡と活動(Ⅱ)-東京商法会議所の創設および展開と渋沢栄一との関わり- 京都マネジメント・レビュー (39),103-125頁 (単著) |
5. |
2021/05 |
論文 |
梅浦精一の足跡と長岡地域との関わり 長岡郷土史 (58),81-90頁 (単著) |
6. |
2021/03 |
論文 |
梅浦精一の足跡と活動(Ⅰ) 京都マネジメント・レビュー (38),85-102頁 (単著) |
7. |
2020/09 |
論文 |
1920年代における地方製紙(板紙)メーカーの事業展開-加賀製紙の史的研究- 京都マネジメント・レビュー (37),79-98頁 (単著) |
8. |
2020/05 |
論文 |
草創期における長岡青年会議所についての一考察-覚張良次と細貝幸也の足跡を中心に- 長岡郷土史 (57),267-276頁 (単著) |
9. |
2020/05 |
著書 |
はじめての渋沢栄一-探求の道しるべ (共著) |
10. |
2020/04 |
著書 |
講座 近代日本と漢学 第8巻 漢学と東アジア (共著) |
11. |
2020/03 |
論文 |
1930年代から40年代初頭における北越製紙の経営発展と企業成長 経営論集 67(4),13-44頁 (単著) |
12. |
2020/01 |
その他 |
簿記普及の知られざる立役者たち(全12回連載) 企業会計 (単著) |
13. |
2019/04 |
論文 |
渋沢栄一と新潟市域 新潟国際情報大学国際学部紀要 (4),103-122頁 (単著) |
14. |
2018/11 |
論文 |
北越製紙と星野量平 地域連携研究 (5),103-118頁 (単著) |
15. |
2018/08 |
論文 |
1910年代における加賀製紙の事業展開-中島徳太郎の企業者活動(Ⅲ・完)- 長岡大学研究論叢 (16),45-59頁 (単著) |
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 主要学科目
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■ 所属学会
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その他 |
■ 社会における活動
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■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 講師・講演
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■ 委員会・協会等
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■ メールアドレス
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