研究キーワード:ポーランド、記憶、ポスト社会主義、都市、映画、炭鉱、ホロコースト、文学、ユートピア、団地、文化遺産、社会学、SF、映画、ポスト社会主義、社会主義、記憶、都市、ポーランド、炭鉱、ホロコースト、文学、ユートピア、団地、文化遺産、社会学、SF、映画、ポスト社会主義、社会主義、記憶、都市、ポーランド
    (最終更新日:2023-06-06 17:11:14)
  スガワラ ショウ   SUGAWARA SHO
  菅原 祥
   所属   京都産業大学  現代社会学部 現代社会学科
   職種   准教授
業績
■ 学会発表
1. 2023/03/11 「団地ドラマはユートピアの夢を見るか?――ポーランドのコメディ・ドラマ『オルタナティヴ4』を中心に」(オンライン・シンポジウム「各国映像メディアにおける団地表象の比較研究」)
2. 2022/03/30 「自然としてのボタ山——ポーランド、シロンスク地域におけるその意味づけ」(2021年度日本スラヴ学研究会研究発表会(パネル発表「鉱山の光景」))
3. 2021/11/28 「社会主義時代のポーランドの SF 映画――P. シュルキンの〈ディストピア四部作〉を中心に」(日本スラヴ学研究会オンライン・シンポジウム「スラヴ世界の SF—K. チャペック『ロボット』初演 100 周年によせて」)
4. 2021/06/26 「炭鉱経験を再考する――ポーランド、カトヴィツェ郊外のアマチュア画家グループの考察から」(日本ロシア文学会・日本スラヴ学研究会共催シンポジウム「記憶と創造の中の祖国・歴史・越境:ロシア・東欧における文化と変容」)
5. 2021/02/14 「ポーランドにおける炭鉱経験の表象——カトヴィツェ市周辺の炭鉱住宅をめぐって」(2020年度東欧史研究会2月例会(関西例会))
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■ 著書・論文歴
1. 2023/03 論文  「スラヴ世界のSF Part2 ――スタニスワフ・レムとその周辺」(シンポジウム報告) スラヴ学論集 (26),7-9頁  
2. 2022/05 論文  「ピョトル・シュルキンの〈ディストピア四部作〉 ――外部への脱出を求めて」 スラヴ学論集 (25),49-61頁  
3. 2022/03 論文  「収容所の過去を再解釈するということ――『パサジェルカ』映画版と小説版をめぐって」 京都産業大学論集 人文科学系列 (55),91-118頁  
4. 2021/12 その他  『ホロコーストとヒロシマ――ポーランドと日本における第二次世界大戦の記憶』  91-133頁 (共著) 
5. 2021/03 論文  「『社会学的テクスト』としてのSF文学の可能性 ――『時間の社会学』の観点から読む『所有せざる人々』」 京都産業大学論集 社会科学系列 (38),75-96頁  
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経歴
■ 学歴
1.
(学位取得)
京都大学 博士(文学)
2.
(学位取得)
京都大学 修士(文学)
3.
(学位取得)
京都大学 博士(文学)
4.
(学位取得)
京都大学 修士(文学)
5. 2008/04~2011/03 京都大学 大学院文学研究科(博士後期課程単位取得後退学)
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■ 職歴
1. 京都産業大学 現代社会学部
2. 京都産業大学 現代社会学部
3. 2022/04~2022/09 京都大学 文学部
4. 2019/04~ 京都産業大学 現代社会学部 現代社会学科 准教授
5. 2019/04~ 京都産業大学 現代社会学部
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■ 所属学会
1. ロシア・東欧学会
2. 日本スラヴ学研究会
3. 日本社会学会
4. 関西社会学会
■ 資格・免許
1. 2013/06 専門社会調査士
2. 2013/06 社会調査士
その他
■ 社会における活動
1. 2022/08 「映画に映し出されたポーランド現代史:戦争・抵抗・記憶」
2. 2021/06~2021/06 第72回関西社会学会大会 大会実行委員
3. 2016/12 「社会主義体制の『光と闇』――ポーランド、ノヴァ・フータの過去と現在」
4. 2016/03 O tyskim osiedlu A dowiedzą się w Japonii
5. 2015/12 「ポーランド映画の誘惑――映画で学ぶ戦後東欧史」
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2023/04~2027/03  トラウマ空間におけるメモリーワークと復興事業の文化人類学的研究 基盤研究(B) 
2. 2021/04~2025/03  ロシア・中東欧のエコクリティシズム:スラヴ文学と環境問題の諸相 基盤研究(B) 
3. 2020/04~2024/03  冷戦期における時間的・空間的想像力および生活空間の変容をめぐる比較研究 基盤研究(B) 
4. 2020/04~2023/03  冷戦期の東欧における社会主義体制の比較研究:権威主義の強靱姓を解明するために 基盤研究(C) 
5. 2019/07~2023/03  もの、語り、アート、宗教にみるトラウマ体験の共有と継承:ホロコーストと原爆投下  
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■ 委員会・協会等
1. 2022/06~ 日本スラヴ学研究会 『スラヴ学論集』編集委員長
2. 2021/06~ 日本スラヴ学研究会 企画編集委員
■ ホームページ
   https://sugawarablog.wordpress.com/
   https://sugawarablog.wordpress.com/
■ 受賞学術賞
1. 2009/06 関西社会学会 第60回関西社会学会大会奨励賞
■ 現在の専門分野
地域研究, 社会学, 地域研究, 社会学, 地域研究, 社会学 (キーワード:ポーランド、記憶、ポスト社会主義、都市、映画、炭鉱、ホロコースト、文学、ユートピア、団地、文化遺産、社会学、SF、映画、ポスト社会主義、社会主義、記憶、都市、ポーランド、炭鉱、ホロコースト、文学、ユートピア、団地、文化遺産、社会学、SF、映画、ポスト社会主義、社会主義、記憶、都市、ポーランド) 
科研
■ 科研費研究者番号
80739409
■ 担当経験のある科目
1. エコノミクス・ワークショップ(東欧における経済変化と労働環境)(同志社大学)
2. エリアスタディ(佛教大学)
3. フィールドワークの方法(開智国際大学)
4. マネー論(甲南女子大学)
5. メディア学入門(京都学園大学)
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■ 研究概要
20世紀における大規模な植民地支配と大戦は、それに伴う移民、難民、強制移住、引き揚げなど様々な形の人々の移動を引き起こしてきた。これら20世紀における大規模な人々の移動経験は、広く人文・社会科学における知の枠組みにとってどのような重要性を持つのだろうか。このような問題意識から、本研究はとりわけそれが人文・社会科学における時間論・空間論、および記憶論に対して有するインパクトに着目する。なぜなら、こうした大規模な住民移動・住民交換が発生した現場において、時間・空間および記憶は極めて特異な経験のされ方をされ、またそうした経験は近代における時間・空間・記憶のあり方を考える上で非常に重要な側面を有しているからである。

とりわけ、本研究の研究対象の一つであるポーランドは、20世紀において極めて大規模な国境変更と住民移動を経験した地域である。たとえば、現在ではポーランド領に含まれる下シロンスクやポモージェといった地域は、第二次世界大戦まではドイツ領であったが、第二次世界大戦後の国境変更によってドイツ人住民は追放され、ドイツ人のいなくなった無人の土地に、かわりにソ連領に編入されたポーランド東部国境地域(クレスィ)からのポーランド人が入植することになった。それまでそこに存在していたコミュニティが完全に消滅し、新たなコミュニティが発生することで、こうした地域は大きな時間的断絶を経験することになった。それまで通用していたドイツ語による地名は全て廃止され、かわりにポーランド風の地名が新たに「発明」され、通りや街区の名称も全て新しいものに変更された。ドイツ時代のこの土地の歴史や遺産・遺物は、ポーランドの文脈の中で新たな位置付け・意味づけが付与され、それが新たにポーランドの「国民の記憶」の一部に組み込まれていくことになった。

こうして、大規模な住民移動の経験は、そこに住む人々の時間・空間認識、および記憶のあり方、場所に関する想像力、場所と結びついたアイデンティティをラディカルに変容させる。移動の体験は、人々が経験する空間、時間のあり方にどのように影響を与えるのか。そしてそれは、場所や記憶、アイデンティティに関する人々のどのような想像力を生み出すのか。本研究では以上のようなことを明らかにする。