研究キーワード:政治人類学、住民自治、ベトナム地域研究、ジェンダー論、農民研究、地域福祉
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    (最終更新日:2024-07-15 15:05:43)
  カトウ アツフミ   KATO ATSUFUMI
  加藤 敦典
   所属   京都産業大学  現代社会学部 現代社会学科
   職種   教授
業績
■ 学会発表
1. 2023/04/22 ベトナムの新しい農村建設運動—韓国の事例との比較にむけて(共同シンポジウム“東アジアにおける地域・移民・難民”)
2. 2022/12/17 ベトナムの高齢者ケア・レジーム—比較研究のポイント(ワークショップ「東アジアと東南アジアにおける高齢者の居住形態の選択」)
3. 2021/12/08 「8月の手紙」へのコメント(Visual Documentary Project 2021)
4. 2021/12/04 コミュニティのジェンダー—ベトナムの多世代相互扶助クラブと女性たち(東南アジア学会第103回研究大会)
5. 2021/06/20 儒教的祖先祭祀モデルの複相性―現代ベトナム村落における家屋と居住と祭壇(比較家族史学会第68回春季研究大会)
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■ 著書・論文歴
1. 2023/02 論文  岩井美佐紀(編)『現代ベトナムを知るための63章』(第3版)   (共著) 
2. 2022/12 論文  小浜正子・落合恵美子 (編)『東アジアは「儒教社会」か—アジア家族の変容』   (共著) 
3. 2022/03 著書  リーディングス<アジアの家族と親密圏>全3巻   (共著) 
4. 2022/03 論文  森本一彦、平井晶子、落合恵美子(共編)『家族イデオロギー』   (共著) 
5. 2022/03 論文  森本一彦、平井晶子、落合恵美子(共編)『家族イデオロギー』   (共著) 
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経歴
■ 学歴
1. 1994/04~1998/03 大阪大学 人間科学部 卒業
2. 1998/04~2001/03 大阪大学 人間科学研究科 修士課程修了
3. 2001/04~2006/04 大阪大学 人間科学研究科 博士課程単位取得満期退学
4. 2009/03/24
(学位取得)
大阪大学 博士(人間科学)
■ 職歴
1. 2024/04~ 京都産業大学 現代社会学部 現代社会学科 教授
2. 2017/04~2024/03 京都産業大学 現代社会学部 現代社会学科 准教授
3. 2016/09~ 日越大学(大学院) 非常勤講師
4. 2016/04~2017/03 東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所 ジュニア・リサーチ・フェロー
5. 2016/04~2017/03 日越大学(大学院) JICA長期専門家
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■ 主要学科目
入門演習、東南アジア地域論、地域社会と福祉、農村社会学、海外フィールドワーク入門、プロジェクト演習、文化人類学研究(大学院)、特論演習(大学院)、社会協働型ワークショップ(大学院)
■ 所属学会
1. 2011~ Association for Asian Studies
2. 2011~ International Union of Anthropological and Ethnological Sciences
3. 2008~ 東南アジア学会
4. 2008~ 日本ベトナム研究者会議
5. 2024/04~ ∟ 会長
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■ researchmap研究者コード
B000233563
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2023/06~  地域をケアする福祉コミュニティの形成と展開に関する国際研究・交流拠点の創出 機関内共同研究 
2. 2023/04~  ベトナムにおける高齢者ケア・レジームに関する総合的地域研究 基盤研究(B) 
3. 2021/06~2023/06  東アジアの高齢者の住まいと居場所―アタッチメントとディタッチメントの両面に注目して 競争的資金等の外部資金による研究 
4. 2021/04~  東アジア各国の「姓・生・性」の変容の比較史的研究-「東アジアの奇跡」の裏側で 基盤研究(B) 
5. 2019/04~2023/03  ベトナム村落の独居高齢者をめぐる規範形成の動態と文化実践の再編:人類学を中心に 基盤研究(C)(一般) 
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■ ホームページ
   Kato Atsufumi
■ 現在の専門分野
文化人類学、民俗学, 地域研究, ジェンダー, 農業社会構造, 社会福祉学 (キーワード:政治人類学、住民自治、ベトナム地域研究、ジェンダー論、農民研究、地域福祉) 
科研
■ 科研費研究者番号
60613750
■ 担当経験のある科目
1. 文化人類学研究(京都産業大学)
2. 社会協働型ワークショップ(京都産業大学)
3. 海外フィールドワーク入門(京都産業大学)
4. プロジェクト演習(京都産業大学)
5. 農村社会学(京都産業大学)
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■ 研究概要
ベトナムは東南アジアの国であると同時に、日本と文化的にもつながりの深い東アジアの一員でもある。家族制度や宗教・道徳観などの面で日本と類似する点も多い。他方、人と人とのつながり方や社会規範の面でのさまざまな違いも目立つ。また、ベトナム戦争の経験や社会主義化の経験など、日本とは違う「近代」の歴史も経験している。このようなベトナム社会を現地の視点に立って理解することは、日本社会の文化的・社会的な特徴を理解するうえでの比較研究の対象として興味深い事例を提供してくれる。

ベトナム社会を深く理解しようとするとき、近年ベトナムにおいても喫緊の課題となりつつある高齢者ケアの問題に注目すると、さまざまなことが見えてくる。ベトナム政府は高齢者ケア・レジーム(ケアの体制)をどのように構想しているのか、その構想が実際のケアの現場においてケアの主体(家族、共同体、介護施設、宗教団体など)の活動とどのように結びつき、それらの役割にどのような変化をもたらしているのか。私はこれらの問題を文化人類学的な手法に基づき現地の人々の視点から研究している。具体的な調査内容としては、高齢者ケアにたずさわる人々(家族のメンバーや福祉施設の職員など)や高齢者本人にインタビューをおこなったり、コミュニティ・ケアの現場の参与観察をおこなったりしている。

こういったテーマについて、ベトナム地域研究、看護・介護学、法学などの専門家、あるいはベトナム国内の専門家や実務家と協働して総合的な調査を行っている。それにより、ベトナムにおける高齢者ケアの潜在力と弱点を見出し、実践的課題解決への提言をおこなうことを目指している。さらには、ベトナムの状況を理解し、日本社会に向けて発信することで、日本社会のあり方の特徴をより深く理解することを目指している。