研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
動画時代の地域情報伝達のあり方 −映像メディアの民主化とテレビ事業者の公共的役割−
◆研究概要
情報伝達において、動画の重要性が増している。背景には、通信速度の飛躍的な向上があるが、先行しているのはNetflixに代表される各種動画配信サービスで、これらが扱うのは、主に映画・ドラマ・バラエティ・スポーツなどの収益が見込める娯楽分野である。また、YouTubeやTikTokといった動画共有系のSNSも隆盛を誇っているが、これらも娯楽やコミュニケーション、あるいはビジネス利用が主となっている。動画の情報量の豊富さ、理解のしやすさ、アクセスの手軽さに着目すれば、娯楽以外の分野でもさらに活用が進んでいくことが望ましいが、必ずしも収益性が見込めない公共性の高い分野、つまり、災害情報や地域情報など、については、それを事業としてどのように成立させるのかが課題となっている。
これまで、地域情報を担ってきたローカルテレビ事業者の多くは劇的なメディア環境の変化に対応できず、その経営は厳しさを増している。総務省の「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」は、放送事業経営の救済として経営の自由度を高める制度改革を提言したが、これは、地域情報発信確保という新たな課題を生んでいる。
本研究では、動画による情報発信が重要となっている時代の地域情報伝達において、既存テレビ事業者はいかなるやり方でその公共的役割を充実させることができるのかを、映像メディアの民主化という視点から検討する。手法としては、ローカルテレビ事業者手がける新規事業の事例研究、さらには海外のパブリック・サービス・メディア(公共的役割を担うメディア)の動向の分析を行う。この研究により、現体制維持や経済合理性とは一線を画した、新時代の地域メディアの運営手法を探っていく。
なお、筆者は、1990年から2015年まで関西の広域テレビ局にアナウンサー/プロデューサーとして勤務した実務家出身の研究者である。 |
|
|
|
|
|
業績 |
■ 学会発表
|
■ 著書・論文歴
|
経歴 |
■ 学歴
|
■ 職歴
|
■ 教育上の能力
|
■ 主要学科目
メディア産業論, パブリックスピーキング, 地域社会とメディア, メディアリテラシー論 |
|
■ 所属学会
|
■ 職務上の実績
|
■ 資格・免許
|
■ 授業科目
|
その他 |
■ 社会における活動
|
■ 研究課題・受託研究・科研費
|
■ 講師・講演
|
■ 委員会・協会等
|
■ ホームページ
|
■ メールアドレス
|
■ 受賞学術賞
|
■ 現在の専門分野
キーワード:メディア、放送政策、地域メディア、地域情報、情報通信政策、パブリックスピーキング
|
|