(最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  アンドウ ヒロキ   ANDO HIROKI
  安藤 紘基
   所属   京都産業大学  理学部 宇宙物理・気象学科
   職種   准教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
あかつき電波掩蔽観測による金星低緯度の硫酸蒸気混合比の導出

◆研究概要
金星の雲の主成分は濃硫酸の液滴であり、硫酸蒸気が雲の主材料になる。よって、硫酸蒸気の分布は金星雲物理の理解に重要な手掛かりを与える。本年度の研究では、あかつき電波掩蔽観測データを解析することで、金星低緯度の硫酸蒸気混合比を導出することを目的とする。電波掩蔽観測とは、地上局から見て探査機が惑星の背後に隠れる時、または背後から出てくる時に電波を射出し、探査機の軌道運動と大気による屈折で電波の受信周波数が時間変化(ドップラーシフト)することを利用して、気温と気圧の高度分布が得られる。また、硫酸蒸気はGHz帯の電波に対して良い吸収性があり、受信強度が時間変化する。気温・気圧分布と受信強度データを併用すれば、硫酸蒸気混合比の高度分布が導出できる。本研究で得られた結果について、他の電波掩蔽観測で得られた結果や数値モデルを用いた理論研究と比較することで、金星雲物理の理解に繋げたい。
業績
■ 著書・論文歴
1. 2023/12 論文  Evaluation of new radio occultation observations among small satellites at Venus by data assimilation Icarus 406,pp.115728-115728 (共著) 
2. 2023/05 論文  Dependency of the vertical propagation of mountain waves on the zonal wind and the static stability in the lower Venusian atmosphere Icarus pp.115615-115615 (共著) 
3. 2023/04 論文  Cold collar reproduced by a Venus GCM with the Akatsuki horizontal wind assimilation J. Geophys. Res  (共著) 
4. 2022/11 論文  Akatsuki LIR observing system simulation experiments evaluated by thermal tides in the Venus atmosphere Geoscience Letters 9(1) (共著) 
5. 2022/11 論文  一番星へ行こう!日本の金星探査機の挑戦 その50 〜金星探査検討RG設立:「あかつき」に続く日本の金星探査〜 日本惑星科学会誌遊星人 31(2),146-152頁 (共著) 
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経歴
■ 学歴
1. 2010/04~2013/03 東京大学 理学系研究科 地球惑星科学専攻 博士課程修了 博士(理学)
2. 2008/04~2010/03 東京大学 理学系研究科 地球惑星科学専攻 修士課程修了 修士(理学)
3. 2004/04~2008/03 早稲田大学 理工学部 数理科学学科 卒業 学士
■ 職歴
1. 2023/04~ 京都産業大学 理学部 宇宙物理・気象学科 准教授
2. 2019/04~2023/03 京都産業大学 理学部 宇宙物理・気象学科 助教
3. 2017/04~2019/03 日本学術振興会 特別研究員(PD)
4. 2016/04~2017/03 京都産業大学 理学部 研究員
5. 2013/04~2016/03 宇宙航空研究開発機構 PLANET-C プロジェクト研究員
■ researchmap研究者コード
R000044470
■ 資格・免許
1. 2019/12/04 宅地建物取引士
2. 2021/03/05 ファイナンシャル・プランナー(FP)2級
その他
■ 受賞学術賞
1. 2024/03 宇宙科学振興会 第16回 宇宙科学奨励賞
2. 2022/11 地球電磁気・地球惑星圏学会 大林奨励賞