(最終更新日:2021-09-22 14:48:01)
  アリヨシ コウキ   ARIYOSHI KOKI
  有吉 弘樹
   所属   京都産業大学  法学部 法律学科
   職種   准教授
業績
■ 著書・論文歴
1. 2020/09 その他  書評『カントの世界市民主義』(西田雅弘) 図書新聞 (3463) (単著) 
2. 2020/01 論文  カントの道徳目的論と政治 産大法学 53(3・4) (単著) 
3. 2019 論文  カントの政治思想における世界知と判断力 産大法学 53 (単著) 
4. 2019 その他  書評『共和制の理念』(網谷壮介) 図書新聞 (3387) (単著) 
5. 2017 論文  カントの「政治地理学」:予備的考察 産大法学 50(1・2),281-303頁 (単著) 
全件表示(7件)
科研
■ 研究概要
◆研究課題
カント政治哲学における理性宗教と判断力の意義

◆研究概要
ここ数年、イマヌエル・カント (Immanuel Kant 1724-1804) の政治思想における、政治的判断力の重要性を明らかにすることを目指している。
この目的のためには、「実践的判断力」が政治的判断力として機能する仕方、とりわけいわゆる歴史哲学が彼の政治思想において持つ意義に関する研究が欠かせないため、従前からこれに取り組んできた。ところでこの歴史哲学を道徳的目的論の一環と捉えるならば(『判断力批判』との関連性などから)、『宗教論』をはじめ、『純粋理性批判』「方法論」等から繰り返し示されてきたカントの理性宗教の思想、および、その政治思想的意義の解明が欠かせないであろう。そこで本年度は、とりわけカントの理性宗教の思想に特に重点的に取り組む予定である。
もともとカントの政治的判断力の意義を解明するという目的に即してみても、実践的判断力の「範型」とされる「自然」は、目的論的体系によって秩序づけられたものと考えるべきであり、このような「自然」の目的の根底には、やはりある根源的存在者を下敷きにして考えねばならない。こうした観点から、カントの政治哲学における理性宗教と判断力の意義を明らかにしたい。