研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
・フアン・ルルフォ作品の評価の経緯の検討
・ロドリゴ・フレサン『アルゼンチンの物語』翻訳のための研究
・メキシコ北部の女性作家の文学
◆研究概要
フアン・ルルフォの作品の評価の過程の検討については、現在文章を執筆中である。論文ではなく、一般の読者を対象とした出版物となる予定のため、わかりやすく、しかし現在まで知られていない出版の背景等の情報を盛り込み、日本で知られていないメキシコの1940年代、50年代の出版状況について明らかにする。文学作品の評価にあたっては、批評や出版界が重要であることを示したい。早稲田、慶應、法政といった他大学の研究者らの論と合わせ、今年度中に1冊になる予定である。
昨年度に引き続きフレサンの『アルゼンチンの物語』の翻訳を進めているため、必要な資料や情報を継続して集める。翻訳はほぼ完成しているため、あとがきのための資料も集めて今年度中に書き上げたい。
メキシコ北部の文学について研究を続行するが、今年度は特に二十世紀の女性の作家に焦点をあてたい。現在検討しているのはイネス・アレドンドである。優れた短編作家であるが、未だ知られているとは言い難い。彼女の作品を精読し、研究を深めたい。 |
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業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
1. |
2024/05 |
著書 |
「フアン・ルルフォ作品がカノンになるまで ーフォンド・デ・クルトゥーラ・エコノミカ社と1940年代・1950年代の雑誌を中心に」『ラテンアメリカ文学の出版文化史』(寺尾隆吉 編著) (共著) |
2. |
2024/05 |
著書 |
「フアン・ルルフォのハリスコ州 場所からたちあがる物語」『ラテンアメリカ文学を旅する58章』 (共著) |
3. |
2023/09 |
論文 |
死者を語る/死者が語る ーフアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』 言語文化研究 35(1),53-62頁 (単著) |
4. |
2022/03 |
著書 |
もうひとつの風景 フアン・ルルフォの創作と技法 (単著) |
5. |
2021/12 |
著書 |
"Voz, historia y lugar: una comparación de los textos de Rulfo y el teatro japonés noh" en La contemporaneidad de Juan Rulfo (共著) |
6. |
2020/03 |
論文 |
メキシコ北部に生まれる幻想 ーエドゥアルド・アントニオ・パラの三短編 Hispánica (63),71-92頁 (単著) |
7. |
2020/03 |
論文 |
瓦礫と音楽とアルコール ーダビー・トスカーナ『消え失せた町』 れにくさ (10-1),398-412頁 (単著) |
8. |
2019/12 |
著書 |
"Lo fantástico en 'Música concreta', de Amparo Dávila (共著) |
9. |
2018/03 |
論文 |
変化に至る過程を描く-『嵐がやってくる』と『ペドロ・パラモ』 Hispánica (61),209-233頁 (単著) |
10. |
2017/08 |
論文 |
寛容さをめぐる考察としての作品群 -セルバンテスについてのボルヘスの短編・批評を中心に― ボルヘス会会報 迷宮 (12),38-64頁 (単著) |
11. |
2016 |
著書 |
"Visions of Place: Yeats, Rulfo and the Noh Play" in Rethinking Juan Rulfo's Creative World: Prose, Photography and Film. pp.102-122 (共著) |
12. |
2015 |
その他 |
Historia y ficción en los textos de viaje de Juan Rulfo Memorias del Coloquio Internacional de Literatura (1),163-171頁 (単著) |
13. |
2015 |
著書 |
"La recepción de las obras de Juan Rulfo en Japón", en 60 años de El llano en llamas. Reflexiones académicas. 39-52頁 (共著) |
14. |
2015 |
著書 |
"Comunicación con el otro mundo: Pedro Páramo y el teatro japonés noh", en Pedro Páramo. 60 años. 97-106頁 (共著) |
15. |
2014 |
論文 |
Posibles razones de la modificación de "El Llano en llamas", de Juan Rulfo 『イスパニカ』 (58),85-112頁 (単著) |
16. |
2013 |
論文 |
反転するX ロドリゴ・フレサン『マントラ』 東京大学人文社会系研究科現代文芸論研究室紀要『れにくさ』 (5-1),62-75頁 (単著) |
17. |
2013 |
論文 |
国民作家の創造 ―ルルフォと1950年代批評 『ラテンアメリカ研究年報』 (33),1-27頁 (単著) |
18. |
2012 |
論文 |
蝶番としての胎児のかたち―フアン・ルルフォの二作品を中心に 東京大学人文社会系研究科現代文芸論研究室紀要『れにくさ』 (4),162-175頁 (単著) |
19. |
2012 |
論文 |
「巫女」から「孤児」へ―グロリア・ヘルビッツ『移住』の変容 『立教大学ラテンアメリカ研究所所報』 (41),65-82頁 (単著) |
20. |
2011 |
論文 |
双子の誕生―ロベルト・ボラーニョ『アメリカ大陸のナチ文学』と『遠い星』 東京大学人文社会系研究科現代文芸論研究室紀要『れにくさ』 92-110頁 (単著) |
21. |
2011 |
その他 |
隠されているものを聞く 『ペドロ・パラモ』における境界と声をめぐって 立教大学比較文明学会紀要『境界を越えて』 (11),129-136頁 (単著) |
22. |
2010 |
論文 |
語らない語り手 ―フアン・ルルフォの初期作品「夜のかけら」における娼婦の声をめぐって 『立教大学ラテンアメリカ研究所所報』 (39),61-75頁 (単著) |
23. |
2010 |
著書 |
"La traducción de Pedro Páramo al japonés" y "Pedro Páramo y el teatro japonés noh: el arte de la narración" en Juan Rulfo: otras miradas 420-430頁 (共著) |
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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その他 |
■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 講師・講演
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■ 現在の専門分野
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