研究キーワード:バーチャルリアリティ、ヒューマンインタフェース、感覚拡張インタフェース、節足動物行動計測、Computational Ethology
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    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  ナガヤ ナオヒサ   NAGAYA NAOHISA
  永谷 直久
   所属   京都産業大学  情報理工学部 情報理工学科
   職種   准教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
節足動物の腹側からの網羅的動態解析手法の構築

◆研究概要
生物の動態解析において、深層学習を中核技術とした動画像解析技術が注目されている。しかし、撮像範囲内を自由に動き回るような自由行動下の動態解析は、姿勢変化による身体部位の遮蔽問題などによって、詳細な動きの解析が困難であった。特に、体長が数十ミリメートル以下の節足動物の自由行動下での動態解析手法は確立されていない。このような問題を解決するために、申請者は運動補償による自由行動の定点観測と、遮蔽問題が生じにくい腹側観測を両立した計測システムの開発を行なってきた。
本年度の研究では、開発した計測システムによって得られた節足動物の自由行動下での腹側からの動画像に対して、身体部位の網羅的な動態解析を行う手法を確立することを目指す。本研究によって、腹側からの動態解析に必要な動画像の空間解像度の最適化によるデータ量の低減、学習前の人力のラベル付けおよびフレーム間処理の学習コストの低減が期待され、詳細な生物の動きのデータベース化を促進することができると考えている。また、萌芽的な試みとして、複数の小型カメラを3次元的に配置した多視点同時撮像系の構築を行い、微小生物のための立体スキャンシステムの開発にも着手する。
業績
■ 学会発表
1. 2024 シアル酸転移酵素ST3Ga4欠損マウスの自発性運動量と情動行動の変化について(日本実験動物学会総会講演要旨集(Web))
2. 2022 DeepLabCutを用いたオカダンゴムシの腹側からの行動解析(日本バーチャルリアリティ学会大会論文集(CD-ROM))
3. 2022 回転球殻内に配したカメラ姿勢安定化と振動計測による評価(日本バーチャルリアリティ学会大会論文集(CD-ROM))
4. 2021 QuANTAM:球殻外転方式による小型生物用行動計測装置の開発(日本バーチャルリアリティ学会大会論文集(CD-ROM))
5. 2019 オカダンゴムシに走光性はあるのか?-昆虫用運動補償装置を用いた光刺激強度に対する走光性の評価-(日本バーチャルリアリティ学会大会論文集(CD-ROM))
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■ 著書・論文歴
1. 2021/04 論文  Ant foragers might present variation and universal property in their movements Journal of Comparative Physiology A   
2. 2021/01 論文  Age-dependent walking and feeding of the assassin bug Amphibolus venator Behaviour 1-11頁  
3. 2020/10 論文  Arousal from death feigning by vibrational stimuli: comparison of Tribolium species Journal of Ethology   
4. 2020/10 論文  Deep learning-assisted comparative analysis of animal trajectories with DeepHL. Nature communications 11(1),pp.5316-5316  
5. 2020 論文  昆虫用運動補償装置を用いたオカダンゴムシの走光性の評価 システム制御情報学会論文誌 33(3),67-76頁 (共著) 
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経歴
■ 学歴
1.
(学位取得)
学士(工学)
2.
(学位取得)
学士(工学)
3.
(学位取得)
修士(工学)
4.
(学位取得)
修士(工学)
5. 2012/03/23
(学位取得)
電気通信大学大学院 博士(工学)
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■ 職歴
1. 2018/04~ 京都産業大学 情報理工学部 情報理工学科 准教授
2. 2015/04~2018/03 京都産業大学 コンピュータ理工学部 インテリジェントシステム学科 助教
3. 2014/04~2018/03 慶應義塾大学 理工学部 訪問研究員
4. 2013/11~2015/03 八戸工業大学 防災技術社会システム研究センター 博士研究員
5. 2012/04~2013/10 東北大学大学院 情報科学研究科 研究特任助教 研究特任助教
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■ 所属学会
1. 2024/04~ 日本比較生理生化学会
2. 2017/04~ 情報処理学会
3. 2016/09~ ACM
4. 2015/11~ 日本ロボット学会
5. 2005/11~ 日本バーチャルリアリティ学会
■ researchmap研究者コード
7000002168
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2021/04~2025/03  球殻外転型運動補償装置の開発による節足動物の腹側からの計測と新たな生理指標の獲得 基盤研究(B) 
■ 委員会・協会等
1. 2021/04~2024/03 日本バーチャルリアリティ学会 学会誌委員会 委員長
2. 2020/04~2023/03 Interverse Virtual Reality Challenge (IVRC) 実行委員
3. 2020/04~2024/03 日本バーチャルリアリティ学会 理事
4. 2017/04~2024/03 日本バーチャルリアリティ学会 学会誌委員会 委員
5. 2016/04~2020/03 国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC) 実行委員
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■ 受賞学術賞
1. 2018/03 日本バーチャルリアリティ学会 第22回大会学術奨励賞(口頭発表部門) (ニオイの嗅ぎ分けにおける呼気経路の影響)
2. 2017/09 行動2017 KOUDOU2017(日本動物行動関連学会・研究会 合同大会) 行動2017大会 優秀賞 (昆虫用バーチャルリアリティ装置を用いた行動軌跡計測 ーオカダンゴムシを対象とした反走光特性の検証ー)
3. 2015 土木学会 東北支部 研究奨励賞 (洗浄機能を有したワイヤ移動式橋梁検査ロボットの設計)
4. 2014 2014 IEEE Haptics Symposium Best Demo Award (Title: Presenting Virtual Stiffness with Suction Pressure)
5. 2008 エンタテインメントコンピューティング2008 論文賞 (論文名:Stop Motion Goggleの開発)
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■ 現在の専門分野
ヒューマンインタフェース、インタラクション (キーワード:バーチャルリアリティ、ヒューマンインタフェース、感覚拡張インタフェース、節足動物行動計測、Computational Ethology) 
■ 担当経験のある科目
1. センサと計測(京都産業大学)
2. センサ・アクチュエータ基礎(京都産業大学)
3. デジタルファブリケーション(京都産業大学)
4. プロジェクト演習(京都産業大学)
5. 制御理論(京都産業大学)
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