研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
1)政治概念としての「やさしさ」
2)概念工学の理論構築
◆研究概要
1)昨年度に引き続き、「やさしさ」という政治概念に焦点を当て、その意味を(メタ)意味論および概念史(history of ideas)の視点から検討を行う予定である。特に、この概念をそもそも可能としている概念空間(conceptual space)(Davidson,2001)の変遷について考察を行う。
2)概念工学とは、われわれが用いる概念のうち「欠陥」をもったものを評価し、修繕し、必要な場合は新しく設計しなすことを目的とした営みである(Isaac,2001)。近年、概念工学は、「メタ哲学的ムーブメント」と呼ばれ、Herman Capellenの「Fixing Language: An Essay on Conceptual Engineering」(2018)を火付け役として局地的なブームが起きている。しかし、日本における概念工学はまだ下火である。唯一のモノグラフは、戸田山ら(2019)による『<概念工学>宣言!』である。しかし、同書は「日本発」の概念工学を目指しており、メインストリームの流れとは志は同じくしつつも、違う方向での発展を模索したものである。概念工学は、形而上学、言語哲学、(メタ)倫理学、(メタ)意味論など、幅広い分野の理論を扱っており、それが概念工学の普及の大きなハードルになっている。本研究では、概念工学の主要な議論と論点を整理することで、同分野の発展に貢献したいと考えている。 |
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経歴 |
■ 職歴
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その他 |
■ 現在の専門分野
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