教員情報 - 古村　公久

■ 研究概要

◆研究課題（1）ソーシャル・イノベーションプロセス（2）コーポレートガバナンス改革 ◆研究概要（1）ソーシャル・イノベーションプロセスについて本研究の目的は、ステイクホルダーとの相互作用を通じて社会的企業がソーシャル・イノベーション（以下、SI）を創出し、普及させるまでのプロセスを明らかにすることである。このSIのプロセスは、「社会的課題の認知」「新しい社会的商品・サービスの開発や新しい仕組みの構築」というSI創出に関する段階と、「市場社会からの支持」「既存の諸制度の変革や社会的価値の広がり」というSI普及に関する段階に大別される。本年度は、経営学における資源動員や正統性獲得理論を中心にSI創出に関する研究のサーベイを継続したうえで、事例調査をもとにSI普及について検討する予定である。（2）コーポレートガバナンス改革について本研究の目的は、近年の日本のコーポレートガバナンス改革の現状を明らかにすることで、「形式」的対応にとどまらず、CSR経営を促進するという意味での「実質」を伴う改革にするための課題について考えることである。本年度は、企業の経営や改革を「社会の常識」から実践させるための取り組みとして、コーポレートガバナンス・コード改訂を受けた取締役会（の実効性評価）と社外役員の機能に関する具体的な調査を継続する。同時に、ステイクホルダーとしての機関投資家にも着目し、「建設的な対話」の実態について調査を行う予定である。

■ 学会発表

1.	2017/11/18	ステイクホルダーとの関係から考えるコーポレートガバナンスの課題　～不正事例分析を通じて（社会・経済システム学会　第36回年次大会）
2.	2017/09/07	日本企業のガバナンス改革　～導入支援の現場から（JFBS（企業と社会フォーラム）第7回年次大会）
3.	2016/03	障害者雇用を実現する持続可能な「食の経営」についての研究（2015年度未来の京都創造研究事業成果報告会）
4.	2015/11	Social innovation in regional activation: a case of Salad Cosmo.（DIJ WORKSHOP: Risks and Opportunities in Japan: Local communities confronting demographic change and climate change）
5.	2012/09	社会福祉法人の改革　～社会福祉協議会の事例から（企業と社会フォーラム第2回年次大会）
6.	2011/10	ソーシャル・イノベーションの普及と消費者 ―ソーシャル・プロダクトの使用した消費者の社会的課題への意識―（社会・経済システム学会第30回大会）
7.	2010/10	社会的企業とステイクホルダーによるソーシャル・イノベーションの創出―NPO法人スペースふうのリユース食器事業を事例として―（社会・経済システム学会第29回大会）
8.	2010/09	ソーシャル・イノベーションの創出プロセス（日本経営学会第84回大会）
9.	2010/05	ソーシャル・プロダクトの使用による消費者の意識変化－甲州増穂まつりでのNPO法人スペースふうのリユース食器を事例として－（第40回日本消費者行動研究学会コンファレンス）
10.	2009/11	社会的事業の開発と事業化：リユース食器事業を事例として（日本商品学会東日本部会大会）
11.	2009/09	CSRレポートの普及要因・作成効果に対する検討（日本経営学会第83回大会）
12.	2008/10	CSR経営の現状と進展（社会・経済システム学会第27回大会）
13.	2007/10	企業の社会的責任の理論から考えるアカウンタビリティ（社会・経済システム学会第26回大会）
14.	2007/05	企業の社会的責任とアカウンタビリティの理論（社会・経済システム学会関東支部例会）
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■ 著書・論文歴

1.	2021/03	論文	企業不正に対する日本のコーポレートガバナンス改革の課題京都マネジメント・レビュー (38),237-263頁（単著）
2.	2018/09	論文	日本のコーポレートガバナンス改革の現状と課題　―CSRの視点から考える企業と社会フォーラム学会誌 7,15-32頁（単著）
3.	2018/03	論文	障害者雇用の持続可能性に関する考察京都マネジメント・レビュー第32号 32,357-380頁（単著）
4.	2017/11	その他	コーポレートガバナンス (32),124-128頁（単著）
5.	2016/03	その他	障害者雇用を実現する持続可能な「食の経営」についての研究「未来の京都創造研究事業」研究成果報告書（共著）
6.	2015/10	著書	入門企業と社会（共著）（共著）
7.	2015/07	著書	ソーシャル・ビジネス・ケース―少子高齢化時代のソーシャル・イノベーション（共著）（共著）
8.	2014/03	論文	社会福祉協議会の経営改革プロセス京都マネジメント・レビュー第24号,89-111頁（単著）
9.	2014/03	その他	学生参加型ビジネスコンペを利用したソーシャル・ビジネスの育成・普及にかかわる実証研究「未来の京都創造研究事業」研究成果報告書（共著）
10.	2013/12	著書	ソーシャル・イノベーションの創出と普及（共著）（共著）
11.	2013/11	その他	アサヒビール㈱の復活事例から考えるCSR（Corporate Social Responsibility：企業の社会的責任）の本質日本教育公務員弘済会（個人研究論文助成事業）（単著）
12.	2013/09	論文	非営利組織の経営改革　―社会福祉協議会の事例から― 経営情報研究第21巻(第1号),53-77頁（単著）
13.	2013/03	著書	経営事例研究　酒造産業の経営研究（共著）
14.	2012/03	その他	枚方市社会福祉協議会経営戦略プログラム（第2期）（共著）
15.	2011/10	論文	社会的企業とステイクホルダーによるソーシャル・イノベーションの創出社会・経済システム第32号,117-132頁（共著）
16.	2011/03	その他	枚方市社会福祉協議会報告書＜枚方市社会福祉協議会の着実かつ創造的な経営に向けて＞（共著）
17.	2010/08	その他	地方独立行政法人大阪府立病院機構に関する評価結果（共著）
18.	2009/11	論文	ソーシャル・イノベーションの創出プロセス－NPO法人スペースふうのリユース食器を事例として－千葉商大論叢第47巻(第1号),107-126頁（共著）
19.	2009/10	論文	日本におけるCSRレポート普及要因の検討社会・経済システム第30号,89-96頁（単著）
20.	2008/11	その他	公認会計士論文式試験／試験総括と予想合格ライン（共著）
21.	2008/10	論文	企業の社会的責任（Corporate Social Responsibility : CSR）の理論から考えるアカウンタビリティ概念社会・経済システム第29号,77-84頁（単著）
22.	2008/10	その他	公認会計士論文式試験模範解答（共著）
23.	2007/07	その他	公認会計士試験経営学重要論点ピックアップ＆チャージⅠ・Ⅱ （共著）
24.	2004/08	著書	国立大学法人の会計と実務－ポイント100－（共著）（共著）
25.	2004	その他	経営学テキスト（上巻・下巻）（共著）
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■ 資格・免許

1.

2003/03

公認会計士

■ 研究課題・受託研究・科研費

1.	2015/07～2016/03	障がい者雇用を実現する持続可能な“食の経営”についての研究国内共同研究
2.	2013/07～2014/03	学生参加型ビジネスコンペを利用したソーシャル・ビジネスの育成・普及にかかわる実証研究国内共同研究
3.	2012/09～2015/06	少子高齢化の課題解決に寄与するソーシャル・イノベーションに関する共同研究国内共同研究
4.	2008/01～2009/12	ソーシャル・イノベーションの創出プロセスとそのソーシャル・パフォーマンスの測定に関する共同研究国内共同研究

■ 委員会・協会等

1.	2022/04/01～	京都市ソーシャルイノベーション研究所アドバイザー
2.	2020/07/10～	京都市下京区まちづくりサポート事業審査会審査委員
3.	2020/04/01～	農業協同組合監査士資格試験委員会試験委員
4.	2013/12～2018/01	大阪市地方独立行政法人大阪市病院局評価委員会評価委員
5.	2013/01～2022/03	枚方市社会福祉法人設立認可審査会審査委員
6.	2012/04～2017/03	枚方市社会福祉協議会経営戦略プログラム（第2期）進行管理委員会委員
7.	2011/05～2013/04	大阪府地方独立行政法人評価委員会産業技術部会評価委員
8.	2011/05～2012/03	枚方市社会福祉協議会経営戦略プログラム（第2期）策定委員会委員
9.	2011/02～2015/01	大阪府地方独立行政法人評価委員会評価委員
10.	2011/02～2015/01	大阪府地方独立行政法人評価委員会病院部会評価委員
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■ 現在の専門分野

経営学