研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
第二次世界大戦後のシュルレアリスムにおけるハイチの影響
◆研究概要
ヨーロッパの芸術運動であるシュルレアリスムが、ハイチにおける民間宗教や人々の生活と深く結びついた芸術のあり方にヒントを得て、第二次世界大戦後の活動を展開させたという仮説を最終的には証明したいと考えている。シュルレアリスムの理論家アンドレ・ブルトン、作家ピエール・マビーユ、画家ヴィフレド・ラムは大戦中にハイチに滞在して民間宗教の儀式に参加し、芸術と宗教が未分化なものとして生活のなかに浸透し、人々の精神構造に影響を及ぼしている様に感銘を受けた。戦後のヨーロッパにおいて、シュルレアリストはハイチで観察した芸術と人々の生活との関係をモデルとして再現することを目指し、またハイチから亡命した芸術家たちを受け入れて、新たな審美観の創造を試みたと考えられる。
本年度は、ハイチの画家エクトル・イポリトの作品を年代順に分析し、その発展を具体的に跡付け、この画家がアンドレ・ブルトンの世界観に与えた影響の射程を明らかにする。 |
|
|
|
|
|
業績 |
■ 学会発表
|
■ 著書・論文歴
1. |
2024/10 |
著書 |
「ルネ・クレールの『幕間』――ユーモアとパリのポエジー」 『シュルレアリスム100年映画祭』 (単著) |
2. |
2024/02 |
著書 |
『私たちの未来が危ない グレタにつづけ 翻訳AI・生成AIを使いこなそう』 (共著) |
3. |
2023/11 |
著書 |
『戦後フランスの前衛たち──言葉とイメージの実験史』 (共著) |
4. |
2020/03 |
論文 |
「アンドレ・ブルトンとアルベール・カミュの関係」(フランス語から日本語への翻訳) 京都産業大学論集. 人文科学系列 (53),3-13頁 (単著) |
5. |
2019/04 |
その他 |
「アール・ブリュットとシュルレアリスムの重なるところ」(研究レヴュー) Site Web cahier(日本フランス語フランス文学会HP) (単著) |
6. |
2018/10 |
著書 |
『フルーリ・ジョゼフ・クレパン 日常の魔術』 (単著) |
7. |
2016/08 |
論文 |
「シュルレアリスムとアール・ブリュットの引力/斥力」 ユリイカ (8月臨時増刊号「ダダ・シュルレアリスムの21世紀」),131-141頁 (単著) |
8. |
2016 |
その他 |
「サルバドール・ダリ――自画像と自叙伝」(英語から日本語への翻訳) 『ダリ展』 33-39頁 (単著) |
9. |
2015 |
著書 |
『無名な書き手のエクリチュール――3.11後の視点から』 (共著) |
10. |
2015 |
その他 |
「ルネ・マグリットと精神分析」、「マグリット、あるいは問題の芸術」、章解説(フランス語からの翻訳) 『ルネ・マグリット』 (単著) |
11. |
2015 |
その他 |
「シュルレアリスムにおけるレトリックと神話的エクリチュール」、「雑誌の美学のために――『VVV』誌のシュルレアリスム的なページ、『ヴュー』誌におけるページのシュルレアリスム的な消費」(フランス語からの翻訳) 『シュルレアリスム、あるいは作動するエニグマ』 (単著) |
12. |
2015 |
論文 |
「エリック・サティとマン・レイ――単独者たちの共鳴」 『ユリイカ』総特集号「エリック・サティの世界」 (1月増刊号),118-125頁 (単著) |
13. |
2015 |
論文 |
「アンドレ・ブルトンのジョルジオ・デ・キリコ論における現代の神話」 『京都産業大学論集 人文科学系』 (第48号),317-331頁 (単著) |
14. |
2015 |
その他 |
Art brut, towards a land without "borders" RAW VISION (86),pp.70-71 (単著) |
15. |
2014 |
論文 |
「メキシコのふたつの表象 : ブルトンのメキシコ論とアルバレス・ブラーボの写真」 『京都産業大学論集 人文科学系列』 (第47号),365-381頁 (単著) |
16. |
2014 |
論文 |
「バタイユとブルトン――イメージと芸術の誕生をめぐるふたつの思考」 『別冊水声通信 バタイユとその友たち』 200-216頁 (単著) |
17. |
2013 |
その他 |
「節分――豆まきは春を呼ぶ?」 『ふらんす』 (2月号),26-27頁 (共著) |
18. |
2013 |
論文 |
「グローカル現象としてのシュルレアリスム」 『文化表象のグローカル研究――研究成果報告――』 37056頁 (単著) |
19. |
2013 |
その他 |
「ひな祭り――出すのもしまうのも大変そう」 『ふらんす』 (3月号),26-27頁 (共著) |
20. |
2012 |
その他 |
「六義園」 『ふらんす』 (11月号),26-27頁 (共著) |
21. |
2012 |
その他 |
「梅雨――日本人は心配性?」 『ふらんす』 (6月号),26-27頁 (共著) |
22. |
2012 |
その他 |
「日本の方言」 『ふらんす』 (10月号),26-27頁 (共著) |
23. |
2012 |
その他 |
「消防と拍子木」 『ふらんす』 (1月号),26-27頁 (共著) |
24. |
2012 |
その他 |
「授業中の居眠り――こんな授業態度でいいの?」 『ふらんす』 (5月号),26-27頁 (共著) |
25. |
2012 |
その他 |
「桜の季節」 『ふらんす』 (4月号),58-59頁 (共著) |
26. |
2012 |
その他 |
「携帯ストラップ――『かわいい』で許されるのは何歳まで?」 『ふらんす』 (9月号),26-27頁 (共著) |
27. |
2012 |
その他 |
「怪談とお盆――暑さをしのぐために怖い話をするの?」 『ふらんす』 (8月号),26-27頁 (共著) |
28. |
2012 |
その他 |
「クリスマス――キリスト教徒は多い?」 『ふらんす』 (12月号),26-27頁 (共著) |
29. |
2012 |
その他 |
「お中元」 『ふらんす』 (7月号),26-27頁 (共著) |
30. |
2011 |
論文 |
「シュルレアリスム」、「主要年表」(キャロリーヌ・ハンコック編)翻訳 『シュルレアリスム展―パリ,ポンピドゥーセンター所蔵作品による―』 21-22, 36-37, 78-79, 152-153, 180-181, 228-238頁 (単著) |
31. |
2011 |
論文 |
La portée de l’adjectif « primitif » dans la pensée esthétique d’André Breton durant l’entre-deux-guerres(両大戦間のアンドレ・ブルトンの審美的思考における形容詞「プリミティフ」の射程) 『フランス語フランス文学研究』 (99),113-128頁 (単著) |
32. |
2009 |
論文 |
「バタイユにとってシュルレアリスムとは何か――ジョルジュ・バタイユ『神話の不在 シュルレアリスム論集』への序文」(英語からの共訳) 『水声通信』 (30),164-193頁 (共著) |
33. |
2008 |
その他 |
「知られざるグルジア人」(フランス語からの翻訳) 『ニコ・ピロスマニ』 (5),237-238頁 (単著) |
34. |
2008 |
その他 |
「パリの調和とバリアフリー」 『ユリイカ』 (5),262頁 (単著) |
35. |
2008 |
論文 |
「シュルレアリスムの展示におけるデペイズマン――『マン・レイのタブローと島々のオブジェ』展から反植民地博覧会へ」 『水声通信』 (23),104-111頁 (単著) |
36. |
2006 |
著書 |
『狂気のディスクルス』(共著) (共著) |
37. |
2006 |
論文 |
「アンドレ・ブルトンの二十年代の絵画論における《オブジェ》の問題」 『関東支部論集』 (15),195-209頁 (単著) |
38. |
2004 |
論文 |
「霊媒画家ジョゼフ・クレパンを巡る二つの評論」 『社会文化科学研究』 (9),51-65頁 (単著) |
39. |
2004 |
論文 |
「アンドレ・ブルトンの『狂人の芸術、野の鍵』(2)」 『社会文化科学研究』 (8),133-141頁 (単著) |
40. |
2004 |
論文 |
「アンドレ・ブルトンとジャン・デュビュッフェ――アール・ブリュットの定義をめぐる見解の相違」 『20世紀文学・芸術・思想の諸問題とその位相』 (単著) |
41. |
2003 |
論文 |
「アンドレ・ブルトンの『狂人の芸術、野の鍵』――題名に込められた意味」 『社会文化科学研究』』 (7),226-234頁 (単著) |
5件表示
|
全件表示(41件)
|
|
経歴 |
■ 学歴
|
■ 職歴
|
■ 所属学会
|
その他 |
■ 研究課題・受託研究・科研費
|
■ 講師・講演
|
■ メールアドレス
|
■ 現在の専門分野
ヨーロッパ文学 (キーワード:フランス文学 シュルレアリスム研究(文学と芸術))
|
|