研究キーワード:アメリカ文学・文化
    (最終更新日:2023-12-12 13:01:10)
  ナカニシ カヨコ   NAKANISHI KAYOKO
  中西 佳世子
   所属   京都産業大学  文化学部 国際文化学科
   職種   客員教授
業績
■ 学会発表
1. 2021/12/10 「揺らぐ家庭とホーソーンの炉辺ー『七破風の屋敷』を中心に」(シンポジウム「アンテベラム期の作家と住まい」)(日本ナサニエル・ホーソーン協会関西支部研究会例会)
2. 2017/08 ラウンドテーブル Money, Money, Money―19世紀アメリカ作家の経済事情 ホーソーンの住居事情と創作―“Peter Goldthwaite's Treasure” を中心に(日本ナサニエル・ホーソーン協会関西支部研究会)
3. 2016/05 シンポジウム:海洋国家アメリカの文学的想像力―海軍のディスクールとアンテベラムの作家達―Literary Imagination of Maritime America: Naval Discourse and Antebellum Writers (司会・講師) 発表テーマ:ホーソーンとペリーが共有した海軍ディスクール―イマジネーションと現実の接点(日本ナサニエル・ホーソーン協会 第35回全国大会)
4. 2015/07/04 ホーソーン・アフタヌーン:ホーソーンの群集(シンポジウム 司会・発表) 『七破風の屋敷』の噂する「群集」―呪いの成就と呪いの解体―(日本アメリカ文学会関西支部例会)
5. 2014/12 船と港と文学的想像力――ホーソーンと海軍、ペリーと文学―(日本ナサニエル・ホーソーン協会関西支部研究会)
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■ 著書・論文歴
1. 2022/10 著書  『アフリカ巡航者の日誌――ペリー艦隊・奴隷貿易・リベリア』   (共著) 
2. 2021/02 著書  「ホーソーンの「幽霊」目撃体験と創作――「ハリス博士の幽霊」『テクストと戯れる―アメリカ文学をどう読むか』   (共著) 
3. 2021/01 論文  書評対象書籍:高尾直知著『〈嘆き〉はホーソーンに良く似合う』(中央大学出版部、2020年)   (単著) 
4. 2019/09 著書  「「手堅い現金」と「泡のごとき功名」―ホーソーンの創作と報酬」『精読という迷宮―アメリカ文学のメタリーディング』  57-80頁 (共著) 
5. 2018/04 著書  海洋国家アメリカの文学的想像力ー海軍言説とアンテベラムの作家たち   (共著) 
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経歴
■ 学歴
1. 2010/11/30
(学位取得)
京都大学大学院 博士(人間・環境学)
2. 2005/04~2008/03 京都大学大学院 人間環境学 博士課程単位取得満期退学
3. 2003/04~2005/03 京都大学大学院 人間・環境学研究科 共生人間学(米文学研究) 修士課程修了 修士(人間・環境学)
4. 1999/04~2003/03 大阪女子大学 人文社会学部 人文学科(米文学専攻) 卒業 文学士
■ 職歴
1. 2018/04~2023/03 京都産業大学 文化学部 国際文化学科 教授
2. 2011/04~2018/03 京都産業大学 文化学部 国際文化学科 准教授
3. 2008/04~2011/03 甲子園大学 教育研究機構 助教
■ 主要学科目
アカデミック・リーディングA・B、文学論IIA(アメリカ)、文学作品研究II(アメリカ)、歴史文化講読IIB(アメリカ)、英語文学の基礎、国際文化基礎演習A・B、国際文化演習ⅠA・B、国際文化演習ⅡA・B
■ 所属学会
1. 日本英文学会
2. 2016/04~2018/03 ∟ 関西支部大会準備委員
3. 2014/04~ 日本ウィリアム・フォークナー学会
4. 2008/03~ アメリカ学会
5. 2007/03~ 日本アメリカ文学会
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その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2017/04~2020/03  海洋国家アメリカの文学的想像力:アメリカン・ルネサンスと日米を結ぶ19世紀の言説 基盤研究(C)一般 
2. 2014/04~2017/03  アメリカン・ルネサンスと日本開国を繋ぐ19世紀アメリカ言説の考察 基盤研究(C) 
3. 2017/04~2018/03  『ホーソーンのプロヴィデンス―芸術思想と長編創作の技法』出版 その他の補助金・助成金 
4. 2015/04~2018/03  19世紀から21世紀アメリカ文学に見る書く行為と読む行為の相互作用に関する研究 基盤研究 (C) 一般 
5. 2020/04~  海洋国家アメリカの文学的想像力:19世紀ミンストレルの文学表象と海外輸出 基盤研究 (C) 
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 現在の専門分野
ヨーロッパ文学 (キーワード:アメリカ文学・文化) 
科研
■ 研究概要
◆研究課題
海洋国家アメリカの文学的想像力:19世紀ミンストレルと異文化交流

◆研究概要
本研究は、19世紀アメリカ文学におけるミンストレル的表象と、同時期にアフリカ、アジア、ハワイ、南太平洋の諸地域でアメリカ海軍が異文化交流の手段として用いたミンストレル・ショーとに共有される「笑い」と「階級化」の構造に注目し、ミンストレルを通して伝えられたアメ
リカ文化がどのように異人種/異文化に受容されたかを考察する。また、アンテベラムの文化的特徴を19世紀アメリカ文学におけるミンストレル表象から読み取り、その文化的特徴がミンストレル・ショーを通して海外に伝播される際に文化交流の最初の接点でいかなる「化学反応」が
起こり、その後の交流の性質にどのような影響を及ぼすことなったのかを明らかにする。近年の研究では、アメリカ海軍による海洋進出において用いられた人種差別的なミンストレル・ショーが日本に限らず、世界各地で「文化的兵器」として用いられたことが明らかになってきた。本研究では、歴史研究として扱われることの多いアメリカ海軍の遠征を、ミンストレルの流行という文化事象に焦点をあてて、同時代のアメリカ大衆文化と異文化交流の接点という視座から海軍の艦上劇を考察するが、特に、海軍から被支配者とみなされた現地側の視点で、彼らが人種差別的なミンストレルをどのように解釈し受容したのかを探究することを本研究の目的とする。本年の研究計画としては1)19世紀アメリカのミンストレル・ショーに関する文献、アメリカ文学におけるミンストレル表象、海軍によるミンストレル・ショーに関する文献参考文献の読み込みと作品分析2)7月に関西英文学会のミニシンポジウムと立命館英米文学会大会での講演、12月に多民族研究学会での講演、3)東京大学図書館(大日本古文書シリーズ:幕末関係古文書)、横浜開港資料館、などでミンストレル・ショーに言及されている資料の調査、フィジー歴史博物館にてウィルクス遠征隊によるミンストレル・ショーの資料調査を行う予定である。