研究キーワード:情報伝達,V-ATPaseの分子機構、生体エネルギー、老化、CryoEM、ATP、生体エネルギー、V-ATPase、CryoEM、ATP、生体エネルギー、V-ATPase
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    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  ヨコヤマ ケン   YOKOYAMA KEN
  横山 謙
   所属   京都産業大学  生命科学部 先端生命科学科
   職種   教授
研究概要
■ 研究概要
生命の維持にはエネルギーが必要です。生命がエネルギー作り出す仕組みを研究するのが、生体エネルギー学(Bioenergetics) です。 生命のエネルギー通貨である ATP の大部分は、ミトコンドリアでの呼吸による酸化的リン酸化により効率よく作られます。細胞内のATPは一定のレベルに保たれていますが、アポトーシスなどの重大なイベントが細胞に起こると、ATPチャンネルが開き、このことで細胞内のATPレベルは急速に低下します。細胞外に放出されたATPおよびその代謝産物は、ATP受容体に感知され、様々な生理現象が引き起こされます。このように、ATPはエネルギー通貨としての役割に加えて、シグナル伝達にも関与することがわかっています。
私達は、ATP動態に関わる膜タンパク質の構造・機能を、クライオ電子顕微鏡による構造生物学により明らかにしていきます。ATPを作ることに加え、使う、通す膜タンパク質が研究対象になります。
ATP動態を支える膜タンパク質は、我々が生きていく上で必要不可欠なものであり、これらの膜タンパク質の働きを変える化合物は、重要な薬剤になる可能性があります。たとえば、ATPを使って細胞外を酸性化する V-ATPaseは、がん細胞の生存に必要とされ、その働きを抑える薬剤は、有力な抗がん剤になる可能性があります。
クライオ電子顕微鏡でATP動態に関わる膜タンパク質の構造を解明し、病気の治療や健康維持に役立つ薬剤の開発につながる成果を得るべく研究を進めています。
業績
■ 学会発表
1. 2018/09/28 Structure and Mechanism of V type ATP synthase from Thermus thermophilus.(International Symposium “50th anniversary of Thermus thermophilus discovery”)
2. 2018/09/25 Cryo EM structure of V type ATP synthase from Thermus thermophilus.(日本生化学会大会)
3. 2018/09/20 クライオ電顕による V型 ATP合成酵素の構造解析(第79回応用物理学会秋季学術講演会)
4. 2018/09/15 Structural analysis of membrane protein complex by cryoEM.(第56回日本生物物理学会年会)
5. 2014 Molecular basis of ADP-inhibition of V type ATPase/synthase(European Bioenergetics Conference)
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■ 著書・論文歴
1. 2024/11 論文  Human F-ATP synthase as a drug target Pharmacological Research 209,107423-107423頁  
2. 2023/07 論文  Mechanism of ATP hydrolysis dependent rotation of bacterial ATP synthase. Nature communications 14(1),pp.4090-4090  
3. 2023/07 その他  タンパク質の構造解析手法とIn silicoスクリーニングへの応用事例    
4. 2023/01 論文  Cryo-EM analysis of V/A-ATPase intermediates reveals the transition of the ground-state structure to steady-state structures by sequential ATP binding. The Journal of biological chemistry pp.102884-102884  
5. 2022/10 その他  Structural transition of the ground-state structure to steady-state structures by sequential binding of ATP to V/A-ATPase    
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経歴
■ 学歴
1. ~1991 東京工業大学
2. ~1991 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 生命化学専攻
3. ~1986 静岡大学
■ 職歴
1. 金沢大学 薬学部 助手
2. 科学振興機構 ERATO-ICORP project GL
3. 京都産業大学総合生命科学部 教授
■ 主要学科目
化学通論A
■ 所属学会
1. 日本分子生物学会
2. 日本生化学会
3. 日本生物物理学会
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1.   Study of H<sup>+</sup>-ATPase  
2. 2020/04~2023/03  クライオ電子顕微鏡による V型ATPaseの回転機構の解明 基盤研究(B) 
■ 委員会・協会等
1. 日本生体エネルギー研究会 常任幹事
2. 科学研究補助金 審査員
■ 現在の専門分野
構造生物化学, 細胞生物学, 機能生物化学, 生物物理学, 細胞生物学, 構造生物化学, 機能生物化学, 生物物理学, 構造生物化学 (キーワード:情報伝達,V-ATPaseの分子機構、生体エネルギー、老化、CryoEM、ATP、生体エネルギー、V-ATPase、CryoEM、ATP、生体エネルギー、V-ATPase) 
■ 担当経験のある科目
1. 先端生命科学実習I(京都産業大学)
2. 先端生命科学演習2(京都産業大学 生命科学部)
3. 先端生命科学演習2(京都産業大学 生命科学部)
4. 先端生命科学英語1(京都産業大学 生命科学部)
5. 先端生命科学英語1(京都産業大学 生命科学部)