研究概要 |
■ 研究概要
【なぜその研究をしているのか】
多様性の重要性が認識され始めている現代社会において,人々のウェルビーイング(幸福感)の向上は,解決すべき課題の1つである.ウェルビーイング(幸福感)を向上させる重要な要素の1つが,ひとり一人で異なるモノ・コト・ヒト・環境に対する感性(印象,感情,快不快,興味・関心)である.
ひとり一人の感性を個人ごとにモデル化することができれば,それを用いてひとり一人のウェルビーイング(幸福感)を向上させる支援を行う情報システムやスマート(知能)製品の設計・開発することができる.
本研究では,脳科学の理論の1つである能動的推論と自由エネルギー原理の枠組みを利用して,ベイズ推論によりひとり一人の感性を階層的にモデル化する研究に取り組んでいる.
【研究手法】
脳科学の理論の1つである能動的推論及び自由エネルギー原理の枠組みに基づいて,モノ・コト・ヒト・環境に対して人が感じる感性をベイズ推論により階層的にモデル化する.そして,その感性モデルを用いて,情報システムやスマート(知能)製品の設計・開発を行う.
具体的には,感性モデルを利用して,心をポジティブにする音楽プレイリストの設計システムや,新しいモノ(洋服)やコト(趣味や運動)に取り組めるように行動変容を促すシステムなどへの転用を行う.
【その研究の結果どのようなことができるようになるのか(わかるようになるのか)】
本研究の成果として,モノ・コト・ヒト・環境に対する感性をコンピュータ上でシミュレーションすることが可能となる.これにより,ひとり一人の感性に基づいた情報システムやスマート(知能)製品を設計・開発することができる.そして,感性を用いた情報システムやスマート(知能)製品を人々に用いてもらうことによって,利用者の心をポジティブにする支援を行い,ウェルビーイングを向上させることができる.
【社会にどのように役立つのか】
ひとり一人の感性を理解できる人工感性機能を持つスマートフォンアプリや,感性を反映したスマート製品を通して,人々がウェルビーイング(幸福感)を持った生活を支援をすることを目指しています. |
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業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
1. |
2024/03 |
論文 |
Modeling the state of mind when listening to Positive Mood Playlist using Bayesian inference International Symposium on Affective Science and Engineering (共著) |
2. |
2023/03 |
論文 |
Impression and Pleasure-Based Music Playlist Generation Method for Broadening Interest in Music and Shifting Positive Mood International Symposium on Affective Science and Engineering (共著) |
3. |
2022/03 |
論文 |
Personalized Music Playlist Generation Method Based on Personal Impression and Pleasure International Symposium on Affective Science and Engineering (共著) |
4. |
2022 |
論文 |
Mood Estimation Method in a Group Using Smartwatches to Support Positive Tourism Experiences International Journal of Affective Engineering 21(1),pp.33-42 (共著) |
5. |
2020/10 |
論文 |
おしゃれなファッションを感性工学で 季刊 中国創研 24-5(93),39-49頁 (単著) |
6. |
2020 |
論文 |
Impression-Based Music Playlist Generation Method for Placing the Listener in a Positive Mood International Journal of Affective Engineering 19(2),pp.145-154 (共著) |
7. |
2019 |
論文 |
Music Playlist Generation System for Changing a Listener’s Mood to a Positive State International Symposium on Affective Science and Engineering 4-B(4),pp.1-4 (共著) |
8. |
2012 |
論文 |
A Model of User Preference for Personalization Service International Conference on Kansei Engineering and Emotion Research pp.163-168 (単著) |
9. |
2011 |
論文 |
Phynocation: A Prototyping of a Teaching Assistant Robot for C Language Class Universal Access in Human-Computer Interaction. Ap 6768(Part V),pp.597-604 (共著) |
10. |
2011 |
論文 |
Smart Store Understanding Consumer’s Preference through Behavior Logs Internationalization, Design and Global Developmen 6775(Part IV),385-392頁 (共著) |
11. |
2010 |
論文 |
MODELING OF HUMAN INTEREST IN PRODUCTS BY OBSERVING BEHAVIORS OF CUSTOMER IN A STORE THE PROCEEDINGS OF THE KANSEI ENGINEERING AND EMOTION KEER2010,pp.2072-2081 |
12. |
2010 |
論文 |
飽きを感じる感性のモデル化に関する研究 日本感性工学会論文誌 9(2),251-258頁 (共著) |
13. |
2009 |
論文 |
ユビキタスインターフェースを用いた消費者の行動パターンの理解 日本感性工学会論文誌 8(3),741-747頁 (共著) |
14. |
2009 |
論文 |
商品価値の気付きにつながる店舗内情報提示の試み 日本感性工学会論文誌 8(3),877-883頁 |
15. |
2008 |
論文 |
Prediction of Consumers' Intension through Their Behavior Observation In Ubiquitous Shop Space Journal of Japan Society of Kansei Engineering 7(2),pp.189-196 (共著) |
16. |
2006 |
論文 |
Conceptual Modelling and Software Platform for Kansei Retrieval Systems Proc. IMechE Vol. 220 Part I: J. Systems and Contr 220/,753-762 |
17. |
2006 |
論文 |
Framework for Modelling User Interest using Augmented Shopping Store 2006 IEEE Conference on Systems, Man, and Cybernet /,#01107 |
18. |
2006 |
その他 |
ユビキタス環境における感性情報のデータベース化とその情報サービスへの応用 |
19. |
2005 |
論文 |
Mobile Information Service Adapted to Subjective Situational Requirements of Individual IEICE Trans.Inf & Syst 89/6, |
20. |
2005 |
論文 |
個人の感性と場の状況に適合したユビキタス情報サービスの試み データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム(DBWeb2005) /,33-38 |
21. |
2005 |
論文 |
感性検索システムの設計と試作の支援環境:感性工房 日本感性工学会論文誌 5/3,71-80 |
22. |
2005 |
論文 |
感性検索システムの設計手法:感性システムモデリング 情報処理学会論文誌:データベース 47/4,28-39 |
23. |
2004 |
論文 |
Software Platform for Information Service Systems Suitable for Individual Subjective Interpretation Process Proceedings of SMC 2004 /,866-873(CD-ROM) |
24. |
2004 |
論文 |
個人の主観的な解釈に適合した情報サービスを提供するためのプラットフォームの構築 映像メディア学会技術報告メディア工学研究会 ME/AIT2004-5/,45-48 |
25. |
2004 |
論文 |
対象に関する主観的な解釈のモデルの管理手法 情報処理学会技術報告データベースシステム研究会 DBS-133/FI-75/,9-16 |
26. |
2004 |
論文 |
感性のモデル化とアルゴリズムに関する知識を利用した感性情報システムの生成支援機能 データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム論文集 DBWeb2004/, |
27. |
2004 |
論文 |
感性情報アルゴリズムの管理と感性検索システムの自動生成への適用 電子情報通信学会技術研究報告データ工学研究会 DE2004-20/2004-07,61-66 |
28. |
2003 |
論文 |
Design and Development of KANSEI Model Database System Journal of the Asian Design International Conferen E-49(CD-ROM)/, |
29. |
2002 |
論文 |
感性データベース管理システムと感性データベース言語KSQLの設計 日本感性工学会大会予稿集 JSKE2002/,269- |
30. |
2002 |
論文 |
感性情報システム基盤ソフトウェア(感性工房)とその利用法 日本感性工学会大会予稿集 JSKE2002/,53-56 |
31. |
2002 |
論文 |
感性的な情報検索システム基盤ソフトウェアプラットフォームの構築 データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム論文集 DBWeb2002/,315-322 |
32. |
2001 |
論文 |
やわらかな検索機能と仮想空間インターフェイスを持つ電子園芸辞典 情報処理学会技術報告データベースシステム研究会 DBS-124/FI-64/,49-56 |
33. |
2001 |
論文 |
感性情報サービスのためのソフトウェアプラットフォームの開発 日本感性工学会大会予稿集 JSKE2001/,115- |
34. |
2000 |
論文 |
ガーデンコーディネート支援システムの開発とあいまい検索の試み(日本感性工学会第2回大会優秀発表賞受賞) 日本感性工学会大会予稿集 JSKE2000/,245- |
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 主要学科目
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■ 所属学会
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その他 |
■ ホームページ
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■ 受賞学術賞
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■ 現在の専門分野
感性情報学, ヒューマンインタフェース、インタラクション, 知能情報学, デザイン学 (キーワード:感性工学,感性情報学)
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