研究キーワード:証券 証券市場 債券 債券市場
    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  ヨコヤマ シセイ   YOKOYAMA SHISEI
  横山 史生
   所属   京都産業大学  国際関係学部 国際関係学科
   職種   教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
債券市場に関する制度整備および取引動向の把握およびその意義の検討

◆研究概要
本職はこれまで、各国(米国、日本、EU等)における債券(政府による国債、民間企業による社債、既存債権の流動化・証券化を目的とする証券化商品など多様な形態を幅広く対象とする)市場にかかる取引動向(債券および証券化商品の発行額、現存額、売買高等の規模の推移、債券利回りの推移等)の歴史的な変化の過程の中で債券等の市場にかかる諸制度、とりわけ法令諸規則および市場慣行等による取引関連情報等の開示制度等の整備状況に関する研究を進めてきた。 
 本年度においては、昨年度に引き続き、各国中央銀行による量的・質的金融緩和政策の方策としての中央銀行による債券等(国債、社債、証券化商品等)の資産買入れが市場の流動性に及ぼす影響の把握・分析ならびにそれへの対応の検討に重点を置く。中央銀行による資産買入れは、2008年金融危機後の景気後退への対応として2010年代半ばにかけて各国において大規模に実施された後、2010年代後半には世界的な景気回復を背景に縮小されたが、2020年における新型コロナウィルス感染症の世界的流行による景気後退および財政支出拡大を受けて再び開始され、2022年には世界的なインフレの進行への対処として各国の金融政策が引き締めスタンスに転じたことから縮小ないし停止されているが、これまでの蓄積の結果、中央銀行による国債保有残高の規模はかつてないほどに大きくなっており、国債流通市場、ひいては各種債券流通市場の流動性の低下につながっているとの指摘が多く、金融政策のあり方を論じる上でも重要性の高い論点となっている。
本年度の研究においては、また、持続可能な社会の実現を含む多様な社会的課題解決に資する金融取引の重要性が高まる中、いわゆるサステイナブル関連債券形態での資金調達・運用の手法の多様化・規模の拡大が進行していることに着目し、そのような市場動向の把握およびそのような市場環境変化を受けた新たな制度・慣行の整備の動向を把握することも、課題とする。
業績
■ 学会発表
1. 2008 債券市場からみたサブプライムローン問題(日本国際経済学会関西支部2008年度第3回研究会)
2. 2005 債券流通市場の価格透明性に関する議論と制度整備の動向(証券経済学会関西部会第113回例会)
3. 2004/07 近藤健彦氏(浜松学院大学)報告「名護金融特区とアジア債券市場構想」へのコメント(関西大学法学研究所学術フロンティア推進事業国際シンポジウム「名護金融特区の現状と展望」)
4. 2004 1990年代米国における国債流通市場規制の展開(証券経済学会第62回全国大会)
5. 2004 アジア債券市場構想の現状と課題(日本国際経済学会関西支部2004年度第1回研究会)
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■ 著書・論文歴
1. 2021/04 論文  米国のコロナ危機対応財政・金融政策における国債をめぐる動向 証券レビュー 61(4),74-95頁 (単著) Link
2. 2019/05 著書  図説アメリカの証券市場2019年版(分担執筆 第5章 債券流通市場)   (共著) Link
3. 2019/04 論文  米国レポ市場における制度改革の動向 証券レビュー 59(4),71-87頁 (単著) 
4. 2017 著書  証券事典(項目執筆「第Ⅱ編 証券市場の構造/第2章 証券発行市場の構造/[2]日本の債券発行市場/1.国債」「同/2.政府保証債・財投機関債」、「同/6.CP」)   (共著) 
5. 2016 著書  図説アメリカの証券市場2016年版(分担執筆 第5章 債券流通市場)   (共著) 
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経歴
■ 学歴
1. 1988/03~1993/09 京都大学大学院 経済学研究科 理論経済学経済史学 博士課程単位取得満期退学
2. 1986/04~1988/03 京都大学大学院 経済学研究科 理論経済学経済史学専攻 修士課程 経済学修士
3. 1981/04~1986/03 京都大学 経済学部 経済学科 卒業 学士(経済学)
■ 職歴
1. 2019/04~ 京都産業大学 国際関係学部 国際関係学科 教授
2. 2008/04~2019/03 京都産業大学 外国語学部 国際関係学科 教授
3. 2008/04~2009/03 奈良産業大学 ビジネス学部 非常勤講師
4. 2007/04~2008/03 奈良産業大学 ビジネス学部 准教授
5. 2004/04~2007/03 奈良産業大学 経済学部 助教授
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■ 所属学会
1. 2007/04~ 日本金融学会
2. 1997/10~ 証券経済学会
3. 2009/04~2015/03 ∟ 会計監事
4. 2011/03~2011/11 ∟ 第76回全国大会プログラム委員兼実行委員長
5. 2014/03~2014/11 ∟ 第82回全国大会プログラム委員
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■ 職務上の実績
●実務の経験を有する者についての特記事項
1. 1999/10~2000/06 大蔵省(現・金融庁)金融審議会への参画Link
2. 2012/12~2017/12 金融庁実務研修(専門課程)テーマ別研修(市場動向・分析)「公社債市場の動向及び分析」の講義を担当
■ researchmap研究者コード
5000081162
その他
■ 社会における活動
1. 2015/05 公益財団法人日本証券経済研究所 証券セミナー「債券価格情報インフラ整備の動向」
2. 2012/12~2017/12 金融庁実務研修(専門課程)テーマ別研修(市場動向・分析)「公社債市場の動向及び分析」
3. 2011/05 公益財団法人日本証券経済研究所 証券セミナー「米国における証券化商品規制強化の動向」
4. 2009/12 京都産業大学生涯学習講座「サブプライム問題再考—米国住宅金融・投資銀行ビジネスの功罪を問う—」
5. 2008/04 公益財団法人日本証券経済研究所 証券セミナー 「債券市場における価格情報の役割」
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■ 研究課題・受託研究・科研費
1.   アジア域内債券市場の制度整備の動向と意義に関する実証研究 個人研究 
2.   債券市場における取引制度・インフラの機能と形態に関する比較制度論的研究 個人研究 
3. 2004/04~2011/03  内外の証券市場、証券取引所および証券業界に関する調査・研究 機関内共同研究 
4. 2003/07~2004/06  債券市場における価格情報の収集・公表の実態とその変化に関する研究 競争的資金等の外部資金による研究 
5. 2002/07~2003/06  米国における債券流通市場の制度整備に関する研究 競争的資金等の外部資金による研究 
■ 講師・講演
1. 2017/12/18 公社債市場の動向及び分析
2. 2016/12/19 公社債市場の動向及び分析
3. 2015/11/30 公社債市場の動向及び分析
4. 2014/11/17 公社債市場の動向及び分析
5. 2013/05/20 公社債市場の動向及び分析
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■ 委員会・協会等
1. 2012/07~2022/06 日本証券業協会 自主規制会議公社債分科会委員
2. 2001/04~2002/03 財団法人日本資産流動化研究所 調査研究委員会委員
3. 1999/10~2000/06 金融審議会 第一部会 ホールセール・リーテイルに関するワーキンググループ オブザーバー委員
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 現在の専門分野
金融、ファイナンス (キーワード:証券 証券市場 債券 債券市場)