研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
言語習得における動機づけと学習ストラテジーが果たす役割に関する研究
◆研究概要
これまで言語学習における個人差要因を研究してきました。研究初期においては,認知学習理論に基づく言語学習ストラテジーの働きを明らかにした上で自律性を育てる言語指導の開発を目指しました。具体的には,(1)小学生から大学生まで多様な学習者が使っている学習ストラテジーを抽出し分類する研究、(2)学習ストラテジーの使用と学習者のメタ認知、習熟度、動機づけがどのように影響し合うのかを明らかにする研究を行っていました。
近年は、こうした研究をさらに発展させ、言語学習における動機づけの働きや学習者が自ら目的を設定し能動的に学習する指導法を研究してきました。2023年にひつじ書房から出版した単著『言語学習における学習ストラテジーと動機づけ(全298頁)』においては,言語が持つ本質的な意味と機能を理論的に整理した上で,言語学習に重要な役割を果たす「学習ストラテジー」と「動機づけ」に焦点を当て,メタ認知を重視した指導法を考察しています。本書を通して,従来の外国語教育が主たる目的としてきた言語スキルの向上に留まらず,社会的文脈の中で非定形型課題を解決する能力の涵養に寄与し,学習者の主体的キャリア形成を促すような指導のあり方についても多面的に論じています。 |
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業績 |
■ 著書・論文歴
1. |
2023/02 |
著書 |
『言語学習における学習ストラテジーと動機づけ 理論と実践の創造的キュレーション』 (単著) |
2. |
2019/03 |
著書 |
『「学ぶ」「教える」の観点から考える実践的英語科教育法』 (共著) |
3. |
2017/07 |
その他 |
「学ぶ」と「働く」をつなぐ英語教授・学習理論の構築 京都産業大学『総合学術研究所所報』 12 (単著) |
4. |
2015/03 |
その他 |
グローバル人材育成推進セミナー「グローバル化時代に理系学生が身につけるべき英語とは?-未来のキャリアに向けて」 京都産業大学『高等教育フォーラム』 5 (共著) |
5. |
2012/09 |
著書 |
『英語科教育のフロンティア』 (共著) |
6. |
2012/03 |
論文 |
「日本人英語学習者の動機づけに関する調査と考察」 京都産業大学『教職研究紀要』 7号,1-20頁 (共著) |
7. |
2011/03 |
論文 |
「英語学習者の自律と動機づけを促進する方法」 中部地区英語教育学会『紀要』 41号,235-240頁 (共著) |
8. |
2010/03 |
その他 |
科研費基盤研究(C)研究代表者『自ら学ぶ姿勢を育てる小学校英語活動のための授業モデル構築』報告書 全62頁 (共著) |
9. |
2009/03 |
論文 |
Pilot Lessons Integrating Learning Strategy Instruction Into English Activities at Primary Schools. ARELE(Annual Review of English Language Education Vol. 20,pp.231-240 (共著) |
10. |
2008/03 |
論文 |
「学習ストラテジー指導を取り入れた小学校英語活動ー効率小学校での質問紙調査と授業実践からー」 中部地区英語教育学会 『紀要』 38号,181-188頁 (共著) |
11. |
2008/03 |
論文 |
「自ら学ぶ工夫を取り入れた小学校英語活動のためのパイロット授業」 JACET中部支部25周年記念論文集 167-178頁 (共著) |
12. |
2008/02 |
その他 |
「学習スタイルと伸びる指導法の関係」 「英語教育』 大修館書店 第56巻第12号,33-35頁 (単著) |
13. |
2007/05 |
著書 |
『小学校英語と中学校英語を結ぶ-英語教育における小中連携』 (共著) |
14. |
2007/05 |
その他 |
科学研究費補助金(基盤研究C:研究代表者)「中・高・大における学習ストラテジーを取り入れた授業実践とその効果に関する研究」報告書 全91頁 (単著) |
15. |
2007/04 |
その他 |
科学研究費補助金(基盤研究C:研究代表者)「自ら学ぶ姿勢を育てる小学校英語活動のための授業モデル構築」報告書 全62頁 (単著) |
16. |
2007/01 |
論文 |
「モジュール交換方式を用いた国際遠隔授業の評価」 教育システム情報学会 Vol. 24,35-44頁 (共著) |
17. |
2006/04 |
著書 |
『学習ストラテジー・ハンドブック』 (共著) |
18. |
2006/03 |
論文 |
「ストラテジー意識化タスク」を用いた学習ストラテジー指導と英語の授業 中部地区英語教育学会『紀要』 34号 (単著) |
19. |
2006/02 |
論文 |
Bilingual Cognition-Effects of Different Levels of L2 Proficiency on the Cognitive Decision of SHoaes ad Mass-A Report of the Cases of Japanese Bilinguals in Japan and in the UK. 18,97-102頁 (共著) |
20. |
2005/10 |
論文 |
「ACTFLモデルに基づいた授業実践とその効果に関する研究」 岐阜大学教育学部研究報告(教育実践研究) 第7巻(第2号),199-213頁 (単著) |
21. |
2005/10 |
論文 |
「コミュニケーション活動と文法指導が融合したメタ認知的活動を伴う授業実践とその効果に関する研究」 岐阜大学教育学部研究報告(教育実践研究) 第7巻(第1号),181-197頁 (共著) |
22. |
2005/10 |
その他 |
『PCOLA:英語科教育授業実践資料集(理論編)』 (共著) |
23. |
2005/06 |
著書 |
『言語学習と学習ストラテジー:自律学習に向けた応用言語学からのアプローチ』 (共著) |
24. |
2005/04 |
論文 |
「モジュール交換方式を用いた国際遠隔授業の取り組み」 日本教育工学会論文誌 29号(第1号),59-67頁 (共著) |
25. |
2005/03 |
論文 |
岐阜大学教育学部生の英語力に関する研究(2) (共著) |
26. |
2004/10 |
論文 |
岐阜大学教育学部生の英語力に関する研究(1) 岐阜大学教育学部研究報告 52 (共著) |
27. |
2004/10 |
その他 |
「導入期の指導:ストラテジーは使いながら身につけさせよう」 『英語教育』 大修館書店 第53巻(第7号),12-14頁 (単著) |
28. |
2004/03 |
論文 |
「CLTにおける理論と実践のインターフェイス:ACTFLモデルを用いた授業実践」 岐阜大学教育学部研究報告(人文科学) 第52巻2号,367-380頁 (共著) |
29. |
2004/03 |
論文 |
「質問紙調査に見る英語の授業における学習ストラテジー指導」 中部地区英語教育学会 『紀要』 34号,107-112頁 (単著) |
30. |
2003/11 |
論文 |
「学習ストラテジーを取り入れた言語指導:海外の指導が示唆するもの」 岐阜大学教育学部研究報告(人文科学) 第52巻(第1号),97-113頁 (単著) |
31. |
2003/03 |
論文 |
「英語教育の中での言語学習ストラテジー指導の方向性:ストラテジーの暗示的提供の効果の検討を踏まえて」 中部地区英語教育学会 『紀要』 32号,111-119頁 (単著) |
32. |
2002/11 |
論文 |
「効果的言語学習ストラテジーの指導モデル構築に向けて」 岐阜大学教育学部研究報告(人文科学) 第51巻(第1号),149-162頁 (単著) |
33. |
2002/10 |
論文 |
A Study on Motivation and Strategy in an EFL Setting. JACET Bulletin Vol. 35,pp.1-15 (単著) |
34. |
2002/05 |
その他 |
科学研究費補助金(基盤研究C:研究代表者)「言語学習ストラテジーの習得において明示的/暗示的指導が果たす役割に関する研究」報告書 全92頁 (単著) |
35. |
2002/04 |
著書 |
『新しい英語科教育 法:理論と実践のインターフェイス』 (共著) |
36. |
2002/04 |
著書 |
『英語科教育法の構築と展開』 (共著) |
37. |
2002/03 |
論文 |
A Study on the Relationship among Motivation, Strategy and proficiency Proceedings of the 29th JACET Summer Seminar (単著) |
38. |
2002/03 |
論文 |
A Study on “The Primacy of Aspect in an EFL Setting. 岐阜大学教育学部研究報告(人文科学) 第51巻(第2号),73-85頁 (単著) |
39. |
2002/03 |
論文 |
「動機づけ,ストラテジー,習熟度,三者の関連性」 中部地区英語教育学会 『紀要』 31号,115-120頁 (単著) |
40. |
2001/03 |
論文 |
The Role of Strategy Awareness in Writing 北陸大学『紀要』 第24号,pp.239‐254 (単著) |
41. |
2001/02 |
論文 |
「言語学習ストラテジー研究の動向」 中部地区英語教育学会 『紀要』 30号,155-160頁 (単著) |
42. |
2000/06 |
その他 |
『イスラームと民主主義』 (共著) |
43. |
2000/05 |
論文 |
Awareness and Real Use of Reading Strategies JALT Journal Vol. 22,pp.140-165 (単著) |
44. |
2000/03 |
論文 |
「読解と作文における学習者の文法に対するメタ認知」 北陸大学『紀要』 第23号,205-217頁 (単著) |
45. |
1999/03 |
論文 |
Transferability of Lexical Aspect: TheInfluence of English in the Acquisition of the Japanese te-iru Form by American JFL Learners. 北陸大学『紀要』 第22号,pp.363-376 (単著) |
46. |
1999/03 |
論文 |
「ストラテジーの認識がWritingに及ぼす影響」 The Langauge Teacher, 23((3)),25-28頁 (単著) |
47. |
1998/11 |
論文 |
A Possibility of Applying the Jorden Method at Middle Schools in Japan. HUSET Journal Vol. 1,pp.40-61 (単著) |
48. |
1998/03 |
論文 |
「日本人学習者による英語のテンスとアスペクトの習得」 北陸大学『紀要』 第21号,367-381頁 (単著) |
49. |
1997/11 |
論文 |
「英検2~3級レベル学習者の認知的読解ストラテジーに関する研究」 STEP BULLETIN Vol. 9,60-71頁 (単著) |
50. |
1996/06 |
論文 |
Equality in Team- Teaching:Negotiating Flexible Equality. The Language Teacher, JALT Vol.20(No 6),29-31頁 (共著) |
51. |
1995/03 |
その他 |
A Suggestion for Teaching Cultural Aspects of English 『英研会誌』 32,84-88頁 (単著) |
52. |
1994/12 |
論文 |
「コミュニカティブな英作文指導の試み」 中部地区英語教育学会『紀要』 第24号,43-48頁 (単著) |
53. |
1994/04 |
その他 |
「語用論的観点からの英語依頼表現の教え方」 「現代英語教育』 研究社 4月号,56-59頁 (単著) |
54. |
1994/03 |
論文 |
A Case Study of Two Informants\' Linguistic Ability of English with Similar TOEFL Scores. Proceedings of the 5th Conference on Second Language Research in Japan Vol. 5,pp.1-9 (単著) |
55. |
1994/03 |
その他 |
A Suggestion for Teaching Requests in English 石川県高等学科王教育研究会 31,34-52頁 (単著) |
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 学内役職・委員
1. |
2009/04/01~2010/03/31 |
京都産業大学 教職課程教育センター長 |
2. |
2010/04/01~2014/03/31 |
京都産業大学 外国語学部長 |
3. |
2014/10/01~2017/09/30 |
京都産業大学 副学長 |
4. |
2014/10/01~2017/09/30 |
京都産業大学 共通教育推進機構長 |
5. |
2014/10/01~2017/09/30 |
京都産業大学 全学共通教育センター長 |
6. |
2015/04/01~2017/09/30 |
京都産業大学 キャリア教育センター長 |
7. |
2016/04/01~2017/09/30 |
京都産業大学 教育支援研究開発センター長 |
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■ 所属学会
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その他 |
■ 社会における活動
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■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 委員会・協会等
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■ メールアドレス
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■ 現在の専門分野
外国語教育 (キーワード:個人差要因、学習ストラテジー、動機づけ、自律学習、教授法)
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