研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
近代を超える刑法理論の研究
◆研究概要
近代刑法の原理では対応が困難な犯罪現象に関する研究を行う。具体的には、①複数の行為者が関与する犯罪現象、②親密圏内で行われる犯罪現象を主たる対象とする。
①については、「共同」概念に関する法理学・法社会学的な研究をふまえ、主に、総論分野の共同正犯論、各論分野の騒乱罪、凶器準備集合罪、組織犯罪処罰法等について、法解釈論・判例分析を行う。
②については、主に児童虐待・DVを対象に、暴行、脅迫、強要、保護責任者遺棄・不保護、未成年者拐取、強制わいせつ・性交、殺人等の法解釈論・判例分析に加え、被害者の最善の利益に資する対応システムのデザインの観点から、刑事的介入と多機関連携のあり方について、検討を進める。本年度は、特に、米国の実践・理論との比較研究をベースに、MDTによる対応システムのガイドラインと司法面接プロトコルの関係を整理し、日本におけるガイドライン策定につながる実践的成果を目指す。 |
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業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
1. |
2024/03 |
その他 |
地方公共団体における児童虐待による死亡事例等の検証に係る情報収集に関する調査研究報告書 (共著) |
2. |
2024/03 |
その他 |
対談:子どものの話を聴くために日本で必要なこと:新司法面接プロジェクト報告書を踏まえて 社会安全・警察学 (10),22-27頁 (共著) |
3. |
2023/11 |
著書 |
日本版司法面接ガイドライン (共著) |
4. |
2023/03 |
その他 |
オンラインシンポジウム「「性犯罪被害者のために何が必要か、何ができるか(再び)」刑事法学からのコメント 社会安全・警察学 (9),40-49頁 (単著) |
5. |
2023/03 |
その他 |
警察からのいわゆる「面前DV」に係る通告の収集・分析に関する調査研究 (共著) |
6. |
2022/03 |
著書 |
警察官・警察職員のための「児童福祉が分かる」ハンドブック (共著) |
7. |
2022/03 |
論文 |
児童虐待事案における刑事手続の現状と課題――子どもの最善の利益に資する多機関連携システムをデザインする視点から―― 社会安全・警察学 (8),53-78頁 (単著) |
8. |
2021/03 |
その他 |
児童虐待事案への対応における警察と児童相談所・市町村の連携等に関する調査事業報告書 (共著) |
9. |
2021/02 |
著書 |
松宮孝明・金沢真理編『新・コンメンタール刑法(第2版)』第2編第8章騒乱の罪 (共著) |
10. |
2020/11 |
その他 |
凶器準備集合罪の罪質(最高裁昭和45年12月3日第一小法廷決定刑集24巻13号1707頁判批) 佐伯仁志・橋爪隆編『刑法判例百選Ⅱ[第8版]各論』(別冊ジュリスト251号) (単著) |
11. |
2020/03 |
その他 |
シンポジウム「児童虐待対応のための警察と福祉の対話をめざして」ワークショップ③子どもの報告を支援するにはどうするか 社会安全・警察学 (6),73-75頁 (単著) |
12. |
2020/02 |
その他 |
10歳の未成年者を利用した窃盗罪(大阪高裁平成7年11月9日判決高刑集48巻3号177頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論第2版』 305頁 (単著) |
13. |
2020/02 |
その他 |
12歳の刑事未成年者を利用した強盗罪(最高裁平成13年10月25日第一小法廷決定刑集55巻6号519頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論第2版』 306頁 (単著) |
14. |
2020/02 |
その他 |
12歳の刑事未成年者を利用した窃盗罪(最高裁昭和58年9月21日第一小法廷決定刑集37巻7号1070頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論第2版』 304頁 (単著) |
15. |
2020/02 |
その他 |
コントロールド・デリバリーと禁制品輸入罪(最高裁平成9年10月30日第一小法廷決定刑集51巻9号816頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論第2版』 311頁 (単著) |
16. |
2020/02 |
その他 |
医師の緊急避難行為を利用した堕胎罪(大審院大正10年5月7日第三刑事部判決刑録27輯257頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論第2版』 310頁 (単著) |
17. |
2020/02 |
その他 |
故意ある者を利用した輸送罪(最高裁昭和25年7月6日第一小法廷判決刑集4巻7号1178頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論第2版』 312頁 (単著) |
18. |
2020/02 |
その他 |
故意のない者を利用した窃盗罪(最高裁昭和31年7月3日第三小法廷決定刑集10巻7号955頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論第2版』 309頁 (単著) |
19. |
2020/02 |
その他 |
被害者の行為を利用した殺人罪(1)(最高裁平成16年1月20日第三小法廷決定刑集58巻1号1号1頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論第2版』 307頁 (単著) |
20. |
2019/03 |
その他 |
児童虐待防止のための多機関連携に関する規範的研究からのコメント 社会安全・警察学 (5),52-53頁 (単著) |
21. |
2018/03 |
論文 |
検察による児童虐待事案解決のための多機関連携の促進 社会安全・警察学 (4),45-63頁 (単著) |
22. |
2014 |
その他 |
凶器準備集合罪の罪質(最高裁昭和45年12月3日第一小法廷決定刑集24巻13号1707頁判批) 山口厚・佐伯仁志編『刑法判例百選Ⅱ各論[第7版]』(別冊ジュリスト221号) 18-19頁 (単著) |
23. |
2013 |
著書 |
伊東研祐・松宮孝明編『新・コンメンタール刑法』第2編第8章騒乱の罪 (共著) |
24. |
2012 |
その他 |
228条の2にいう「安全な場所」の意義(最高裁昭和54年6月26日第三小法廷決定刑集33巻4号364頁判批) 成瀬幸典・安田拓人・島田聡一郎編『判例プラクティス刑法Ⅱ各論』 88頁 (単著) |
25. |
2012 |
その他 |
共同親権者の1人による拐取(最高裁平成17年12月6日第二小法廷決定刑集59巻10号1901頁判批) 成瀬幸典・安田拓人・島田聡一郎編『判例プラクティス刑法Ⅱ各論』 84頁 (単著) |
26. |
2012 |
その他 |
営利目的の意義(最高裁昭和37年11月21日第二小法廷決定刑集16巻11号1570頁判批) 成瀬幸典・安田拓人・島田聡一郎編『判例プラクティス刑法Ⅱ各論』 86頁 (単著) |
27. |
2012 |
その他 |
安否を憂慮する者の意義(最高裁昭和62年3月24日第二小法廷決定刑集41巻2号173頁判批) 成瀬幸典・安田拓人・島田聡一郎編『判例プラクティス刑法Ⅱ各論』 87頁 (単著) |
28. |
2012 |
その他 |
未成年者拐取罪の保護法益と告訴権者(福岡高裁昭和31年4月14日判決高刑裁特3巻8号409頁判批) 成瀬幸典・安田拓人・島田聡一郎編『判例プラクティス刑法Ⅱ各論』 83頁 (単著) |
29. |
2012 |
その他 |
未成年者拐取罪の保護法益(大審院大正13年6月19日第二刑事部判決刑集3巻502頁判批) 成瀬幸典・安田拓人・島田聡一郎編『判例プラクティス刑法Ⅱ各論』 82頁 (単著) |
30. |
2012 |
その他 |
略取行為終了後の監禁への関与と略取罪に関する共犯の成否(東京高裁平成14年3月13日判決東高刑時報53巻1~12号31ページ判批) 成瀬幸典・安田拓人・島田聡一郎編『判例プラクティス刑法Ⅱ各論』 81頁 (単著) |
31. |
2010 |
その他 |
共謀共同正犯と幇助犯の区別(1)――大麻密輸入罪(最高裁昭和57年7月16日第一小法廷決定刑集36巻6号695頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』 364頁 (単著) |
32. |
2010 |
その他 |
共謀共同正犯と幇助犯の区別(2)――強盗致傷罪(長崎地裁佐世保支部昭和60年11月6日判決判タ623号212頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』 365頁 (単著) |
33. |
2010 |
その他 |
共謀共同正犯と幇助犯の区別(3)――けん銃密輸入罪(大阪地裁昭和58年11月30日判決判時1123号141頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』 366頁 (単著) |
34. |
2010 |
その他 |
共謀共同正犯と幇助犯の区別(4)――建造物侵入・窃盗罪(東京高裁平成15年1月23日判決東高刑時報54巻1~12号1頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』 367頁 (単著) |
35. |
2010 |
その他 |
共謀共同正犯の成立要件―練馬事件(最高裁昭和33年5月28日大法廷判決刑集12巻8号1718頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』 361頁 (単著) |
36. |
2010 |
その他 |
実行行為を行う従犯(横浜地裁川崎支部昭和51年11月25日判決判時842号127頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』 368頁 (単著) |
37. |
2010 |
その他 |
窃盗罪・強盗罪の謀議関与者の共謀共同正犯(大審院昭和11年5月28日刑事連合部判決刑集15巻11号715頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』 360頁 (単著) |
38. |
2010 |
その他 |
黙示の意思連絡による共謀共同正犯(1)――スワット事件(最高裁平成15年5月1日第一小法廷決定刑集57巻5号507頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』 362頁 (単著) |
39. |
2010 |
その他 |
黙示の意思連絡による共謀共同正犯(2)――親衛隊事件(大阪高裁平成16年2月24日判決判時1881号140頁判批) 成瀬幸典・安田拓人編『判例プラクティス刑法Ⅰ総論』 363頁 (単著) |
40. |
2009 |
論文 |
騒乱罪の構成要件について―いわゆる「共同意思」要件を中心に(2) 産大法学 42(4),1-49頁 (単著) |
41. |
2008 |
論文 |
騒乱罪の構成要件について――いわゆる「共同意思」要件を中心に(1) 産大法学 42(2),1-20頁 (単著) |
42. |
2007 |
論文 |
暴行罪における暴行概念と傷害致死罪 産大法学 40(3),1-32頁 (単著) |
43. |
2006 |
論文 |
暴力団組長である被告が自己のボディガードらのけん銃等の所持につき直接指示を下さなくても共謀共同正犯の罪責を負うとされた事例について 産大法学 40(2),94-119頁 (単著) |
44. |
2005 |
論文 |
集合的行為の刑事責任に関する予備的考察(一) 法学論叢 157(1),55-84頁 (単著) |
45. |
2005 |
論文 |
集合的行為の刑事責任に関する予備的考察(二・完) 法学論叢 157(2),48-73頁 (単著) |
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経歴 |
■ 学歴
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■ 所属学会
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その他 |
■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 現在の専門分野
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