(最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  マスイ アツシ   MASUI ATSUSHI
  増井 敦
   所属   京都産業大学  法学部
   職種   准教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
近代を超える刑法理論の研究

◆研究概要
近代刑法の原理では対応が困難な犯罪現象に関する研究を行う。具体的には、①複数の行為者が関与する犯罪現象、②親密圏内で行われる犯罪現象を主たる対象とする。
①については、「共同」概念に関する法理学・法社会学的な研究をふまえ、主に、総論分野の共同正犯論、各論分野の騒乱罪、凶器準備集合罪、組織犯罪処罰法等について、法解釈論・判例分析を行う。
②については、主に児童虐待・DVを対象に、暴行、脅迫、強要、保護責任者遺棄・不保護、未成年者拐取、強制わいせつ・性交、殺人等の法解釈論・判例分析に加え、被害者の最善の利益に資する対応システムのデザインの観点から、刑事的介入と多機関連携のあり方について、検討を進める。本年度は、特に、米国の実践・理論との比較研究をベースに、MDTによる対応システムのガイドラインと司法面接プロトコルの関係を整理し、日本におけるガイドライン策定につながる実践的成果を目指す。
業績
■ 学会発表
1. 2023/11 「子どもの最善の利益に資する多機関多職種連携システムのデザイン―日本版司法面接ガイドラインとプロトコルに関するプロジェクトを中心に― 共同研究プロジェクトの問題意識と趣旨・目的」(日本子ども虐待防止学会)
2. 2019 児童虐待事案における刑事的介入と多機関連携のあり方(日本刑法学会関西部会)
3. 2008 「集団犯罪における共同現象(共同研究:集団犯罪・組織犯罪と共犯理論の再構築)」(日本刑法学会関西部会)
4. 2005 「集合的行為の刑事責任に関する予備的考察」(日本刑法学会関西部会)
■ 著書・論文歴
1. 2024/03 その他  地方公共団体における児童虐待による死亡事例等の検証に係る情報収集に関する調査研究報告書   (共著) 
2. 2024/03 その他  対談:子どものの話を聴くために日本で必要なこと:新司法面接プロジェクト報告書を踏まえて 社会安全・警察学 (10),22-27頁 (共著) 
3. 2023/11 著書  日本版司法面接ガイドライン   (共著) 
4. 2023/03 その他  オンラインシンポジウム「「性犯罪被害者のために何が必要か、何ができるか(再び)」刑事法学からのコメント 社会安全・警察学 (9),40-49頁 (単著) 
5. 2023/03 その他  警察からのいわゆる「面前DV」に係る通告の収集・分析に関する調査研究   (共著) 
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経歴
■ 学歴
1. 2002/04~2005/03 京都大学 法学研究科 民刑事法専攻 博士課程単位取得満期退学
2. 2000/04~2002/03 京都大学 法学研究科 基礎法学専攻 修士課程修了 修士(法学)
3. 1996/04~2000/03 京都大学 法学部 卒業
■ 所属学会
1. 日本刑法学会
2. 日本子ども虐待防止学会
3. 日本法社会学会
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2019~2021  児童虐待事案における刑事的介入と多機関連携のあり方 基盤研究(C) 
2. 2006~2008  犯罪論における集合的行為の責任原理について 若手研究(B) 
■ 現在の専門分野
基礎法学, 刑事法学