研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
ダンヌンツィオ文学におけるナショナリズム
◆研究概要
イタリアの詩人ガブリエーレ・ダンヌンツィオ(1863-1938)は、フィウーメ(現クロアチアのリエーカ)の町を司令官として占領(1919-1920)した後、1921年にイタリア北部のガルダ湖畔に終の棲家を見つけ、Il Vittoriale degli Italiani(イタリア人の栄光の館)と名付けた。この館はダンヌンツィオ自身の人生を刻み込んだLibro di pietre vive(生きた石の本)であるが、その名の示すようにイタリアのナショナリズムの殿堂でもある。そこには3万3千冊の貴重な書物のほか、数多くの美術工芸品等が所蔵されており、文学的ナショナリズムという観点から読み解くことができる。その基盤にあるのは、西洋古典文学とイタリア文学のほか、広く地中海世界の文明の伝統である。本研究では、ダンヌンツィオの作品における伝統の再創造を分析し、彼のナショナリズムの特質を明らかにする。 |
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業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
1. |
2024/09 |
著書 |
ダンヌンツィオ《夕べ》、〈私はできればしたいのですが〉 イタリア歌曲の世界を徹底解剖! イタリア歌曲の詩と音楽の魅力 288-297頁 (共著) |
2. |
2024/09 |
著書 |
若きダンヌンツィオの友とムーサたち イタリア歌曲の世界を徹底解剖! イタリア歌曲の詩と音楽の魅力 175-193頁 (共著) |
3. |
2024/02 |
その他 |
ボロネーゼの謎 World Explorers(京都産業大学外国語学部教員によるコラム) (単著) |
4. |
2023/10 |
その他 |
左方移動:語順にもイタリアらしい厳密さと繊細さ(検定対策コラム) イタリア語検定協会会報 Le Ali (38),2-2頁 (単著) |
5. |
2023/02 |
論文 |
Metamorfosi nella prima delle «Quattro canzoni d'Amaranta» di G. d'Annunzio: l'interpretazione attraverso «Canto novo», «Sogno d'un mattino di primavera» e «Alcyone» Studi di lingua e letteratura italiana del Dipartimento di italianistica dell'Università di Kyoto 1,43-64頁 (単著) |
6. |
2022/03 |
論文 |
ダンヌンツィオの文学作品における「新しいルネサンス」――フィレンツェ・ルネサンスを通じた古代と中世の再生―― 京都産業大学論集(人文科学系列) (55),133-156頁 (単著) |
7. |
2021/09 |
その他 |
イタリア・ミラノにおける思春期・若年成人がん患者のためのプロジェクト:ケアを行う環境とケアそのものとなる環境とは AYAがんの医療と支援 1(2),71-76頁 |
8. |
2020/11 |
その他 |
キプロスとダンヌンツィオ 地中海学会月報 (434),5-5頁 (単著) |
9. |
2020/10 |
論文 |
ダンヌンツィオ『アマランタの四つの歌』1曲目の変身の解釈―『新しい歌』、『春の朝の夢』、『アルキュオネー』を通じて― イタリア学会誌 (70),1-22頁 (単著) |
10. |
2019/11 |
その他 |
エッフルーヴィイ:ガブリエーレ・ダンヌンツィオが牧羊の道を通ってプッリアの平野へ (単著) |
11. |
2019/09 |
その他 |
ダンヌンツィオを超えて―文学的変遷と音楽的影響― Effluvii - Gabriele D'Annunzio pel tratturo regio al piano di Puglia (単著) |
12. |
2019/03 |
論文 |
ダンヌンツィオにとってのペトラルカ――桂冠詩人モデルの模倣と超克―― 京都産業大学論集(人文科学系列) (52),125-151頁 (単著) |
13. |
2018/10 |
その他 |
私のイタリア語学習AMARCORD Le Ali (28),1-1頁 (単著) |
14. |
2018/03 |
論文 |
ミケランジェロの「親族」ダンヌンツィオ―詩と造形のティタニーズモ― 天野惠先生退職記念論文集 240-259頁 (単著) |
15. |
2017/03 |
論文 |
ダンヌンツィオ『讃歌』における聖フランチェスコの影響―宗教的思想と文学的形式の合流― 京都産業大学論集(人文科学系列) (50),337-365頁 (単著) |
16. |
2016/03 |
論文 |
ダンヌンツィオ『アルキュオネー』前史としてのダンテ神話 京都産業大学論集(人文科学系列) (49),217-238頁 (単著) |
17. |
2015/09 |
著書 |
ダンヌンツィオのカリカチュア ダンヌンツィオに夢中だった頃―生誕150周年記念展(東京・京都2013-14)と研究の最前線 206-219頁 (共著) |
18. |
2015/04 |
著書 |
外国語は命綱―イタリア語をめぐる冒険 大学からの外国語―多文化世界を生きるための複言語学習 137-162頁 (共著) |
19. |
2015/04 |
その他 |
スイス・イタリア語圏と画家セガンティーニ シンポジウム「スイスの魅力を再発見:ヨーロッパとの新しい出会い」記録論集 31-34頁 (共著) |
20. |
2015/03 |
論文 |
ダンヌンツィオの言語崇拝―マンゾーニおよびカルドゥッチとの関係を通して― 京都産業大学論集(人文科学系列) (48),233-254頁 (単著) |
21. |
2014/03 |
論文 |
ダンヌンツィオとパスコリのオデュッセウス像―詩人と教育者の立場の違い― 京都産業大学論集(人文科学系列) (47),103-122頁 (単著) |
22. |
2014/03 |
その他 |
「ダンヌンツィオに夢中だった頃」展について 京都大学総合博物館ニュースレター (30),4-4頁 (単著) |
23. |
2014/03 |
その他 |
イタリア語圏:ティツィアーノ・テルツァーニ『アジアにて』 海外における日本のイメージ 79-97頁 (共著) |
24. |
2013/12 |
その他 |
岩波世界人名大辞典:イタリア文学(19世紀後半から第2次大戦まで)43項目 (共著) |
25. |
2012/10 |
論文 |
イタリアの退廃主義文学における子供の意味―パスコリ、コンティ、ダンヌンツィオの比較を通じて― イタリア学会誌 (62),27-47頁 (単著) |
26. |
2009/10 |
論文 |
ブルジョア社会における英雄の悲劇―ダンヌンツィオ『愛よりも』の「新しいエリニュス」の解釈―(研究ノート) イタリア学会誌 (59),119-135頁 (単著) |
27. |
2009/07 |
論文 |
「超人」の仮面の向こう側 美の巨人ガブリエレ・ダンヌンツィオ(没後70周年記念シンポジウム論文集) 3-12頁 (単著) |
28. |
2008/03 |
論文 |
ダンヌンツィオの「超人」―イタリアにおけるニーチェ受容の一例― 京都産業大学論集(人文科学系列) (39),94-111頁 (単著) |
29. |
2007/10 |
論文 |
実証主義の時代における芸術と科学の関係―ダンヌンツィオの文芸評論を通じて― イタリア学会誌 (57),74-95頁 (単著) |
30. |
2002/10 |
論文 |
ダヌンツィオの『アルチョーネ』―もう一つの現実―(研究ノート) イタリア学会誌 (52),104-127頁 (単著) |
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 教育上の能力
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■ 主要学科目
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■ 所属学会
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その他 |
■ 社会における活動
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■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 講師・講演
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■ 展覧会・演奏会・競技会等
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■ 委員会・協会等
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■ メールアドレス
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■ 現在の専門分野
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