業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
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経歴 |
■ 学歴
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■ 所属学会
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その他 |
■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 現在の専門分野
地域研究, ヨーロッパ史、アメリカ史 (キーワード:アメリカ史 環境 自然 文化景観)
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科研 |
■ 研究概要
◆研究課題
アメリカのリベラル・メディアは気候変動問題をいかに伝えているかーニューヨーク・タイムズの事例からー
◆研究概要
アメリカのメディア(ジャーナリズム)は、経済を最重要視する政権がもたらす問題を監視する大きな役割を果たしているが、他方その収入を経済発展を目指す企業広告に依存するというジレンマを抱えている。今日大きな社会問題となっている環境問題、特に気候変動への対処もそのひとつである。アメリカのメディアは、はたして社会的公正を重視してこの問題を調査した報道しているのだろうか。本研究は、リベラル・メディアの筆頭ともいえるニューヨーク・タイムズの“climate change”に関する記事を分析して、メディアの役割について考察することを目的としている。
先行研究としては、筆者がおこなった雑誌タイムの環境問題特集記事の分析があげられる。タイムは、1989年の年頭号で、地球を前年の“Planet of the Year”に選出し、様々な環境問題の深刻さを浮き彫りにさせた。しかし、年が経つにつれて、その報道に変化がみられ、2002年の8月の特集記事では、“How to Save the Earth”というタイトルで、技術革新による環境問題の改善に焦点があてられ、問題を引き起こす原因の解明は軽視されるようになった。
今日、コロナ感染症による不況やロシアによるウクライナ侵攻によるエネルギー安全保障の問題がクローズアップされ、環境問題は二の次のような状況でもある。そのような中で、メディアが果たす役割は大きい。アメリカのメディアの姿勢を明らかにすることは、政治的公平性が求められる日本のメディアの今後のあり方を考える指針となり、一層重要なことと考えられる。 |
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