研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
①元代思想史に関する研究、②懐徳堂に関する研究、③漢字漢文教育に関する研究
◆研究概要
①元代思想史に関する研究
宋末元初の黄震の思想について、今年度は、黄震の経学について研究を深めたい。従来、宋明の新儒学の研究において、元代の思想は軽視される傾向にあったが、黄震の経学研究の位置づけを明らかにすることによって、宋代の経学思想と明代の経学思想をつなぐことができる。またそれとともに、黄震が明末清初の顧炎武や黄宗羲の思想に与えた影響についても明らかになると考えられる。
②懐徳堂に関する研究
昨年度、懐徳堂の中井履軒の『通語』に関する論文を発表した。『通語』は、頼山陽の『日本外史』にも影響を与えたとされ、江戸から明治にかけて一定の評価を受けている。また、明治期には小学教科書に採用され、『通語』を読み解くための注釈書が数多く刊行されている。しかし、それにも関わらず、『通語』の具体的な内容に関する詳細な研究がない。そこで『通語』の訳注の作成をおこないたいと考えている。
③漢字漢文教育に関する研究
現在、「訓」をテーマに、漢字教育士の資格に関わる授業を担当しており、これに関連して、「現代における訓」とも言える日中の「当て読み」について、漢字漢文教育の実践例として報告したい。一般に、「当て読み」とは、いい加減な当て推量で読むことだが、そこには長い漢字の伝統といきいきとした漢字の生命力がうかがわれる。 |
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業績 |
■ 学会発表
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■ 著書・論文歴
1. |
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著書 |
Z会「漢字教育士」(資格認定Web講座用テキスト)「漢字学総論Ⅱ」(第5講~第8講) (単著) |
2. |
2013/10 |
著書 |
『白川静を読むときの辞典』 「万葉仮名」ほか (共著) |
3. |
2013/04 |
著書 |
『中国文化史大事典』(共著) |
4. |
2012/03 |
論文 |
「寧波の土地の記憶:南宋末の思想家,黄震の足跡」 『京都産業大学論集 人文科学系列』 (第45号),289-313頁 |
5. |
2011/05 |
論文 |
「マルチデバイス対応の研究成果公開サービスの試み」 『研究報告:人文科学とコンピュータ』 第90巻(第9号),1-5頁 |
6. |
2010/03 |
その他 |
(翻訳)銭明「「浙学」の呼称とその系譜」 『京都産業大学論集・人文科学系列』 (第42号),254-270頁 (単著) |
7. |
2010/02 |
論文 |
「全祖望「書院記」訳注」 『東アジア海域交流史 : 現地調査研究 : 地域・環境・心性』 (第4号) |
8. |
2010 |
著書 |
『入門講座 白川静の世界 Ⅱ 文学』(共著) |
9. |
2010 |
著書 |
『概説 中国思想史』(共著) |
10. |
2009/12 |
論文 |
「「儒蔵」校注作業における注意事項」 『中国研究集刊』 (第49号),60-66頁 |
11. |
2009/12 |
論文 |
「「儒蔵」校注作業例-『論語逢原』の場合」 『中国研究集刊』 (第49号),67-115頁 |
12. |
2009/12 |
論文 |
「「儒蔵」校点作業報告-懐徳堂班の場合」 『中国研究集刊』 (第49号),33-59頁 |
13. |
2007 |
著書 |
『懐徳堂研究』(共著) |
14. |
2007 |
論文 |
(書評)「大阪大学総合学術博物館編「見る科学」の歴史-懐徳堂・中井履軒の目」 『學燈』 第104巻(第1号),44-47頁 |
15. |
2006/03 |
論文 |
「訳注『論語逢原』(2)」 『京都産業大学論集 人文科学系列』 (第35号),135-173頁 |
16. |
2006 |
著書 |
『中国学の十字路-加地伸行博士古稀記念論集』(共著) |
17. |
2005/02 |
論文 |
「懐徳堂文庫資料解題(18)」 『懐徳堂文庫の研究2005(共同研究報告書)』 84-97頁 |
18. |
2005 |
著書 |
『アジアの教科書に見る子ども』(共著) |
19. |
2004/03 |
論文 |
「月例研究会・合宿研究会の報告要旨」 『あふひ:aoi:京都産業大学日本文化研究所報』 (第9号),38-51頁 |
20. |
2004/03 |
論文 |
「訳注『論語逢原』(1)」 『京都産業大学論集 人文科学系列』 (第31号),247-259頁 |
21. |
2004 |
著書 |
『懐徳堂知識人の学問と生』(共著) |
22. |
2003/03 |
論文 |
「日本における『天経或問』の受容(1):その書誌学的考察」 『京都産業大学日本文化研究所紀要』 (第9号),102-146頁 |
23. |
2003/02 |
論文 |
「懐徳堂文庫資料解題(8)」 『懐徳堂文庫の研究』 96-103頁 |
24. |
2002/03 |
論文 |
「『天図』の回転について」 『懐徳』 (第70号),82-84頁 |
25. |
2002/03 |
論文 |
「懐徳堂データベース全コンテンツ」 『大阪大学大学院文学研究科紀要』 第42巻-2,20-21,27-28,32-34,35-37,37-38,64-65,68-69,70-75,75-80,80-86,108,128,128-129,129-130,130-131,132,135-136,138-139.頁 |
26. |
2002/03 |
論文 |
「短期大学における中国語教育:コンピュータ支援型の中国語学習の導入について」 『甲子園短期大学紀要』 (第20号),63-72頁 |
27. |
2001/12 |
論文 |
「懐徳堂学派の『論語』註釈-泰伯篇曽子有疾章について」 『中国研究集刊』 (第29号),103-130頁 |
28. |
2001/03 |
論文 |
(翻訳)黄孝光「元代の四書学(三)」 『甲子園短期大学紀要』 (第19号),111-123頁 |
29. |
2001/01 |
論文 |
「『天楽楼書籍遺蔵目録』について-懐徳堂資料のデジタルアーカイブ化に向けて」 『懐徳』 (第69号),91-107頁 |
30. |
2001 |
著書 |
『懐徳堂事典』(共著) |
31. |
2000/03 |
論文 |
(翻訳)黄孝光「元代の四書学(二)」 『甲子園短期大学紀要』 (第18号),89-104頁 |
32. |
2000 |
著書 |
『元代經學國際研討會論文集』下巻(共著) |
33. |
1999/03 |
論文 |
(翻訳)黄孝光「元代の四書学(一)」 『甲子園短期大学紀要』 (第17号),115-129頁 |
34. |
1999 |
著書 |
『言い換え練習による中国語入門』(共著) |
35. |
1998/12 |
論文 |
(口頭発表)「黄震的《四書》解」 於中央研究院中国文哲研究所 |
36. |
1997/12 |
論文 |
「黄震の『春秋』解釈」 『待兼山論叢(哲学篇)』 (第31号),15-27頁 |
37. |
1997/01 |
論文 |
「中井履軒の『周易』諸注釈書および関連諸本」 『懐徳』 (第65号),46-68頁 |
38. |
1997/01 |
論文 |
「江戸時代における中国近世語の受容-留守希斎『語録訳義』を通じて」 『中国研究集刊』 (第19号),90-135頁 |
39. |
1997 |
著書 |
『周易雕題』(共著) |
40. |
1997 |
著書 |
『老荘思想を学ぶ人のために』(共著) |
41. |
1996/01 |
論文 |
「中井履軒の『論語』諸注釈書」 『懐徳』 (第64号),39-53頁 |
42. |
1996 |
著書 |
『論語雕題』(共著) |
43. |
1995/04 |
論文 |
(翻訳)趙宗正「儒教と中国人の民族精神との歴史そして未来」 『中国研究集刊』 (第16号),22-40頁 |
44. |
1994 |
著書 |
『中庸雕題』(共著) |
45. |
1993/12 |
論文 |
「黄震の経学-「読礼記」における註釈態度」 『待兼山論叢(哲学篇)』 (第27号),1-14頁 |
46. |
1993/04 |
論文 |
「『黄氏日抄』の巻数」 『中国研究集刊』 (第12号),100-115頁 |
47. |
1990/12 |
論文 |
「懐徳堂関係研究文献提要(八)」 『懐徳』 (第59号),123-124頁 |
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経歴 |
■ 学歴
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■ 所属学会
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その他 |
■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 現在の専門分野
中国哲学、印度哲学、仏教学 (キーワード:中国哲学)
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