研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
ドイツ歴史法学派の法哲学――「関係のシステム」から「自生的秩序の哲学」へ
◆研究概要
ドイツ歴史法学派の法哲学の中核的な秩序観について、同派の代表的な法哲学の著作を取り上げ、その中核的な秩序観を明らかにする。具体的には、フーゴー、プフタ、ベートマン=ホルヴェーク、シュタールなど、当時の代表的な法学者の法哲学関連の著作を分析の対象とすることで、従来ほぼサヴィニーに限定されてきた歴史法学派の法哲学に対する理解を拡大することを企図する。そのさい、理論的観点からは、サヴィニーの法体系論を「関係のシステム」ととらえる視座を発展させ、歴史法学派の法思想を「自生的秩序」の観念を軸とする法哲学として解釈が可能か、検討する。 |
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業績 |
■ 著書・論文歴
1. |
2021/03 |
論文 |
「学問」としての法の成立――18世紀末におけるグスタフ=フーゴーの学問論 世界問題研究所紀要 36,139-174頁 (単著) |
2. |
2021/01 |
論文 |
モーリツ・アウグスト・フォン・ベートマン=ホルヴェークの法体系の理論(1) 産大法学 54(3・4),591-620頁 (単著) |
3. |
2020/01 |
論文 |
モーリツ・アウグスト・フォン・ベートマン=ホルヴェークの法思想における〈自由〉と〈関係〉 : 「形式的自由」の導入をめぐって(3・完) 産大法学 53(3・4),561-587頁 (単著) |
4. |
2019/01 |
論文 |
モーリツ・アウグスト・フォン・ベートマン=ホルヴェークの法思想における<自由>と<関係>--「形式的自由」の導入をめぐって(2) 産大法学 52(4),115-136頁 (単著) |
5. |
2018/03 |
その他 |
(書評)石部雅亮「立法の思想史――18世紀後半から19世紀末までのドイツ――」 法制史研究 67,501-503頁 (単著) |
6. |
2018 |
論文 |
モーリツ・アウグスト・フォン・ベートマン=ホルヴェークの法思想における<自由>と<関係>--「形式的自由」の導入をめぐって(1) 産大法学 52(2),181-200頁 (単著) |
7. |
2017 |
論文 |
関係の規則としての法――サヴィニー『現代ローマ法体系』に採用されなかった法概念(1) 産大法学 50(1・2),1-24頁 (単著) |
8. |
2017 |
論文 |
関係の規則としての法--サヴィニー『現代ローマ法体系』に採用されなかった法概念(2完) 産大法学 51巻(1号),45-69頁 (単著) |
9. |
2017 |
その他 |
授業におけるワークショップスキル研修の成果と課題 : 法学部アクティブラーニング科目「ファンダメンタル・セミナー」での実践報告 高等教育フォーラム (7),83-88頁 (共著) |
10. |
2017 |
その他 |
(書評)鈴木康文著「一九世紀ドイツにおける立法をめぐる思想」 法制史研究 66,473-475頁 (単著) |
11. |
2016/03 |
その他 |
(書評)守矢健一「『使命』における、サヴィニの慣習法論について」 法制史研究 65,355-357頁 (単著) |
12. |
2016 |
論文 |
19世紀ドイツ法学におけるカント哲学の影響――ヨアヒム=リュッケルトの研究の紹介と検討 産大法学 49(4),160-192頁 (単著) |
13. |
2015 |
論文 |
サヴィニー『現代ローマ法体系』§52の成立過程の一局面--遺稿に基づく一考察 産大法学 産大法学48巻3・4号(3・4号),670-639頁頁 (単著) |
14. |
2014 |
論文 |
サヴィニー『現代ローマ法体系』の成立過程におけるベトマン=ホルヴェークの指摘の影響――「債務関係の対象」に関わるテクストを素材として 産大法学 47巻(3・4号),606-579頁頁 (単著) |
15. |
2014 |
その他 |
京都産業大学における授業アンケートの成果と課題 高等教育フォーラム (4),105-109頁 (共著) |
16. |
2012 |
論文 |
サヴィニ―『現代ローマ法体系』の「計画」について――遺稿に基づく若干の考察 産大法学 45巻(3・4号),81-110頁頁 (単著) |
17. |
2011 |
論文 |
サヴィニー『現代ローマ法体系』の草稿に関する基礎研究―― Ms.925/11, Bl.184-209 の位置づけ 産大法学 44巻(4号),1-43頁頁 (単著) |
18. |
2011 |
その他 |
オーストリラリアFD研修報告--メルボルン大学高等教育研究センター(CSHE)での研究を中心に 教育支援研究開発センターFDレポート (2010年度),14-25頁 (単著) |
19. |
2008 |
その他 |
(翻訳)ヨアヒム・リュッケルト「「それは彼がバラを摘むことのできる野ではなかった……」のか――1789年以後の法律学的‐哲学的基礎論へのグスタフ=フーゴーの寄与.」 Historia Juris 比較法史研究 (16),47-108頁 (単著) |
20. |
2007 |
論文 |
学問によるパンデクテン体系の成立―― 一九世紀前半のドイツにおける法律学の近代化の一側面(1) 産大法学 40(3・4),156-194頁 |
21. |
2007 |
論文 |
学問によるパンデクテン体系の成立―― 一九世紀前半のドイツにおける法律学の近代化の一側面(3完) 産大法学 41(2),28-67頁 (単著) |
22. |
2007 |
論文 |
学問によるパンデクテン体系の成立―― 一九世紀前半のドイツにおける法律学の近代化の一側面(2) 産大法学 41(1),80-121頁 (単著) |
23. |
2007 |
その他 |
(翻訳)ヨアヒム・リュッケルト「古典法学者サヴィニー(1779-1861年)における法律学の方法と民法 産大法学 39(2),27-102頁 (単著) |
24. |
2006 |
論文 |
<関係>を基礎とする法秩序――サヴィニー法体系論における法関係の意義 Historia Juris,比較法史研究 (14),162-231頁頁 (単著) |
25. |
2006 |
その他 |
(翻訳)ヨアヒム・リュッケルト「契約自由の正当化について」 (単著) |
26. |
2005 |
論文 |
思想の再構成としての解釈――サヴィニーにおける解釈の概念. Historia Juris,比較法史研究 (13),178-230頁頁 (単著) |
27. |
2004 |
その他 |
(翻訳)ヨアヒム・リュッケルト「サヴィニーの解釈学――病理なき法律学の核心部」 Historia Juris 比較法史研究 (12),97-151頁 (単著) |
28. |
2003 |
論文 |
十九世紀ドイツ法学におけるRechtsverhältnisの概念. Historia Juris 比較法史研究 Historia Juris,比較法史研究(11),96-158頁頁 (単著) |
29. |
2003 |
その他 |
(翻訳)ハーバーマス『事実性と妥当性』(下) (共著) |
30. |
2002 |
その他 |
(翻訳)インゲボルグ=マウス,ブルジョワ法治国家理論の発展と機能転換 マウス著, 河上倫逸監訳『産業資本主義の法と政治』, 法政大学出版局, 所収 7-85頁頁 (単著) |
31. |
2002 |
その他 |
(翻訳)ハーバーマス『事実性と妥当性』(上) (共著) |
32. |
2000 |
論文 |
ハーバーマス法理論における法と道徳 産大法学 34巻(4号),102-143頁頁 |
33. |
2000 |
論文 |
I・マウスによる司法の機能分析 産大法学 33巻(3・4号),301-325頁頁 |
34. |
1999 |
論文 |
ロマニストによる「ヨーロッパ法史」批判 ―Tomasz Giaroの業績から― 産大法学 33巻(1・2号),245-266頁頁 |
35. |
1999 |
その他 |
(翻訳)ヘッフェ O.,世界共和国に対する賛成論と反対論. ヘッフェ 『現代の実践哲学――倫理と政治』(有福孝岳・河上倫逸監訳) (単著) |
36. |
1998 |
著書 |
サヴィニーの法思考-ドイツ近代法学における体系の概念 |
37. |
1998 |
その他 |
(翻訳)ハーバーマス「惨禍から何を学ぶのか――短き二〇世紀を顧みて」 Historia Juris (7),322-340頁 (単著) |
38. |
1997 |
論文 |
P.J.A.v.フォイエルバッハの「普遍法史」の構想-サヴィニーとの比較を手掛かりとして Historia Juris 比較法史研究 (6),263-287頁頁 |
39. |
1997 |
論文 |
初期サヴィニーの方法論講義(一八〇二年)における体系概念 熊本大学教育学部紀要 (第46号(人文科学編)),13-31頁頁 |
40. |
1996 |
論文 |
サヴィニー『体系』「序論[Vorrede]」における方法理念-- 殊にその執筆草稿を手掛かりとして Historia Juris 比較法史研究 (5),222-248頁頁 |
41. |
1995 |
論文 |
サヴィニー法学における言語の位置 熊本大学教育学部紀要 (第44号(人文科学編)),17-29頁頁 |
42. |
1995 |
論文 |
若きサヴィニーにおける実践的人間学-歴史法学の生成過程におけるカント哲学の位置-(2完) 137(5),82-112頁 (単著) |
43. |
1995 |
その他 |
脱慣習化社会における技術と歴史-ヴァルター・アッカーマン「社会史の観点から見た技術と文化」に寄せて- 法政大学教養部紀要 (91),105-113頁 (単著) |
44. |
1995 |
その他 |
(翻訳)ヴァルター・アッカーマン「社会史の観点から見た技術と文化」 法政大学教養部紀要 (91),113-128頁 (単著) |
45. |
1994 |
論文 |
若きサヴィニーの実践的人間学-歴史法学の生成過程におけるカント哲学の位置-(1) 法学論叢 136(3),58-82頁 (単著) |
46. |
1994 |
その他 |
(翻訳)ディーター・ネル「サヴィニーの直観とカントの判断力」 Historia Juris (3),299-322頁 (単著) |
47. |
1993 |
論文 |
サヴィニーにおける法的世界の概念構造について――一般的要素と個別的要素の関係を中心に(1) 法学論叢 133巻1号67-90頁 (単著) |
48. |
1993 |
論文 |
サヴィニーにおける法的世界の概念構造について-一般的要素と個別的要素の関係を中心に-(2完) 法学論叢 133巻(5号),103-127頁 (単著) |
49. |
1993 |
その他 |
(翻訳)ハーバーマス「公共的な理性使用による宥和-ジョン・ロールズ『政治的リベラリズム』の批判的検討」 みすず (388),2-17頁 (単著) |
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経歴 |
■ 学歴
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■ 所属学会
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その他 |
■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 講師・講演
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■ 現在の専門分野
基礎法学 (キーワード:西洋法史、法哲学、サヴィニー、近代法、法体系、法学史、歴史法学)
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