研究キーワード:一般言語学 フランス語学
    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  ヒラツカ トオル   HIRATSUKA TOHRU
  平塚 徹
   所属   京都産業大学  外国語学部 ヨーロッパ言語学科
   職種   教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
1.事態認知についての対照言語学的・類型論的研究 2.用法基盤モデルに基づきコーパスを用いた認知言語学的研究 3.フランス語における単純過去と直示表現の共起

◆研究概要
1.事態認知についての対照言語学的・類型論的研究
 様々な言語において「依存」を表す表現を観察すると、「依存」を表すメタファーが抽出される。これによって、人間が「依存」というものをどのように概念化しているかが分かる。これについて論文にまとめたい。
2.用法基盤モデルに基づきコーパスを用いた認知言語学的研究
 ある表現が一般的な規則から予測されても、使用頻度の高いものは定着しており、規則に還元されずに話者の言語知識を構成しているとする使用基盤モデルに依拠し、コーパスにおける使用頻度のデータを用いた研究を行う。現在、研究対象の有力候補は年齢表現である。年齢表現は、数量表現の中で使用頻度が高いために特異な構文パターンが成立しているのではないかと考えており、その点を明らかにしたい。
3.フランス語における単純過去と直示表現の共起
 フランス語には単純過去という書き言葉で使われる過去時制がある。通説ではこの時制は直示表現とは共起しないとされてきた。しかし、史実を伝えるために設置された銘板においては、単純過去と指示形容詞ce(この)や場所の副詞ici(ここ)が共起している例が見られる。また、小説において、セリフの中で単純過去の2人称が共起している例が見られる。このようなデータを採集し、単純過去という時制についての従来の見方に見直しを迫りたい。
業績
■ 学会発表
1. 2010 潜在的参与項に関わる前置詞dans(日本フランス語フランス文学会)
2. 2006 飲食動詞と場所補語 再考(日本フランス語会)
3. 2004 飲食動詞と場所表現(日本フランス語会)
4. 2003 「起点」が「起点」として標示されないとき(日本フランス語会)
■ 著書・論文歴
1. 1991 論文  文脈・状況を受けるC'est NP qui VP フランス語学研究 25,12-24頁 (単著) Link
2. 1996 論文  フランス語における目的語名詞句からの前置詞句の前置:その意味・語用論的制約 言語研究 109,94-116頁 (単著) Link
3. 1996 論文  <形容詞句+繋辞+主語>型の倒置構文 フランス語学研究 30,27-33頁 (単著) Link
4. 1996 その他  初級文法のなぜどうして ふらんす (第71巻第4号~第72巻第3号) (単著) 
5. 1997 論文  コピュラ文の二つの倒置 フランス語学研究 31,27-33頁 (単著) Link
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経歴
■ 学歴
1. 1992/10~1994/01 エクス・アン・プロヴァンス第1大学 修了 高等研究免状
2. 1990/04~1994/03 京都大学 文学研究科 言語学 博士課程中退
3. 1988/04~1990/03 京都大学 文学研究科 言語学専攻 卒業 文学修士
■ 所属学会
1. 日本フランス語フランス文学会
2. 2001~2003 ∟ 渉外委員
3. 日本フランス語フランス文学会関西支部会
4. 2005~2007 ∟ 実行委員
5. 日本フランス語学会
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その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1.   Research on French Constructions  
2.   フランス語の諸構文の研究  
■ ホームページ
   http://www.kyoto-su.ac.jp/~hiratuka/index-j.html
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 現在の専門分野
言語学 (キーワード:一般言語学 フランス語学)