研究キーワード:日本政治思想史、ナショナリズム、二十世紀、昭和
    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  ウエムラ カズヒデ   UEMURA KAZUHIDE
  植村 和秀
   所属   京都産業大学  法学部
   職種   教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
(1)昭和戦前期の思想と政治の関係
(2)昭和戦前期の言論活動

◆研究概要
 昭和戦前期の思想と政治の関係、言論活動について研究を行なっている。この時期の日本は、ナショナリズムが盛り上がって多様な思想が提唱される一方、戦時体制の強化によって言論活動が抑制され、思想を自由に公表できる余地が狭められていく。思想と政治の関係は創造的な方向に進まず、むしろ、思想を政治の道具とする方向に進んだのである。
 それでは日本の事例の一般的特徴と個性的な特徴は何なのか。その解明のために、当時の言論活動の検証とともに、特に文部省の國體明徴政策の研究に取り組んでいる。なお、この研究に関して、「昭和10年代文部省の機関哲学と國體明徴政策の相互制約関係についての研究」として科学研究費補助金の助成を受けている。
文部省は教育と学問を改革するために、教育研究の環境整備ではなく自己が主役となることを目指した。この経緯を思想史的・歴史的な研究手法で分析中である。本研究によって、思想を官庁が決定しようとした過去の詳細が明らかになるとともに、思想と政治の関係について、現在から未来への課題が把握されうるはずである。
業績
■ 学会発表
1. 2023/10/21 思想はどのようにして政策になるのか――國體明徴という課題(令和5年度藝林会学術研究大会)
2. 2023/07/15 折口信夫の大和(社会芸術学会2023年度大会)
3. 2019/05/25 近代日本の反知性主義:信仰・運動・屈折(2019年度政治思想学会研究大会)
4. 2014 昭和期日本のナショナリズムと武士道(台湾師範大学国際與社会科学学院・東亜学系主催国際学術研討会「東亜視野中的日本武士道之轉型與分流」 (台北・台湾師範大学))
5. 2013 『國體の本義』対『日本文化の問題』――東洋文化と西洋文化の再編成をめぐる対立(中央研究院 亜太区域研究専題中心主催国際学術研討会「東亜近代社会的知識建構」(台北・中央研究院))
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■ 著書・論文歴
1. 2024/04 論文  思想はどのようにして政策になるのか――國體明徴という課題 藝林 73(1),2-44頁 (単著) 
2. 2024/03 著書  奈良に蒔かれた言葉Ⅲ――近世・近代の思想   (共著) 
3. 2024/01 論文  教学刷新評議会の会議運営――特別委員会設置まで―― 産大法学 57(3・4),97-128頁 (単著) 
4. 2023/07 論文  教学刷新評議会の議題設定――第1回総会を中心に――(2・完) 産大法学 57(2),1-33頁 (単著) 
5. 2023/04 論文  教学刷新評議会の議題設定――第1回総会を中心に――(1) 産大法学 57(1),1-27頁 (単著) 
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経歴
■ 学歴
1. 1984/04~1988/03 京都大学 法学部 卒業 法学士
■ 職歴
1. 1988/04~1992/03 京都大学 法学部 助手
2. 1992/04~1997/03 京都産業大学 法学部法律学科 講師
3. 1997/04~2004/03 京都産業大学 法学部法律学科 助教授
4. 2004/04~ 京都産業大学 法学部 教授
■ 学内役職・委員
1. 2016/04/01~2020/03/31 京都産業大学 法学部長
■ 所属学会
1. 政治思想学会
2. 日本思想史学会
3. 日本比較政治学会
4. 田辺元記念哲学会求真会
5. 藝林会
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■ researchmap研究者コード
1000103940
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2022/04~2025/03  昭和10年代文部省の機関哲学と國體明徴政策の相互制約関係についての研究 基盤研究(C)一般 (キーワード:文部省、国体明徴、知識人、内務省、司法省)
2. 2019/04~2022/03  「國體の本義」刊行による文部省の対内務省・対昭和維新運動政策についての研究 基盤研究(C)一般 (キーワード:文部省、内務省、昭和維新運動、國體の本義)
■ 講師・講演
1. 2019/02/03 折口信夫の飛鳥(奈良)
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 現在の専門分野
政治学, 思想史 (キーワード:日本政治思想史、ナショナリズム、二十世紀、昭和)