研究キーワード:神経発生 糖タンパク質 糖転移酵素 ムチン型糖鎖
    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  クロサカ アキラ   KUROSAKA AKIRA
  黒坂 光
   所属   京都産業大学  生命科学部 先端生命科学科
   職種   教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
脊椎生物の神経細胞に特異的なムチン型糖鎖の機能解析

◆研究概要
ムチン(O-GalNAc)型糖鎖はタンパク質の主要な修飾反応であり,その合成開始反応を触媒するGalNAc転移酵素は,タンパク質中の糖鎖の位置と数を決める重要な酵素である.この酵素はヒトでは20種類のアイソザイムからなる大きな遺伝子ファミリーであるが,本研究ではこれらの中で脊椎生物の神経細胞に特異的に発現し,機能が未知のアイソザイムを解析する.その1つのGalNAc-T17は,視床,大脳皮質中間層,海馬などに強く発現し,極端なほどの社交性を特徴とする遺伝性疾患ウィリアムズ症候群の関連遺伝子WBSCR17として同定されている.また,オオカミからイヌが家畜化される過程で同遺伝子に変異が蓄積することから,高度な神経機能との関連が指摘されている.本研究では,これらのアイソザイムについて培養細胞を用いて,CRISPR/Cas9法により変異体を作製し,内在性基質の同定を通じてムチン型糖鎖の脊椎生物の神経系における機能を解明する.
業績
■ 学会発表
1. 2018/11/28 Phenotypic analysis of double mutants that lack vertebrate-specific polypeptide α-N-acetylgalactosaminyltransferase genes(第41回日本分子生物学会年会)
2. 2017/12/07 Developmental roles of polypeptide α-N- acetylgalactosaminyltransferases in model organisms(International symposium for the 4th industrial revolution in animal and animal resource industries)
3. 2017/12/07 ゲノム編集技術を用いたムチン型糖鎖合成酵素 をコードするパラログ遺伝子􏰇二重変異体作製(生命科学系学 会合同年次大会)
4. 2017/12/07 脳特異的ポリペプチド N-アセチル ガラクトサミン転移酵素を欠失したゼブラフィッシュ変異体􏰇作 製(生命科学系学会合同年次大会)
5. 2017/11/07 Production of double mutants that lack paralogue enzyme genes for mucin-type glycan biosynthesis(2017 Society for Glycobiology Meeting)
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■ 著書・論文歴
1. 2022/03 論文  人と人、地域・産業・世界をむすぶ人材育成
ー一拠点総合大学の利点を生かした教育ー 大学時報 403(416),10-15頁 (単著) 
2. 2021/03 論文  キャンパスの多様性が次世代の人材を生み出す 私学経営 553,4-11頁 (単著) 
3. 2019 論文  Mucin-type glycosylation as a regulatory factor of amyloid precursor protein processing Journal of Biochemistry  (共著) 
4. 2014 論文  A rapid and efficient method for neuronal induction of the P19 embryonic carcinoma cell line Journal of Neuroscience Methods 227,pp.100-106 (共著) 
5. 2014 論文  Identification and expression analysis of zebrafish polypeptide α-N-acetylgalactosaminyltransferase Y-subfamily genes during embryonic development Gene Expression Patterns 16,1-7頁 (共著) 
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経歴
■ 学歴
1.
(学位取得)
薬学博士(京都大学) 薬学博士
2. 1983/04~1986/03 京都大学大学院 薬学研究科 博士課程修了
3. 1981/04~1983/03 京都大学大学院 薬学研究科 生物化学 修士課程修了
4. 1976/04~1981/03 京都大学 薬学部 製薬化学科 卒業
■ 職歴
1. 2019/04~ 京都産業大学 生命科学部 先端生命科学科 教授
2. 2010/04~ 京都産業大学 総合生命科学部生命システム学科 教授
3. 2001/04~2010/03 京都産業大学 工学部生物工学科 教授
4. 1994/04~2001/03 京都産業大学 工学部生物工学科 助教授・准教授
5. 1989/04~1994/03 京都産業大学 工学部生物工学科 専任講師
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■ 学内役職・委員
1. 2013/04/01~2017/03/31 京都産業大学 生命科学部長
2. 2017/04/01~2018/09/30 京都産業大学 副学長
3. 2017/04/01~2018/09/30 京都産業大学 研究機構長
4. 2017/04/01~2018/09/30 京都産業大学 総合学術研究所所長
5. 2020/10/01~ 京都産業大学 学長
■ 所属学会
1. FCCA(Forum:Carbohydrates Coming of Age)
2. 分子生物学会
3. 日本生化学会
4. 2002~ ∟ 評議員
5. 日本薬学会
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■ researchmap研究者コード
1000104005
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2000~  Biological Roles of Glycosyltransferases  
2. 2000~  Production of medically useful materiales by genetically engineered plants  
■ 講師・講演
1. 2021/07/11 新型コロナウイルスとの闘い –安全・安心なキャンパス–
2. 2021/07/03 新型コロナウイルス感染症への対応と対策 ー安全で安心なキャンパスへの道ー
■ 委員会・協会等
1. 2022/10/01~ 公益財団法人 大学コンソーシアム京都 理事長
■ ホームページ
   http://www.kyoto-su.ac.jp/~kurosaka/index-j.html
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 現在の専門分野
構造生物化学, 機能生物化学, 薬系衛生、生物化学 (キーワード:神経発生 糖タンパク質 糖転移酵素 ムチン型糖鎖) 
■ 科研費研究者番号
90186536