研究キーワード:スペイン語圏文学
    (最終更新日:2024-04-03 15:08:45)
  イジリ カヨコ   IJIRI KAYOKO
  井尻 香代子
   所属   京都産業大学  文化学部 国際文化学科
   職種   教授
業績
■ 学会発表
1. 2022/10/28 Toriawase, su historia en la poesía japonesa y la aceptación en el haiku en español(XII Encuentro Internacional de Haiku)
2. 2020/10/25 Literatura Hai (Hai Bungaku) actual en español(XI Encuentro Internacional de Haiku)
3. 2018/08/21 アルゼンチン・ハイク文献の公刊について(日本・アルゼンチン間の文学交流について)
4. 2017 「アルゼンチンにおける俳句受容とスペイン語ハイク生成」(日本比較文学会関西研究例会)
5. 2016 「南米に渡った俳句」(京都府連句協会総会)
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■ 著書・論文歴
1. 2024/03 論文  ラテン俳句紀行(アルゼンチン番外編)現地調査の街角から 俳誌『阿蘇』 1103,22-22頁 (単著) 
2. 2024/03 論文  海外における俳句受容プロセスの深化について(スペイン語圏を中心に)Ⅱー俳句・ハイクの内容-Expanding haiku' 京都産業大学論集 人文科学系列 1103(57),3-31頁 (単著) 
3. 2024/02 論文  ラテン俳句紀行(スペイン番外編)現地調査の街角から 俳誌『阿蘇』 1102,20-20頁 (単著) 
4. 2023/07 論文  ラテン俳句紀行(6)・完 パタゴニアー大足巨人の大地 俳誌『阿蘇』 1095,12-12頁 (単著) 
5. 2023/06 論文  ラテン俳句紀行(5)コルドバー新アンダルシアの都 俳誌『阿蘇』 1094,18-18頁 (単著) 
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経歴
■ 学歴
1.
(学位取得)
Kobe City University of Foreign Studies Master of Literature
2.
(学位取得)
神戸市外国語大学 文学修士
3. ~1984 Kobe City University of Foreign Studies Foreign Studies Spanish Studies
4. ~1984 神戸市外国語大学 外国語学研究科 イスパニア語学
5. ~1982 Osaka University of Foreign Studies Foreign Studies Spanish
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■ 職歴
1. 2009/04~ 京都産業大学 文化学部 国際文化学科 教授
■ 所属学会
1. Foreign Language & Literature Society of Okinawa
2. Japanes Asociation of Latinamerican Studies
3. Japanese Asociation of Hispanists
4. 国際俳句交流協会
5. 日本イスパニヤ学会
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■ researchmap研究者コード
1000103841
その他
■ 社会における活動
1. 2019/04~ 「草枕」国際俳句大会スペイン語部門選者
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2017/04~2023/03  スペイン語圏における俳句受容プロセスの深化と歳時記編纂についての研究 基盤研究(C) (キーワード:比較文学、日本文学、スペイン語圏文学)
2. 2014~  ラテンアメリカおよびスペインの詩に関する研究 個人研究 
3. 2009/04~2014/03  アルゼンチンにおける日本の詩歌の受容と価値観の変化について 基盤研究(C) (キーワード:比較文学、日本の詩歌、アルゼンチン・ハイク)
4. 2009~2013  スペインおよびラテンアメリカ映画に関する研究 個人研究 
■ 現在の専門分野
ヨーロッパ文学 (キーワード:スペイン語圏文学) 
科研
■ 研究概要
1.なぜその研究をしているのか
日本の短詩形文学(和歌、連歌、俳諧、短歌、俳句、川柳等)は明治開国後、西欧のジャポニスムの一環として受容され、俳句を中心に多様な言語で実作されるようになった。第二次大戦後、その実践は英語圏を中心にさらに広がったが、スペインやラテンアメリカのスペイン語圏でも市民の間で研究・実作活動が展開されている。そのジャンルは俳句だけにとどまらず、連句・俳画・俳文等、広く俳文芸の作品が発表されている。そこで、この現象に着目し、俳文芸の交流のプロセスと展開を明らかにしたい。

2.研究手法
スペイン及びラテンアメリカのスペイン語圏の出版物、論文、雑誌・新聞記事、Webサイト等の情報収集、現地での学会出席、講演、コンクール参加、ワークショップ開催、インタビューによる調査を実施しており、その結果を論文、雑誌記事、学会発表によって公開している。

3.その研究の結果どのようなことができるようになるのか(わかるようになるのか)
これまでの研究の結果、日本の俳文芸が江戸期以来、現代までの作品の翻訳を通じて理解・受容され、スペイン語圏各地域の詩的伝統と結びついて固有の文芸を生み出していることがわかってきた。スペイン語圏の俳文芸のキーワードは「現代社会を生きる市民の文芸」であり、日本の俳文芸の特色と通底している。

4.社会にどのように役立つのか
近代以降の世界は、数々の戦争、気候変動、災害、貧困、難民や移民の発生によって不安定化している。俳文芸はこのような社会において、職業的な文人・詩人だけではなく、一般市民が日々の思いを表現し交流するための貴重なジャンルであり、地域や言語を越えて実作、共有されている。本研究はこれまであまり知られていなかった世界的な「市民の文芸」の現状を明らかにすることにより、言語を越えた文化交流促進に役立つと思われる。