研究キーワード:古典ヘブライ語を中心とした北西セム語学,古代オリエントの音楽,旧約聖書の楽器,旧約聖書の朗唱記号(テアミーム),初期バロック音楽の様式と実践,リコーダーの歴史と奏法,音律と調律
    (最終更新日:2022-07-28 10:25:53)
  タケウチ シゲオ   TAKEUCHI SHIGEO
  竹内 茂夫
   所属   京都産業大学  文化学部 国際文化学科
   職種   教授
業績
■ 学会発表
1. 2020/11 シェーンベルク:〈ワルシャワの生き残り〉作品46のヘブライ語男声合唱部分の発音と歌詞(日本音楽学会第71回全国大会(武蔵野音楽大学))
2. 2018/11 旧約聖書における「リュート」を表す語とリュート属の存在の有無について(日本音楽学会第69回全国大会(桐朋学園大学))
3. 2017/11 ダニエル書に現れる『立琴』を表すケティヴ*qîtārôs/*qîtārōsからケレqatrôsへの音変化」(日本オリエント学会第59回大会 (東京大学))
4. 2017/09 ヘブライ語聖書に現れるšālīšîm "lute?" "sistrum?" etc(平成29年度西アジア言語研究会(京都産業大学))
5. 2015 バビロン捕囚の帰還者リストに現れる「女性歌手たち」(エズラ2:65,ネヘミヤ7:67)とは何者か?(日本音楽学会第66回大会)
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■ 著書・論文歴
1. 2022/03 論文  初期バロック(17世紀)音楽入門 (11):5コース・ギター (バロック・ギター) その2 名古屋バロック音楽協会会報 コンティヌオ (181),10-13頁 (単著) 
2. 2021/12 論文  初期バロック(17世紀)音楽入門 (10):5コース・ギター(バロック・ギター) 『名古屋バロック音楽協会会報 コンティヌオ』 (180),7-9頁 (単著) 
3. 2021/09 論文  初期バロック (17 世紀) 音楽入門 (9):テオルボ (キタローネ) の数少ない曲集 コンティヌオ(名古屋バロック音楽協会) 179,7-11頁 (単著) 
4. 2021/06 論文  初期バロック (17 世紀) 音楽入門 (8):テオルボ、キタローネ、アーチリュート コンティヌオ(名古屋バロック音楽協会) 178,9-12頁 (単著) 
5. 2021 論文  詩篇68篇25-26節における音楽と『聖所』 神戸ルーテル神学校神学誌 41 (単著) 
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経歴
■ 学歴
1.
(学位取得)
University of Tsukuba Master of Literature
2.
(学位取得)
京都産業大学 文学修士
3.
(学位取得)
筑波大学 文学修士(言語学)
4. ~1992 University of Tsukuba Graduate School, Division of Literature and Linguistics
5. ~1992 筑波大学大学院 文芸・言語研究科 セム語学,一般言語学
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■ 主要学科目
音楽文化論
■ 所属学会
1. 日本音楽学会
2. 日本オリエント学会
3. 筑波一般言語学研究会
4. ∟ 編集委員
5. ∟ 編集長
その他
■ 社会における活動
1. 2018/09 Music Now!
2. 2018/08 「えぇンジョイ♪ MUSIC! 」第101回
■ 研究課題・受託研究・科研費
1.   Computer-Aided Text Processing of Languages and Characters in West Asia  
2.   Text-Linguistic Study on the Verb in Biblical Hebrew  
3.   Typological Study on the Object-Marking in Semitic Languages  
4.   旧約聖書の音楽  
5.   聖書ヘブル語の動詞に関するテクスト言語学的研究  
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■ 講師・講演
1. 2021/07/09 ヘブル語のいろは歌 (アルファベット詩篇) 「知恵のはじめは主への怖れ」(詩篇 111 篇)を読んでみましょう
2. 2021/03/12 ヴァヴ継続法完了形を中心にした動詞の復習~ 『目には目を』(レビ記24章)を読んでみましょう~
3. 2020/09/15 ミーントーンとは何か〜その現代への活かし方〜(日本キリスト改革派 神戸神港教会)
4. 2020/03 「聖所のオーケストラ?」〜詩篇150篇をヘブル語で〜
5. 2019/10 ミーントーンとは?拍子の切り替え (プロポーション、比率) について
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■ 展覧会・演奏会・競技会等
1. 2008 「聖書とアルファベット」(聖書考古学資料館聖書考古学セミナー) 招待講演
2. 2008 宝塚音楽回廊(宝塚栄光教会)出演
3. 2009 JEUGIA三条本店 リコーダーフェア ミニコンサート(京都市)招待演奏
4. 2009 「オリジナル楽器でバロックを」音楽文化論特別講義/文化学部聴覚セミナー2009 主催・演奏(京都産業大学神山ホール大ホール)
5. 2009 「リコーダーでジャズなバロックを」(芦屋福音教会)招待演奏
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■ ホームページ
   http://www.kyoto-su.ac.jp/~atake/
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 現在の専門分野
情報学基礎論, 宗教学, 言語学, ヨーロッパ史、アメリカ史 (キーワード:古典ヘブライ語を中心とした北西セム語学,古代オリエントの音楽,旧約聖書の楽器,旧約聖書の朗唱記号(テアミーム),初期バロック音楽の様式と実践,リコーダーの歴史と奏法,音律と調律) 
科研
■ 研究概要
◆研究課題
1)17世紀バロック音楽とその演奏習慣〜カプスベルガーの宗教独唱曲集を中心に〜
2)ヘブライ語に基づいた旧約聖書の音楽や詩文の見直し〜詩篇、その表題、神殿楽団〜

◆研究概要
1)現在17世紀の歌曲を当時の演奏習慣を踏まえて研究とともに実践の場としてアンサンブルを行っている。今年度はキタローネ(テオルボ)、リュート、5コース・ギターの名手だったジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー (1580-1651)の《装飾付き宗教独唱曲 第1集》(ローマ、1612)と引き続き取り上げ、キタローネ独奏曲を参考にしながら記譜上の問題にもいくつかの可能性を示した校訂譜を作り、それらの成果を発表する予定である。その1つとして、「初期バロック(17世紀)音楽入門」として『名古屋バロック音楽協会会報 コンティヌオ』に引き続き連載予定である。また、カプスペルガー以外にも同時代の優れた音楽家であるクラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)および彼に支持したハインリヒ・シュッツ(1585-1672)の曲も取り上げる予定である。

2)旧約聖書に現れるヘブライ語の音楽用語については、これまで楽器を中心に研究してきたが、今年度は本文以外に詩篇の表題に現れる用語や音楽に関わる人についても研究する予定である。詩篇の表題は、例えばルネサンスの宗教曲で「鹿が谷川の水を慕いて」としてよく歌われている詩篇42篇でも、ギリシア語七十人訳ではまったく違う語で訳されており、邦訳聖書ではおそらく間違って訳されている「指揮者」、ヘブライ語とは異なりおそらく七十人訳に従って訳されている「教訓詩」、本文でも「鹿が谷川の流れを慕いあえぐように」(この新改訳では表題だが、ヘブライ語原文では1節) もヘブライ語本文に則さず七十人訳に準じて訳しているので、ヘブライ語本文に沿った解釈と訳についてまとめる予定である。また、詩篇150篇に登場するシンバルの種類にも諸説あるが、旧約聖書の他の箇所との比較再検討から、より蓋然性のある見解をまとめる予定である。