研究キーワード:メディア、放送政策、地域メディア、地域情報、情報通信政策、パブリックスピーキング
    (最終更新日:2023-10-09 15:33:19)
  ワキハマ ノリコ   WAKIHAMA NORIKO
  脇浜 紀子
   所属   京都産業大学  現代社会学部 現代社会学科
   職種   教授
業績
■ 学会発表
1. 2023/06/04 共通論題:災害報道と公共政策 「民放テレビの災害報道の現在地」(日本公共政策学会 2023年度研究大会)
2. 2022/12/17 「放送の地域性」について(日本広告学会関西部会 2022学会年度第1回研究会)
3. 2022/11/19 「放送の地域性」の評価方法を考える:情報空間全体における持続可能な地域情報流通のために(2022年度日本メディア学会秋季大会)
4. 2021/11/13 次世代型映像地域メディアの可能性(情報通信学会・地域5G研究会)
5. 2020/02/07 メディア・ローカリズムー地域ニュース・地域情報をどう支えるのかー(公益事業学会関西部会例会)
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■ 著書・論文歴
1. 2023/08 論文  地域性確保を考える JNN次世代メディア戦略会議機関誌J-Spirits No.180  (単著) 
2. 2023/05 論文  ローカル局経営トップ42人が答えた「経営の現在地と展望」3教授が鼎談で読み取る「経営戦略の課題」 月刊ニューメディア6月号   
3. 2022/09 著書  情報通信産業の構造変容ー次世代移動ネットワークがもたらすイノベーションー   (共著) 
4. 2022/06 論文  「放送の地域性」の議論の行く末がちょっと不安になった、ある委員会について テレビとネットの横断業界誌Media Border  (単著) Link
5. 2021/03 その他  都会のテレビ制作者の苦境と地方の衰退、二つの課題を解く鍵「大山モデル」前編 テレビとネットの横断業界誌Media Border  (単著) Link
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経歴
■ 学歴
1. 2002/10~2010/09 大阪大学 国際公共政策研究科 国際公共政策 博士課程修了 博士(国際公共政策)
2. 1999/09~2000/08 南カリフォルニア大学アネンバーグスクールフォーコミュニケーション コミュニケーションマネージメント 修士課程修了 コミュニケーションマネージメント修士号
3. 1985/04~1990/03 神戸大学 法学部 卒業
■ 職歴
1. 2017/04~ 京都産業大学 現代社会学部 現代社会学科 教授
2. 2015/07~2016/12 読売テレビ放送株式会社 編成局コンテンツビジネスセンターコンテンツ事業部 副部長
3. 1990/04~2015/06 読売テレビ放送株式会社 編成局アナウンス部 アナウンサー
4. 2011/04~2015/03 京都造形芸術大学 芸術学部文芸表現学科 非常勤講師
5. 2004/04~2013/03 京都精華大学 人文学部総合人文学科 非常勤講師
■ 教育上の能力
●教育方法の実践例
1. 2004/04~2015/03 ワークショップ形式による課題の意識化
2. 2004/04~2015/03 実習の効果的な活用〜発声練習と滑舌練習〜
3. 2004/04~2015 模擬レポート体験
4. 2004/04~2015/03 視聴覚素材の活用
●作成した教科書、教材
1. 2004/04~2015/03 パプリックスピーキング(表現技法)に関するスライド
●当該教員の教育上の能力に関する大学等の評価
●実務の経験を有する者についての特記事項
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■ 主要学科目
メディア産業論, パブリックスピーキング, 地域社会とメディア, メディアリテラシー論
■ 所属学会
1. 2021/01~ 日本公共政策学会
2. 2018/07~ Online News Association
3. 2017/04~ International Communication Association
4. 2017/04~ International Telecommunication Society
5. 2015/06 日本マス・コミュニケーション学会
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■ 職務上の実績
●実務の経験を有する者についての特記事項
1. 1992/01~2010/03 「ズームイン!!朝!」(2001年11月からは「ズームイン!!SUPER」にタイトル変更)全国ネットキャスター
2. 2001/09~2006/06 読売テレビ関西ローカル・早朝の情報生番組「あさイチ!」「ゲツキン!」ニュース解説
3. 2006/08~2009/03 読売テレビ・全国ネットの情報ワイド生番組「情報ライブ・ミヤネ屋」レポーター
■ 資格・免許
1. 1990/08 潜水士
2. 2013/03 小型船舶操縦免許証一級・特殊
3. 2013/03 第一級海上特殊無線技士
その他
■ 社会における活動
1. 2020/10 eo光テレビ「情報スパイス」
2. 2020/05 読売テレビ「そこまで言って委員会NP」
3. 2020/04~ ABCテレビ放送「おはようコールABC」コメンテーター
4. 2020/04 関西テレビ「胸いっぱいサミット」
5. 2017/04~2019/03 ラジオ関西「三上公也の情報あさイチ」コメンテーター
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2021/05~  県域独立局の地域情報流通機能はコロナ禍においていかに発揮されたか その他の補助金・助成金 
2. 2017/07~  協働型社会における新しい非営利型地域放送サービスの可能性〜米国からの示唆〜 個人研究 
■ 講師・講演
1. 2023/06/28 「辞めテレ教授が好き勝手にテレビを叱る?!」
2. 2023/02/06 ローカルテレビの再構築 〜地域情報発信力強化の視点から〜
3. 2022/12/09 基礎的データからみる地上波民放テレビの 地域情報の発信・流通機能の現況
4. 2022/06/03 映像メディアと都市間競争 〜共感の時代の地域メディアとは〜
5. 2022/05/16 メディア・ローカリズムから考える放送改革 三大都市圏の現状
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■ 委員会・協会等
1. 2023/06/22 特定非営利活動法人ファクトチェック・イニシャティブ(FIJ) 理事
2. 2021/10~ 豊中市情報化計画策定評価委員会 委員
3. 2019/08/28~ 神戸市文化芸術推進ビジョン策定懇話会 委員
4. 2018/10 神戸クリエイティブフォーラム運営委員会 委員
5. 2018/06/22~ 公益財団法人KDDI財団 理事
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■ ホームページ
   京都産業大学現代社会学部教員紹介ページ
■ メールアドレス
  kyoin_mail
■ 受賞学術賞
1. 2016/03 電気通信普及財団 第31回電気通信普及財団賞テレコム社会科学賞奨励賞 (「『ローカルテレビの再構築』地域情報発信力強化の視点から」(単著))
■ 現在の専門分野
キーワード:メディア、放送政策、地域メディア、地域情報、情報通信政策、パブリックスピーキング 
科研
■ 研究概要
◆研究課題
動画時代の地域情報伝達のあり方 −映像メディアの民主化とテレビ事業者の公共的役割−

◆研究概要
 情報伝達において、動画の重要性が増している。背景には、通信速度の飛躍的な向上があるが、先行しているのはNetflixに代表される各種動画配信サービスで、これらが扱うのは、主に映画・ドラマ・バラエティ・スポーツなどの収益が見込める娯楽分野である。また、YouTubeやTikTokといった動画共有系のSNSも隆盛を誇っているが、これらも娯楽やコミュニケーション、あるいはビジネス利用が主となっている。動画の情報量の豊富さ、理解のしやすさ、アクセスの手軽さに着目すれば、娯楽以外の分野でもさらに活用が進んでいくことが望ましいが、必ずしも収益性が見込めない公共性の高い分野、つまり、災害情報や地域情報など、については、それを事業としてどのように成立させるのかが課題となっている。
 これまで、地域情報を担ってきたローカルテレビ事業者の多くは劇的なメディア環境の変化に対応できず、その経営は厳しさを増している。総務省の「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」は、放送事業経営の救済として経営の自由度を高める制度改革を提言したが、これは、地域情報発信確保という新たな課題を生んでいる。
 本研究では、動画による情報発信が重要となっている時代の地域情報伝達において、既存テレビ事業者はいかなるやり方でその公共的役割を充実させることができるのかを、映像メディアの民主化という視点から検討する。手法としては、ローカルテレビ事業者手がける新規事業の事例研究、さらには海外のパブリック・サービス・メディア(公共的役割を担うメディア)の動向の分析を行う。この研究により、現体制維持や経済合理性とは一線を画した、新時代の地域メディアの運営手法を探っていく。
 なお、筆者は、1990年から2015年まで関西の広域テレビ局にアナウンサー/プロデューサーとして勤務した実務家出身の研究者である。