研究キーワード:中国哲学
    (最終更新日:2023-09-27 00:06:42)
  クメ ヒロコ   KUME HIROKO
  久米 裕子
   所属   京都産業大学  文化学部 国際文化学科
   職種   教授
業績
■ 学会発表
1. 1998 黄震的《四書》解(元代経学国際研討会)
■ 著書・論文歴
1. 著書  Z会「漢字教育士」(資格認定Web講座用テキスト)「漢字学総論Ⅱ」(第5講~第8講)   (単著) 
2. 2013/10 著書  『白川静を読むときの辞典』 「万葉仮名」ほか  (共著) 
3. 2013/04 著書  『中国文化史大事典』(共著)    
4. 2012/03 論文  「寧波の土地の記憶:南宋末の思想家,黄震の足跡」 『京都産業大学論集 人文科学系列』 (第45号),289-313頁  
5. 2011/05 論文  「マルチデバイス対応の研究成果公開サービスの試み」 『研究報告:人文科学とコンピュータ』 第90巻(第9号),1-5頁  
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経歴
■ 学歴
1.
(学位取得)
大阪大学 修士(文学)
■ 所属学会
1. 全国漢文教育学会
2. 大阪大学中国学会
3. 日本中国学会
4. 東方学会
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1.   元代朱子学の研究  
2.   懐徳堂の研究  
■ 現在の専門分野
中国哲学、印度哲学、仏教学 (キーワード:中国哲学) 
科研
■ 研究概要
◆研究課題
①元代思想史に関する研究、②懐徳堂に関する研究、③漢字漢文教育に関する研究

◆研究概要
①元代思想史に関する研究
 宋末元初の黄震の思想について、今年度は、黄震の経学について研究を深めたい。従来、宋明の新儒学の研究において、元代の思想は軽視される傾向にあったが、黄震の経学研究の位置づけを明らかにすることによって、宋代の経学思想と明代の経学思想をつなぐことができる。またそれとともに、黄震が明末清初の顧炎武や黄宗羲の思想に与えた影響についても明らかになると考えられる。

②懐徳堂に関する研究
 昨年度、懐徳堂の中井履軒の『通語』に関する論文を発表した。『通語』は、頼山陽の『日本外史』にも影響を与えたとされ、江戸から明治にかけて一定の評価を受けている。また、明治期には小学教科書に採用され、『通語』を読み解くための注釈書が数多く刊行されている。しかし、それにも関わらず、『通語』の具体的な内容に関する詳細な研究がない。そこで『通語』の訳注の作成をおこないたいと考えている。

③漢字漢文教育に関する研究
 現在、「訓」をテーマに、漢字教育士の資格に関わる授業を担当しており、これに関連して、「現代における訓」とも言える日中の「当て読み」について、漢字漢文教育の実践例として報告したい。一般に、「当て読み」とは、いい加減な当て推量で読むことだが、そこには長い漢字の伝統といきいきとした漢字の生命力がうかがわれる。