研究概要 |
■ 研究概要
◆研究課題
彗星のメタン分子重水素比の初測定による原始太陽系円盤赤道面の物質輸送過程の解明
◆研究概要
彗星核は、惑星のビルディング・ブロックである微惑星の生き残りであり、原始太陽系円盤中のガスと塵が微惑星に取り込まれるまでの物理化学過程の履歴を保持する貴重な天体である。本研究では、彗星核中の水の重水素比に加え、水より凝結温度が低いメタンの重水素比を地上近赤外線高分散分光観測により初めて測定することで、原始太陽系円盤赤道面に存在したと強く考えられる大規模な物質輸送過程の存在の有無を明確にすることを目的とする。太陽系外の原始惑星系円盤では光学的に厚くて見通せない円盤赤道面付近を彗星から探る本研究により、原始太陽系円盤内での物質進化を左右する主要な物理化学過程の包括的な理解が進み、それを通じて生命誕生の源となった水や有機分子のルーツが見えてくることが期待される。本研究では、独自開発の高効率ゲルマニウム製イマージョン回折格子を用いて3μm帯における最高感度を達成できる独創的な近赤外線高分散分光器を3年で開発する予定である。本装置は次世代の超大型望遠鏡用装置のテストベッドでもある。近年のウクライナ情勢や急激な円安のために海外からの精密機器・部品の調達に遅れがでており、現時点の計画では5年目(最終年度)に装置をGemini望遠鏡に搭載し、彗星コマ中のメタンの重水素体による極めて微弱な輝線の初検出を目指している。今年度は詳細設計を完了させ、製作に入る予定である。 |
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経歴 |
■ 学歴
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■ 職歴
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■ 所属学会
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その他 |
■ 研究課題・受託研究・科研費
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■ 展覧会・演奏会・競技会等
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■ 受賞学術賞
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■ 現在の専門分野
天文学, 天文学, 天文学 (キーワード:天文学 太陽系 惑星科学 彗星 新星、新星、彗星、惑星科学、太陽系、天文学、新星、彗星、惑星科学、太陽系、天文学)
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