研究キーワード:都市民俗 祭礼 町家 京都 文化遺産 映像
    (最終更新日:1000-01-01 00:00:00)
  ムラカミタダヨシ   murakami tadayoshi
  村上 忠喜
   所属   京都産業大学  文化学部 京都文化学科
   職種   教授
研究概要
■ 研究概要
◆研究課題
1⃣映像による民俗誌の叙述に関する総合的研究―制作とアーカイブスの実践的方法論の検討
2⃣洛外図の研究

◆研究概要
1⃣本研究の目的は、一般社会に埋もれている(古)写真を中心とした映像を、民俗資料としてどのように資料化し、利用可能にしていくかを含めた、映像民俗資料論の構築にある。
対象とする資料は、静止画と動画に分け、静止画では古写真を利用した民俗誌がどこまで地域の実態を描き出せるのか、またその限界は奈辺にあるのかを検証する。具体的には、①祇園祭の近代での展開、②古写真の収集とアーカイブ、③民俗芸能、行事の記録保存を行う。特に古写真を使用した京都の庶民生活誌の叙述と、そrをまちづくりにどう実践できるかの検証を行いたい。動画では、全国の山鉾屋台行事の実態調査及び映像記録の収集と映像記録法の検討を行う。
いずれも継続研究であり、国立歴史民俗博物館及、京都市、京都府、公益財団法人祇園祭山鉾連合会などの組織との協業をもって進める予定である。
2⃣洛中洛外図研究は、京都研究の一大資料群を構成する一方で、江戸前期より描かれることが多くなる洛外図は、名所図化した作品以外は類例も少なく、研究蓄積も薄い。京都産業大学日本文化研究所が購入した洛外図はそうした希少な資料群の一端を構成することが期待される作品であり、令和5年度中に資料解説を行ない、その資料的価値を世に問いたい。
業績
■ 学会発表
1. 2025/04/29 「物質文化研究としての山・鉾・屋台」(京都民俗学会第371回談話会)
2. 2025/03/01 「ユネスコ無形文化遺産が日本の無形民俗文化財保護に与えている影響の断章―「山・鉾・屋台行事」を事例として―」(生きる文化遺産研究会第40回)
3. 2024/12/22 「集積型(HD型)無形民俗文化財映像記録と「民俗誌」の叙述」(現代民俗学会第77回研究会「民俗学の論点2024」)
4. 2024/09/09 「両墓制再検討ー再生産される詣り墓の事例から」( 9月9日 於)(共同研究「「仏教民俗資料」の発展的研究」第1回全体研究会)
5. 2024/02/27 「無形文化遺産の記録保存の方法」(「台日影像民俗記録研究討論會」国立歴史民俗学物館共同研究会(基盤研究)「映像による民俗誌の叙述に関する総合的研究―制作とアーカイブスの実践的方法論の検討」)
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■ 著書・論文歴
1. 2025/06 著書  「民俗学と文化行政の離反と接合ー誰がどのように両者をジャグリングしていこうというのか」 八木透先生古稀記念論集刊行会『いまを生きる民俗学ー民俗学・文化財・博物館』  (単著) 
2. 2025/03 著書  「まえがき」 『京都祇園祭の山鉾行事歴史資料調査報告書 Ⅴ』  (単著) 
3. 2025/03 著書  『集積型映像記録の検証―映像による民俗誌の叙述に関する総合的研究―制作とアーカイブズの実践的方法論の検討―』   (共著) 
4. 2025/03 論文  「京都産業大学本「洛外図屏風」(八曲一双)について」 (『京都産業大学日本文化研究所紀要』 (第30号),99-195頁 (単著) Link
5. 2024/03 著書  「1-1-2 京田辺市の民俗概説」、「1-4-1 概要 神社祭祀と村」、「1-4-5 草内咋岡神社の祭礼とその組織」、「1-4-6 佐牙神社の祭礼とその組織」、「1-4-7 朱智神社の祭礼とその組織」、「1-5-1 十三参り」、「1-5-2 西念寺の十日盆」、「1-5-4 スナマキとオショライサン」、「1-5-5 サカキサシ行事」、「1-5-6 京田辺市の墓制」、「1-5-7 里子の民俗」、「2-3-2 戦前の草内・民俗学者井上頼寿の調査ノートより」、「2-4-2 戦前の三山木・民俗学者井上頼寿の調査ノートより」、「2-5-2 戦前の普賢寺・民俗学者井上頼寿の調査ノートより」 『京田辺市史 資料編第五巻 地理・民俗』  (単著) 
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経歴
■ 学歴
1. 1985/04~1991/03 佛教大学 文学研究科 日本史学 博士課程単位取得満期退学 文学修士
2. 1980/04~1984/03 同志社大学 文学部 文化学科文化史学専攻 卒業 文学士
■ 職歴
1. 2018/04~ 京都産業大学 文化学部 京都文化学科 教授
2. 2016/04~2018/03 京都市歴史資料館 歴史調査員
3. 1996/09~2016/03 京都市文化財保護課 文化財保護技師
4. 1991/04~1994/03 たばこと塩の博物館 研究員
■ 学内役職・委員
1. 2022/04/01~ 京都産業大学 文化学部長
■ 教育上の能力
●作成した教科書、教材
1. 2000/05/30 『フィールドから学ぶ民俗学』(昭和堂)
2. 2012/03/25 『新・民俗学を学ぶ』(昭和堂)
3. 2017/06/20 『年中行事の民俗学』(八千代出版)
■ 主要学科目
民俗学概論、京都文化入門、京都文化フィールド演習
■ 所属学会
1. 1983/04~ 京都民俗学会
2. 2006/12~ ∟ 理事
3. 1985/04~ 日本民俗学会
4. 2010/10~2014/09 ∟ 理事
5. 2018/10~2022/09 ∟ 理事
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■ 職務上の実績
●実務の経験を有する者についての特記事項
1. 2001~2003 京都映像アーカイブ制作プロジェクト
2. 2005~2006 北山杉の林業景観調査
3. 2010~2013 京都の剣鉾調査事業の推進
4. 2010~2013 京都岡崎の文化的景観調査
5. 2011~2013 祇園祭大船鉾の復原のための基本設計作成事業
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■ researchmap研究者コード
7000024179
■ 授業科目
1. 京都文化入門
2. 民俗学概論
その他
■ 研究課題・受託研究・科研費
1. 2021/04~2024/03  映像による民俗誌の叙述に関する総合的研究―制作とアーカイブスの実践的方法論の検討 競争的資金等の外部資金による研究 
■ 講師・講演
1. 2025/05/24 祇園祭山鉾の復興2022年 ー鷹山の復興を通して判明した山鉾の変化ー
2. 2025/01/18 コメンテーター(京都府立京都学・歴彩館大ホール)
3. 2022/09/18 「酒造文化の様相 ―鳥取と京都―」
4. 2022/02/26 「京都の盆行事―祖霊とともに死霊を送るー」
5. 2022/02/19 「無形文化遺産のデジタル・アーカイブー無形民俗文化財の映像記録を中心にー」
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■ 委員会・協会等
1. 2025/04/01~ 日野祭総合調査委員会 委員長
2. 2024/08/01~ 公益財団法人元興寺文化財研究所 客員研究員
3. 2024/04/01~ 愛知県文化財保護審議会委員 委員
4. 2022/09/04~ 城陽市文化財保護審議会委員 委員
5. 2022/04/01~ 日野曳山保存修理専門審査員 審査員
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■ 現在の専門分野
日本民俗学, 文化財学 (キーワード:都市民俗 祭礼 町家 京都 文化遺産 映像) 
■ 担当経験のある科目
1. OOCF-PBL2(京都産業大学)
2. ミュージアム文化論(関西学院大学)
3. 世界の民俗と文化(佛教大学)
4. 京都の民俗(京都産業大学)
5. 京都文化フィールド演習(京都産業大学)
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