イカザキ ヤスエ   IKAZAKI YASUE
  伊ヶ崎 泰枝
   所属   京都産業大学  外国語学部 ヨーロッパ言語学科
   職種   准教授
発表年月日 2004/05/29
発表テーマ シモーヌ・ド・ボーヴォワール『娘時代』の登場人物について ― ピエール・クレローとリリ・マビユを中心として ―
会議名 日本フランス語フランス文学会2004年度春季大会
主催者 日本フランス語フランス文学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 白百合女子大学
概要 回想録の中に実在の人物を登場させる際、ボーヴォワールはしばしば仮名を用い、挿話の取捨選択や演出を施している。『娘時代』では、ピエール・クレロー(モーリス・ド・ガンディヤック)を戯画化することで最終部のサルトルの登場を際立たせる効果が作り出されている。他方、ブルジョワ階級の価値観を体現する長女リリ・マビユ(マリ=テレーズ・ラコワン)には、この価値体系に押つぶされる次女ザザと対照をなす役割が与えられている。