イカザキ ヤスエ   IKAZAKI YASUE
  伊ヶ崎 泰枝
   所属   京都産業大学  外国語学部 ヨーロッパ言語学科
   職種   准教授
発表年月日 1996/06/02
発表テーマ 『レ・マンダラン』における語りについて
会議名 日本フランス語フランス文学会1996年度春季大会
主催者 日本フランス語フランス文学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 早稲田大学
概要 『レ・マンダラン』は、作中人物アンリの視点に内的に焦点化された三人称の語りと、作中人物アンヌの一人称の語りとの、章ごとの規則的交替という構造をとっている。三人称の語りにおいては、作中人物や出来事は外側から描写されている。一方アンヌの独白は人物を内面からとらえており、作品に次元の異なる視点をもたらしている。作者の自伝的要素の流入を促す一人称の語りは、初期の小説作品から一連の回想録作品への転換点を示している。