イカザキ ヤスエ
IKAZAKI YASUE
伊ヶ崎 泰枝 所属 京都産業大学 外国語学部 ヨーロッパ言語学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2013/11/23 |
発表テーマ | 『別れの儀式』における日常の記述についての考察 |
会議名 | 日本フランス語フランス文学会中国・四国支部大会 |
主催者 | 日本フランス語フランス文学会中国・四国支部 |
学会区分 | 地方学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 岡山大学 |
概要 | 『別れの儀式』における、日常の出来事の記述の意味を論じた。語り手はサルトルの知的活動の衰え、半失明状態、歩行や排泄等の困難を忌憚なく記録するが、それは老いと死に纏わるタブーを取り払う行為であると同時に、その背景にはサルトルの晩年の思想を巡る問題が窺える。『別れの儀式』は、伴侶サルトルの晩年の日常生活の貴重さを文学の虚飾を排した文体で記録することで、語り手であるボーヴォワール自身の老いと死を描いた作品といえる。 |