マツシタ シンヤ
MATSUSHITA Shinya
松下 真也 所属 京都産業大学 経営学部 マネジメント学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2024/10/12 |
発表テーマ | 商品勘定総括化の研究 |
会議名 | 財務会計研究学会第17回大会 |
主催者 | 財務会計研究学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 大阪商業大学 |
開催期間 | 2024/10/12~2024/10/12 |
概要 | 本報告の目的は,商品勘定の総括化が進められた要因を明らかにすることにある。先行研究レビューの結果,特定商品勘定と一般商品勘定を使い分ける論理が明らかではないことが判明した。そこで,本報告では,特定商品勘定と一般商品勘定が提供する損益情報を比較すると共に,Jones[1841]の記述を手掛かりに特定商品勘定と一般商品勘定を使い分ける論理を検討した。判明したのは次の二点である。第一に,商品販売活動の個別成果の把握による管理・統制の必要性の有無に応じて,特定商品勘定と一般商品勘定を使い分けることが適している。第二に,商品販売活動の個別成果の把握による管理・統制の必要性の有無は将来価値の不確実性に対処する重要性の有無に依存することである。つまり,将来価値の不確実性に対処する重要性が高い商品については,個別商品勘定を設定して口別損益を個別に把握して商品販売活動を管理・統制する。他方,当該重要性が低い商品については,諸商品勘定を設定して総括的期間損益を把握して商品販売活動を管理・統制する。商品勘定総括化の要因について,不確実性に対処する重要性の有無に基づく再解釈を与えたことが,本報告の貢献である。 |