マツシタ シンヤ
MATSUSHITA Shinya
松下 真也 所属 京都産業大学 経営学部 マネジメント学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2022/08/21 |
発表テーマ | 仕訳データの異常検知における複式記入の相互参照の意義と課題 |
会議名 | 日本簿記学会第38回全国大会 |
主催者 | 日本簿記学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
国名 | 日本 |
開催地名 | 大阪産業大学 |
開催期間 | 2022/08/20~2022/08/21 |
概要 | 本報告では,仕訳データの異常検知における複式記入の相互参照(相手勘定を特定できること)の意義と課題を明らかにしている。歴史的には,複式簿記の要件として,複式記入の存在,実在勘定と名目勘定の存在という2つの要件に加え,複式記入の相互参照の存在という要件を含むか否かについて見解の相違が確認されている。複式記入の相互参照が可能なデータとそれが不可能なデータを比較すると,当該要件は,財務諸表の作成には影響を及ぼさない一方で,取引の因果的把握を可能にすることが明らかとなる。そして,近年の学術的研究で注目されている教師なし機械学習による仕訳データの異常検知技術では,この取引の因果を対象とした簿記データのパターン認識と異常検知が行われており,ここに複式記入の相互参照の現代的意義を認めることができる。その一方で,相手勘定が複数存在する場合に取引の因果をいかに関連付けるかといった課題も残されている。 |