ヒラツカ トオル   HIRATSUKA TOHRU
  平塚 徹
   所属   京都産業大学  外国語学部 ヨーロッパ言語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2020/03
形態種別 研究論文
査読 査読あり
標題 フランス語の tout sauf・英語の anything but・ドイツ語の alles andere als
執筆形態 単著
掲載誌名 京都産業大学論集:人文科学系列
掲載区分国内
巻・号・頁 (53),85-116頁
総ページ数 32
概要 フランス語では,近年,強い否定を表す tout sauf という成句の使用が増加している。この成 句は,その構成および意味において,英語の anything but やドイツ語の alles andere als とよく 似ている。本稿では,これらの成句とそれに後続する語彙の共起頻度を調査する。いずれの言語 の成句についても,このような調査を行なった先行研究はない。
本稿では,この調査から,以下の結論に至った。フランス語の tout sauf は,特定の語彙との 共起頻度が高く,これが中心になって使用頻度を増加させている。しかし,英語の anything but は,かつては特定の語彙と結びついて使用頻度を増加させたものの,現在においては,特定の語 彙との結びつきは弱くなっている。ドイツ語の alles andere als は,フランス語の tout sauf より は古くからあるが,特定の語彙との結びつきが強く,英語の anything but のような段階には達 していない。