盛田 帝子
   所属   京都産業大学  外国語学部 アジア言語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/07
形態種別 研究論文
査読 査読あり
標題 家集を出版すること:―賀茂季鷹『雲錦翁家集』を巡って―
執筆形態 単著
掲載誌名 近世文藝
出版社・発行元 日本近世文学会
巻・号・頁 106(0),29-41頁
著者・共著者 盛田 帝子
概要 文化・文政期になると私家集の出版がにわかに盛んになった。本稿では、賀茂季鷹の私家集『雲錦翁家集』の出版を通して、この現象を明らかにする。『雲錦翁還集』は、初版が1,000部売れた後、出版社を変えて何度も出版された人気の高い家集である。しかし、堂上派地下歌人である季鷹は、家集『鈴屋集』を出版した本居宣長と比較されることを嫌って、門人の勧めにもかかわらず、当初は家集の出版を控えていた。しかし、30年間の沈黙の後、季鷹は家集の出版を決意する。それは門人長治祐義の強い勧めによるものだけでなく、宣長が自身の著作を皇族に献上して成功したことに刺激され、また私家集の出版が広まっていたことによる。
DOI 10.20815/kinseibungei.106.0_29
ISSN 03873412
NAID 130006327581
PermalinkURL http://id.ndl.go.jp/bib/028386761