小郷原 一智
   所属   京都産業大学  理学部 宇宙物理・気象学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2013/08/01
形態種別 研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
標題 眼底画像におけるRim-to-Disc比と垂直Cup-to-Disc比の自動計測法の検討
執筆形態 その他
掲載誌名 第32回日本医用画像工学会大会予稿集
出版社・発行元 日本医用画像工学会
巻・号・頁 2013(PP1-8),1-7頁
著者・共著者 長畑侑樹,畑中裕司,奥村 進,小郷原一智,村松千左子,澤田 明,山本哲也,藤田広志
概要 本邦における中途失明の最多要因は緑内障である.緑内障の進行に伴って視神経乳頭の形状が変化することより,Rim-to-Disc比(R/D比)が小さくなったり,垂直方向のCup-to-Disc比(C/D比)が大きくなったりする傾向がある.本論文では,眼底画像からR/D比やC/D比の自動計測手法を提案する.臨床では,血管の屈曲点を参考にしてCupとDiscの輪郭を決定するが,屈曲点の自動検出法の確立は困難であるので,本論文では,屈曲点を検出せずにCupとDiscの輪郭を決定する手法を提案する.提案手法は,Discの輪郭検出と,Cupの輪郭検出から構成される.Discの輪郭は,Canny filteringを用いた視神経乳頭の抽出法によって決定した.その後,求めたDisc輪郭の内部領域の画素値をプロファイル解析することによって,Cupの輪郭を決定した.緑内障17症例を含む29症例を用いて本手法をROC(Receiver operating characteristic)解析したとき,R/D比のROC曲線下面積(Area under the curve: AUC)が0.95,C/D比のAUCが0.98の結果を得た.