マツシタ シンヤ   MATSUSHITA Shinya
  松下 真也
   所属   京都産業大学  経営学部 経営学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2011/01
形態種別 研究論文
標題 米国会計学説にみる会計思考の研究―財務報告の目的と損益計算の構造
執筆形態 単著
掲載誌名 (学位論文)
掲載区分国内
出版社・発行元 一橋大学大学院商学研究科
概要 本稿では,損益計算の構造としての資産負債観を採用する意義と,同じく損益計算の構造としての収益費用観を採用する意義を,Paton and Littleton学説,Sprouse and Moonitz学説,Edwards and Bell学説およびSterling学説に基づいて検討した。その結果,つぎの4点を発見した。①資産負債観で達成できる財務報告の目的とは,期間単位の経営者のスチュワードシップを評価できる情報を提供することであること,②収益費用観で達成できる財務報告の目的とは,企業の現金創出能力を評価できる情報を提供すること,および,事業単位の経営者のスチュワードシップを評価できる情報を提供すること,③資産負債観だけでは達成できない財務報告の目的とは,企業の現金創出能力をあらかじめ評価できる情報を提供すること,および,事業単位の経営者のスチュワードシップを評価できる情報を提供すること④収益費用観だけでは達成できない財務報告の目的とは,期間単位の経営者のスチュワードシップを評価できる情報を提供すること。さらに,これらが資産負債観を採用する意義と,収益費用観を採用する意義であると結論付けた。