ナンバ カズヒコ   NAMBA KAZUHIKO
  難波 和彦
   所属   京都産業大学  外国語学部 英語学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2025/03
形態種別 研究論文
査読 査読あり
標題 システミック機能文法による日英コードスイッチング分析
執筆形態 単著
掲載誌名 京都産業大学論集 人文科学系列
掲載区分国外
出版社・発行元 京都産業大学
巻・号・頁 58(1),117-136頁
総ページ数 20
担当区分 筆頭著者
概要 バイリンガル同士の会話に見られるコードスイッチング(code-switching=CS)という現象を包括的に分析していくために,「なぜ」CS が起こるのかを明らかにしようとする社会言語学的・語用論的アプローチと,「どのように」CS が起きているのかを説明しようとする言語学的アプローチの二つのアプローチを組み合わせる必要がある。Halliday(1994)によって提唱されたシステミック機能文法は,意味に焦点を置いて英語の節(clause)の分析を行うものであるが,Fawcett(2008)はこのアプローチをthe Cardiff Grammar として,さらに発展させ,統語構造と8 層の意味構造から分析するフレームワークを提唱した。本稿では,言語類型論的に距離のある日本語と英語のCS において,このフレームワークを使って分析をする方法を確立することを目指した。均衡バイリンガルの自然な会話のデータから日英CS の例文を抽出し,統語構造と意味構造からの分析を行ったが,先例のない斬新なCS の分析方法であり,個々のデータについてより深い分析をすることができ,CS が起こる要因を探るという大きな命題へのアプローチとして,今後の発展が見込まれる。
researchmap用URL http://hdl.handle.net/10965/0002000372